竹取翁と万葉集のお勉強

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再読、今日のみそひと謌 金

2017年10月13日 | 再読、今日のみそひと...
再読、今日のみそひと謌 金

集歌1494 夏山之 木末乃繁尓 霍公鳥 鳴響奈流 聲之遥佐
訓読 夏山し木末(こぬれ)の繁(しげ)に霍公鳥(ほととぎす)鳴き響(とよ)むなる声し遥(はる)けさ
私訳 夏山の梢の繁みにホトトギスが居て、啼き声を響かせる、その啼き声が遥かに及ぶ。

集歌1495 足引乃 許乃間立八十一 霍公鳥 如此聞始而 後将戀可聞
訓読 あしひきのこの間(ま)立ち潜(く)く霍公鳥(ほととぎす)かく聞きそめに後(のち)恋(こ)ひむかも
私訳 足を引きずるような険しい山々の間に飛び隠れるホトトギスよ、このように聞き初めると、これからはお前の啼き声を待ち焦がれるようになるでしょう。

集歌1496 吾屋前之 瞿麥乃花 盛有 手折而一目 令見兒毛我母
訓読 吾が屋前(やと)し撫子(なでしこ)の花盛りなり手(た)折(を)りに一目見せむ児もがも
私訳 私の家の撫子の花は盛りです。その盛りの花を手折ってそれを一目見せるような娘がいると良いのだが。

集歌1497 筑波根尓 吾行利世波 霍公鳥 山妣兒令響 鳴麻志也其
訓読 筑波嶺(つくばね)に吾が行けりせば霍公鳥(ほととぎす)山彦(やまびこ)響(とよ)め鳴かましやそれ
私訳 筑波の嶺に私が出向いていたなら、ホトトギスが山彦を響かせて鳴いたでしょうか、きっと。

集歌1498 無暇 不来之君尓 霍公鳥 吾如此戀常 徃而告社
訓読 暇(いとま)なみ来(こ)ずし君に霍公鳥(ほととぎす)吾かく恋ふと行きに告(つ)げこそ
私訳 物事が多く暇がないからと御出でにならないあの御方に、「カツコヒ(片恋)」と鳴くホトトギスよ、「私はこのように慕っている」と飛び行きて知らせなさい。

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