竹取翁と万葉集のお勉強

楽しく自由に万葉集を楽しんでいるブログです。
初めてのお人でも、それなりのお人でも、楽しめると思います。

古今和歌六帖 原文 第四帖 前半部

2017年03月12日 | 古今和歌六帖
古今和歌六帖 第四帖 前半部

字欠歌について、その歌が先行する歌集に載る歌と同じと推定されるものについては先行する歌集の歌で校訂しています。ただし、校訂時の操作ミスから作業データを失い、ためにその校訂部分に対する注記を行っていません。一方、字欠歌を集載する歌集が見つからなかったものは、校訂を行うことなくそのままとなっています。なお、この第四帖では字欠歌はありません。



歌番1972 わかこひは ゆくへもしらす はてもなし あふをかきりと おもふはかりそ
歌番1973 わかこひは むなしきそらに みちぬらし おもひやれとも ゆくかたもなし
歌番1974 いさやまた こひてふことも しらなくに こやそなるらむ いこそねられね
歌番1975 わかこひは ひとしりねとや とよめとや とよむらむとや しらはしれとや
歌番1976 こひしとは いはしとおもふに きのふきふ こころよわくも なりぬへきかな
歌番1977 みをもかつ おもふものから こひといへは もゆるなかにも いるこころかな
歌番1978 こひてへは しらぬみちにも あらなくに あやしくまとふ わかこころかな
歌番1979 わりなくそ ねてもさめても こひらるる こころをいつち やらはわすれむ
歌番1980 いかはかり こひてふやまの ふかけれは いりといりぬる ひとまとふらむ
歌番1981 こひしなむ のちはなにせむ いけるひの ためこそひとは みまくほしけれ
歌番1982 よのなかの くるしきものに ありけらし こひにたへすて いのちしぬへし
歌番1983 こひしきに わひてたましひ いてていなは むなしきからの なにやのこらむ
歌番1984 あまさかる ひなともしるく しけるもり しけきこひかも なかきひもなし
歌番1985 あさゆふに みむときさへや わきもこか みれとみぬこと なほこひしけむ
歌番1986 こひしきに しぬるものとは きかねとも よのためしにも なりぬへきかな
歌番1987 あきのよの ちよをひとよに なすらへて やちよしねなは こひはさめなむ
歌番1988 なぬかゆく はまのまさこと わかこひと いつれまされり おきつしらなみ
歌番1989 かくのこと こひつつあらすは いはきにも ならましものを ものおもはすして
歌番1990 こころには ちへにおもへと ひとにいはぬ わかこひつまを みむよしもかな
歌番1991 こひはみな さまさまありと きくなへに おのかししとそ ねはなかれける
歌番1992 こひしさは ねぬになくさむ ともなきに あやしくあはぬ めをもみるかな
歌番1993 こひこひに ひとこひこひに こひしなは もえむほのほも こひのかやせむ
歌番1994 いまははや こひしなましを あひみむと たのめしことそ いのちなりける
歌番1995 あひみすは こひしきことも なからまし おとにそひとを きくへかりける
歌番1996 いつはりも につきてそする いつよりか みぬひとこひに ひとのしにする
歌番1997 こひしなは こひもしねとや たまほこの みちゆきひとに ことつてもせぬ
歌番1998 ますらをの うつしこころも われはなし よるひるわかす こひしわたれは
歌番1999 としわたる まてにもひとは ありてふを いつのまにそも わかこひにける
歌番2000 わかいのち いけらむかきり わすれめや いやひことには おもひますとも
歌番2001 あめつちの かみもことわり なくはこそ わかおもふきみに あはすしにせめ
歌番2002 たたにあひて みてはのみこそ たまきはる いのちにむかふ わかこひをらめ
歌番2003 こひしなむ それもおなしな なにせむに ひとめひとこと ふたみわかせむ
歌番2004 おもひたえ わひにしものを なかなかに なににすへなく あひみそめけむ
歌番2005 こひしとは たかなつけけむ ことのはそ しぬとそたたに いふへかりける
歌番2006 あひみては いくかもへぬを いかはかり くるひにくるひ おもほゆるかも
歌番2007 あひみては しはしはこひは なきなむを おもへといよいよ こひまさりけり
歌番2008 よのほとも いてつつくらく あまたたひ なれはわかむね いりやくかこと
歌番2009 わかこころ やくもわかわさ をしへやし きみにこふるも わかこころから
歌番2010 あひみては ちとせやへぬる いなをかの われやしかおもふ きみまちかねて
歌番2011 ひともなく ふりにしさとに あるひとを めててやきみか こひにしにせむ
歌番2012 なくさむる こころはなしに かくてのみ こひやわたらむ つきにひことに
歌番2013 わかこひは しらぬやまちに あらなくに なとかこころの まとひけぬへき
歌番2014 ももちとり なくときあれと きみをのみ こふるわかねは いつとわかれす
歌番2015 あめやまぬ やまのあまくも たちゐつつ やすきそらなく きみをしそおもふ
歌番2016 あしひきの やましたたきつ いはなみの こころくたけて ひとそこひしき
歌番2017 こひするに しぬるものにし あらませは ちたひそわれは しにかへらまし
歌番2018 かたこひは くるしきものと みこもりの かみにうれへて しらせてしかな
歌番2019 みこもりの かみにうれへむ かくはかり こひしきひとを みすとおもへは
歌番2020 みこもりの かみしまことの かみならは わかかたこひを もろこひになせ
歌番2021 みこもりの かみにうれへむ かくはかり こひしきひとを みせすとおもへは
歌番2022 みこもりの かみにとひても ききてしか こひつつあはぬ なにのつみそと
歌番2023 はるかすみ たちにしひより いままてに わかこひやます かたこひにして
歌番2024 ねむころに かたおもひするか このころは わかこころから いけるともなし
歌番2025 いせのあまの あさなゆふなに かつくてふ あはひのかひの かたおもひにて
歌番2026 みつのあわの たまにましれる いろかひの かたこひにのみ としはへぬらむ
歌番2027 おもひやる かたはしらねと かたおもひの そこにそわれは こひはなりける
歌番2028 ますらをの かたこひせむと なけけとも おきのますらを なほこひにけり
歌番2029 おもひつつ ぬれはやひとの みえつらむ ゆめとしりせは さめさらましを
歌番2030 ねぬるよの ゆめをはかなみ まとろめは いやはかなにも なりまさるかな
歌番2031 こひわひて うちぬるなかに ゆきかよふ ゆめのたたちは うつつならなむ
歌番2032 こひしねと するわさならし うはたまの よるはすからに ゆめにみえつつ
歌番2033 すみよしの きしによるなみ よるさへや ゆめのかよひち ひとめよくらむ
歌番2034 うはたまの やみのうつつは さたかなる ゆめにいくらも まさらさりけり
歌番2035 わひぬれは しひてわすれむと おもへとも ゆめてふものそ ひとたのめなる
歌番2036 きみやこし われやゆきけむ おもほえす ゆめかうつつか ねてかさめてか
歌番2037 かきくらす こころのやみに まとひにき ゆめうつつとは よひとさためよ
歌番2038 わきもこに こひてすへなし しろたへの そてかはしくは ゆめにみえきや
歌番2039 わきもこか そてかへすよの ゆめならし まこともきみに あふことありき
歌番2040 ゆめにたに なそかもみえぬ みゆれとも われかもまとふ こひのしけきに
歌番2041 ゆめちには あしもやすます かよへとも うつつにひとめ みしこともあらす
歌番2042 かきりなき おもひのままに よるもこむ ゆめちにさへや ひとのとかめむ
歌番2043 ゆめのうちに あひみむことを たのみつつ くらせるよひは ねむかたもなし
歌番2044 みしゆめの おもひいつれと はかなきは このよのことに あらぬなりけり
歌番2045 いをしねは ゆめにもひとを みるへきに こふとおもへは たたにあかしつ
歌番2046 もろこしも ゆめにみしかは ちかかりき おもはぬなかそ はるけかりける
歌番2047 うはたまの ゆめになにかは なくさめむ うつつにたにも あかぬこころを
歌番2048 よのなかは ねてもさめても ゆめならは わすれぬさへも わするとやせむ
歌番2049 ものおもへは いもねられぬを あやしくも わするることを ゆめにみるかな
歌番2050 ねぬるよの ゆめはやみにも あらなくに たちかへりても きみをみつるか
歌番2051 ゆめはかり はかなきものは なかりけり なにとてひとに あふとみつらむ
歌番2052 こひしさの なくさむへくも あらさりき ゆめのうちにも ゆめとみしかは
歌番2053 わすれねと なにそもしるし ゆめのうちに ものはかなくて やみにしものを
歌番2054 うつつにも はかなきことの わひしきは ねなくにゆめと おもふなりけり
歌番2055 みしゆめの おもひてらるる よひことに いはぬをしるは なみたなりけり
歌番2056 きみをのみ おもひねにねし ゆめなれは わかこころから みつるなりけり
歌番2057 ゆめをみて かひなきことの わひしきは さむるうつつの こひにそありける
歌番2058 ゆめにても うれしともみは うつつにて わひしきよりは なほまさりなむ
歌番2059 いのちにも まさりてをしく あるものは みはてぬゆめの さむるなりけり
歌番2060 あかつきの ゆめにみえつつ かはしまの いそこすなみの しきておもほゆ
歌番2061 めかるとも おもほえなくに わすらるる ときしなけれは おもかけにたつ
歌番2062 わかせこか おもかけやまの さかゐまに われのみこひて みぬはねたしも
歌番2063 めをさめて ひまよりつきを なかむれは おもかけにのみ きみはみえつる
歌番2064 みちのくの まののかやはら とほけれと おもかけにしみ みえつるものを
歌番2065 みしときと こひつつをれは ゆふくれの いもかしみかを おもかけにみゆ
歌番2066 ともしひの かけにかかよふ うつせみの いもかゑひまし おもかけにみゆ
歌番2067 しろたへの ころもてかへて われまつと あるらむきみは おもかけにみゆ
歌番2068 さかさらむ ものとはなしに さくらはな おもかけにのみ またきみゆらむ
歌番2069 ゆめにても みゆとはみえし あさなあさな わかおもかけに はつるみなれは
歌番2070 おもかけは みつにつけても みえすやは こころにのりて こかれしものを
歌番2071 こころにや のりてこひしき あふみてふ なはいたつらに みつかけもせて
歌番2072 ゆふくれは ものおもひまさる みしひとの こととひしかほ おもかけにして
歌番2073 かくはかり おもかけにのみ おもほえは いかにかもせむ ひとめしけくて
歌番2074 うたたねに はかなくひとを ゆめにみて うつつにさへも おつるなみたか
歌番2075 たらちねの おやのいさめし うたたねは ものおもふときの わさにさりける
歌番2076 うたたねに こひしきひとを みてしより ゆめてふものは たのみそめてき
歌番2077 うたたねの ゆめにやあるらむ さくらはな はかなくみてそ やみぬへらなる
歌番2078 つれつれの なみたにまさる なみたかは そてのみひちて あふよしもなし
歌番2079 あさみこそ そてはひつらめ なみたかは みさへなかると きかはたのまむ
歌番2080 なみたかは ほりやるかたの なけれはや みをはなれては なかれさるらむ
歌番2081 よとともに なかれてそゆく なみたかは みつもこほらぬ みなわなりけり
歌番2082 なみたかは いかなるみつか なかるらむ なとわかこひを けつときのなき
歌番2083 いかはかり ものおもふときの なみたかは からくれなゐに そてのそむらむ
歌番2084 はやきせに みるめおいせは わかそての なみたのかはに うゑてみましを
歌番2085 なみたかは みをしからみに せきかねて なかれくるとは しらすやあるらむ
歌番2086 あふことの きみにたえにし わかみより いくらのなみた なかれいつらむ
歌番2087 なみたかは うきたるあわと みをなして ひとのうきせを なかれてをみむ
歌番2088 きみこふる なみたしなくは からころも むねのあたりは いろもえなまし
歌番2089 みをせはみ そてよりもふる なみたには つれなきひとも ぬれよとそおもふ
歌番2090 つつめとも そてにたまらぬ しらたまは ひとをみぬめの なみたなりけり
歌番2091 おろかなる なみたそそてに たまはなす われはせきあへす たきつせなれは
歌番2092 こひしきや いろにはあるらむ なみたかは なかるるおくの みつそうつろふ
歌番2093 かけていへは なみたのかはの せをはやみ こころつからや またはなかれむ
歌番2094 あかすして きみをこひつる なみたには うきしつみつつ やせわたりつる
歌番2095 きことの かくわくときは なみたかは めのまへにこそ おちたまりけれ
歌番2096 うくもよに おもふこころに かなはぬか たれもちとせの まつならなくに
歌番2097 よのなかの うきもつらきも かなしきも たれにいへとか ひとのつれなき
歌番2098 いへはえに いはねはくるし よのなかを なけきてのみも つくすへきかな
歌番2099 ひとやりに あらぬものから たましひと ひとつこころに みをそうらむる
歌番2100 おもはすは つれなきことも つらからし たのめはひとを うらみつるかな
歌番2101 あさなけに よのうきことを しのふとて なかめせしまに としそへにける
歌番2102 われはかり われをおもはむ ひともかな さてもやうきと よをこころみむ
歌番2103 しかありとて そむかれなくに ことしあれは まつなけかるる あなうよのなか
歌番2104 わたつうみの ふかきこころは ありなから うらみられぬる ものにそありける
歌番2105 かすならぬ みはこころたに なからなむ おもひしらすは うらみさらまし
歌番2106 あひみては むつましくこそ なるときけ つれなさのみも まさるきみかな
歌番2107 みつのあわの きえてうきよと しりなから なかれてもなほ たのまるるかな
歌番2108 ひとことは あまのかるもに しけくとも おもはましかは よしやよのなか
歌番2109 なかれては いもせのやまの なかにおつる よしののたきの よしやよのなか
歌番2110 ありしたに うかりしものを あかすとて いつくにそふる つらさなるらむ
歌番2111 われのみそ かなしかりける たなはたも あはてすくせる とししなけれは
歌番2112 みるもなく めもなきうらの はまにいてて かへすかへすも うらみつるかな
歌番2113 うきなから きえせぬあわと なりななむ なかれてとたに たのまれなくに
歌番2114 くももなく なきたるあさの われなれや いとはれてのみ よをはへぬらむ
歌番2115 たまもかる あまのゆきかひ さすさをの なかくやひとを うらみわたらむ
歌番2116 をしからて かなしきものは みなりけり うきよをすてむ かたしなけれは
歌番2117 をしからぬ いのちなれとも こころにし まかせたらねは うらみてそふる
歌番2118 いかてかく うきもつらきも ふたしへに こころひとつを なしてみすらむ
歌番2119 わすれねと いひしにかなふ きみなれは とはぬはつらき ものにそありける
歌番2120 つらけれと いさまたひとを うらみみは かひなくならむ さまのうけれは
歌番2121 いつかたに ゆきかくれなむ よのなかに みのあれはこそ ひともつらけれ
歌番2122 ひとかれは われこそさきに わすれなめ つれなきをしも なにかたのまむ
歌番2123 あきはきの たままくくすの うるさうるさ われをなこひそ あひもおもはす
歌番2124 いなといはむ ひとをもしひし しきしまの やまとのくにに ひとやたえたる
歌番2125 おもはすも あれかしあやな みちしはの ひとのふるせる われならなくに
歌番2126 いとはれて われやはわひて ひとりぬる はきのしたはの いろつけはなと
歌番2127 いまはとて ひとのかれはて あさちふに されはなつなの はなそさきける
歌番2128 さみたれに みたれやはせし あやめくさ あやなしいまは おもひわすれね
歌番2129 よしのかは よしのかはれよ さもあらはあれ せになるふちは なくはこそあらめ
歌番2130 そへにとて とすれはかかり かくすれは あないひしらす あふさきるさに
歌番2131 おもふてふ ひとのこころの くまことに たちかくれつつ みるよしもかな
歌番2132 おもへとも おもはすとのみ いふなれは いまはおもはし おもふかひなし
歌番2133 われをおもふ ひとをおもはぬ むくひにや わかおもふひとの われをおもはぬ
歌番2134 おもひけむ ひとをそともに おもはまし まさしやむくひ なかりけりやは
歌番2135 われをのみ おもふといはは あるへきを いてやこころは おほぬさにして
歌番2136 たれにより おもひみたるる こころそは しらぬそひとの つらきなりける
歌番2137 ひとこころ いまはかきりと なりぬれは みしこそみぬに おとらさりけれ
歌番2138 ひとしれす おもへはくるし いかにして おなしこころに ひとををしへむ
歌番2139 えそしらぬ いまこころみむ いのちあらは われやわするる ひとやとはぬと
歌番2140 いつはりの なきよなりせは いかはかり ひとのことのは うれしからまし
歌番2141 いつはりと おもふものから いまさらに たかまことをか われはたのまむ
歌番2142 うつつにも ゆめにもひとに よるしあへは くれゆくはかり うれしきはなし
歌番2143 あひみすて こひしきことを たとふれは くるしきことは ものならなくに
歌番2144 あひみすて わかこひしなむ いのちをは さすかにひとや つらしとおもはむ
歌番2145 あふことを つきひにそへて まつときは くちゆくすゑに なりねかしとそおもふ
歌番2146 あはれをは なけのことはと いひなから おもはぬひとに かくるものかは
歌番2147 こころなき くさきなれとも あはれとそ ものおもふときの めにはみえける
歌番2148 あはれてふ ことなかりせは いふへきを なににたとへて こふとしらせむ
歌番2149 あはれてふ ことよわひかに あるものを ひとにしらるる なみたなりけり
歌番2150 よのなかは いかにくるしと おもふらむ よろつのひとに うらみらるれは
歌番2151 いにしへの しつのをたまき いやしきも よきもさかりは ありこしものを
歌番2152 あひおもはぬ ひとをおもふそ やまひなる なにかありまの ゆへもゆくへき
歌番2153 みはすてつ こころをたにも はふらさし つひにはいかか なるとしるへく
歌番2154 いのちかは なにそもつゆの あたものを あふにしかへは をしからなくに
歌番2155 いたつらに たひたひしぬと いふなるは あふにはなにを かへむとすらむ
歌番2156 しぬしぬと きくきくたにも あひみねは いのちもいつの たにかのこさむ
歌番2157 こころをし ふかうのさとに おきたらは はこやのやまは みまくちかけむ
歌番2158 わかやとの ひつにしやうさし をさめたる こひのやつこの つかみかかりて
歌番2159 ゆふつくよ さすやをかへに つくるやの かたちをよしみ しかそよりくる
歌番2160 まゆめかき ひもときわたり まつらむや いつしかみむと おもふわきもこ
歌番2161 はやひとの なきおふよしへ いちしるく わかなかたえは つまとたのまむ
歌番2162 おもはすに いたらはいもか うれしみと ゑまむまひきの おもほゆるかな
歌番2163 かくはかり こひむものとし おもはれは いもかたもとを まかぬよもありき
歌番2164 ときもりの うちならすつつみ かすみれは たつにはなりぬ あはぬあやしも
歌番2165 かくはかり こひむものそと おもはねは いもかたもとを まかぬよもありき
歌番2166 おほかたは わかおもふこと かくはかり かたきみかとを まかりいてなむ
歌番2167 あさかしは ぬるやかはへの しののめに ひともあひあはす きみなしかちに
歌番2168 わきもこを あひしらせたる ひとをこそ こひのまされは うらめしみおもへ
歌番2169 をふのうらに つりするあまの ふなのりに のりにしこころ つねにわすれす
歌番2170 いまもおもふ のちもわすれす かりこもの みたれてのみそ わかこひわたる
歌番2171 みかつきの をかのくすはを ふきかへし たれかもきみを こひむとおもひし
歌番2172 をととしの さいつとしより ことしまて こふれとなとか いもにあひかたき
歌番2173 こころこそ こころをはかる こころなれ こころのあたは こころなりけり
歌番2174 ゆめにのみ ききききききと ききききと ききききききと いたくとそみし
歌番2175 きみにより よよよよよよと よよよよと ねをのみそなく よよよよよよと
歌番2176 おくやまの しもふりかかる ならのはの あをかりしより おもひそめてき
歌番2177 やまかつの かきほにかこふ ませかきの ませたりきとも みえしきみかな
歌番2178 すむひとは さしもそあらめ いふひとの かはらこゑこそ あやしかりけれ
歌番2179 ももしきの にはにかきしく しらかはの されたりきとも おもはさりしを
歌番2180 いふひとは さもこそあらめ きくひとの いたさわくかほそ おもひやらるる
歌番2181 いきはてを いたくないひそ そかくたに いそといふなる めかははもあり
歌番2182 こひしとも われはまうさす あたしそそ しぬるものなり しぬるものなり
歌番2183 こゑたてて なきそしぬへき あきやまに ともまとはせる しかにはあらねと
歌番2184 みつのあわの きえてうきみと おもへとも なかれてなほも たのまるるかな
歌番2185 なにをして みのいたつらに おいぬらむ としのおもはむ こともやさしく
歌番2186 すきいたもて ふけるいたまの あはさらは いかにせよとて わかねそめけむ
歌番2187 ひとのする あたれもせすて ははききや きみをおもへと よそふけにける
歌番2188 かみやまの みをうのはなの ほとときす くやしくやしと ねをのみそなく
歌番2189 ちはやふる たたすのかみの まへにして そらなきしつる ほとときすかな
歌番2190 ちはやふる かみもきくらむ けふよりは なかきうへめと たのまるるかな
歌番2191 うれしくは わするることも ありなまし つらきそなかき かたみなりける
歌番2192 くさもきも ふけはかれゆく あきかせに さきのみまさる ものおもひのはな
歌番2193 ことしけき こころよりさく ものおもひの はなのえたをや つらつゑにつく
歌番2194 たきつせに うきくさのねは とめつとも ひとのこころを いかかたのまむ
歌番2195 あさかほの きのふのはなは かれすとも ひとのこころを いかかたのまむ
歌番2196 うつせみを そめてともしに かひつとも ひとのこころを いかかたのまむ
歌番2197 かりのこを とをつつとをは かさぬとも ひとのこころを いかかたのまむ
歌番2198 かたなもて なかるるみつは きりつとも ひとのこころを いかかたのまむ
歌番2199 くものあみに ふきくるかせは とめつとも ひとのこころを いかかたのまむ
歌番2200 ふくかせを くものふくろに こめつとも ひとのこころを いかかたのまむ
歌番2201 ふるゆきを そらにとめては ありぬとも ひとのこころを いかかたのまむ
歌番2202 おくつゆを けたてたまとは なしつとも ひとのこころを いかかたのまむ
歌番2203 いるつきを やまのはにけて いれすとも ひとのこころを いかかたのまむ
歌番2204 けのすゑに はねつくうまは つなくとも ひとのこころを いかかたのまむ
歌番2205 そてのうちに つきのひかりは つつむとも ひとのこころを いかかたのまむ
歌番2206 ちらすして こそのさくらは ありぬとも ひとのこころを いかかたのまむ
歌番2207 もみちはの かせをはつつみ とめつとも ひとのこころを いかかたのまむ
歌番2208 たこのうらの なみをはしつみ とめつとも ひとのこころを いかかたのまむ
歌番2209 みつのあわを しらたまとては ぬきつとも ひとのこころを いかかたのまむ
歌番2210 かみすちに ちひろのふねは つなくとも ひとのこころを いかかたのまむ
歌番2211 こふのいしを ありにおほせて はこふとも ひとのこころを いかかたのまむ
歌番2212 かのまゆに くにこほりをは たてつとも ひとのこころを いかかたのまむ
歌番2213 ひをうちて みつのうちには ともすとも ひとのこころを いかかたのまむ
歌番2214 ほとときす はるをなけとも あとふとも ひとのこころを いかかたのまむ
歌番2215 かけろふの かけをはゆきて とりつとも ひとのこころを いかかたのまむ
歌番2216 はなすすき ほにいてぬあきは ありぬとも ひとのこころを いかかたのまむ
歌番2217 わたつうみの なみのはなをは とりつとも ひとのこころを いかかたのまむ
歌番2218 こくふねの さをのしつくは おちすとも ひとのこころを いかかたのまむ
歌番2219 あみのめに ふきくるかせは とまるとも ひとのこころを いかかたのまむ
歌番2220 あるるうまを くちたるなはに つなくとも ひとのこころを いかかたのまむ
歌番2221 をみなへし わかつまにては としふとも ひとのこころを いかかたのまむ
歌番2222 ゆくみつに ふりくるゆきは とまるとも ひとのこころを いかかたのまむ
歌番2223 わかそての なみたにうをは すみぬとも ひとのこころを いかかたのまむ
歌番2224 ますかかみ ぬしなきかけは うつるとも ひとのこころを いかかたのまむ
歌番2225 さほやまの もみちぬあきは ありぬとも ひとのこころを いかかたのまむ
歌番2226 かるかやを ほたるのひには ともすとも ひとのこころを いかかたのまむ
歌番2227 ひとつけに とらのまたらは わきつとも ひとのこころを いかかたのまむ
歌番2228 はるかへる かりをはみなも ととむとも ひとのこころを いかかたのまむ
歌番2229 しろきけを こきみとりには かへすとも ひとのこころを いかかたのまむ
歌番2230 としのうちに つきなきつきは ありぬとも ひとのこころを いかかたのまむ
歌番2231 わたつみを むすひてそこは みせつとも ひとのこころを いかかたのまむ
歌番2232 つゆしもを とけてののちは わきつとも ひとのこころを いかかたのまむ
歌番2233 てをさへて よしののたきは せきつとも ひとのこころを いかかたのまむ



歌番2234 わかきみは ちよにましませ さされいしの いはほとなりて こけのむすまて
歌番2235 ふしておもひ おきてかそふる よろつよは かみそしるらむ わかきみのため
歌番2236 つるかめも ちとせののちは しらなくに あかぬこころに まかせはててむ
歌番2237 いにしへに ありきあらすは しらねとも ちとせのためし きみにはしめむ
歌番2238 かみなひの やまのうへなる いはしみつ いはひてそくむ よろつよのため
歌番2239 かめのをの やまのいはねを とめておつる たきのしらたま ちよのかすかも
歌番2240 しほのやま さしてのいそに すむちとり きみかみよをや やちよとそなく
歌番2241 かのみゆる たつのむらとり きみにとそ おのかよよをは いはふへらなる
歌番2242 やまかせは ふけとふかねと しらなみの よするいはねは ひさしかりけり
歌番2243 おほそらに むれたるたつの さしなから おもふこころの ありけなるかな
歌番2244 つるおほく よをへてみゆる はまへにそ ちとせつもれる ところなりけれ
歌番2245 ももとせと いはふをわれは ききなから おもふかためは あかすそありける
歌番2246 ことおひに ひくはまゆふの からころも ちよをかねてそ いはひそめけむ
歌番2247 いはのうへに ちりもなけれと せみのはの そてにのみこそ いはふへらなれ
歌番2248 としをのみ おもひつめつつ いままてに こころにあける ことのなきかな
歌番2249 おもふこと こころにあれは うゑてみる まつをちとせの ためしとそおもふ
歌番2250 なみのまに すなこふみこみ なくたつは きみにちとせを ゆつるへらなり
歌番2251 たのめつつ かかれるふちは まつのきの ちとせをいふとも あかすそありける
歌番2252 すみのえの はまのまさこを ふむつるは ひさしきあとを とむるなりけり
歌番2253 ことしおひの にひくはまゆの からころも ちよをかけてそ いはひそめける
歌番2254 わかやとの まつのこすゑに なくたつを ちよのゆかりと おもふなりけり
歌番2255 まなつるの たちゐならせる かはのせに ちとせのあとを のこささるへき
歌番2256 ときはなる まつのしらへに ひくことは をことにきみを ちとせとそなる
歌番2257 よろつよの まつにそとしを いのりつる ちとせのかけに すまむとおもへは
歌番2258 ときはなる はなたちはなに ほとときす なきとよめつつ ちよもへぬかな
歌番2259 うゑてみる まつとたけとそ きみかよの ちとせゆきふる いろもかはらす
歌番2260 いろかへぬ まつとたけとの すゑのよを いつれひさしと きみのみそみむ
歌番2261 あらはなる かたにしもすむ あしたつは ちよをみよてふ こころなつかし
歌番2262 いくよとも さしてはいはし しらつゆの しらぬまてこそ あらまほしけれ
歌番2263 いとをのみ たえすくりため あをやきの としのをなかき しるしとそおもふ
歌番2264 おほゐかは せきのわきわき なくちとり いくよのあきを かそへきぬらむ
歌番2265 いかてなほ きみかちとせは きくのはな おくしらつゆに ぬれむとそおもふ
歌番2266 あつさゆみ つるのいのちも かからなむ きみをたとへに ひとのひくへく
歌番2267 やまかけの きくのしたみつ いかなれは くむひとことに おいわたるらむ
歌番2268 ちよをふる まつにかかれる こけなれは としのをなかく なりにけらしも
歌番2269 よろつよを けふよととせと かそふれは のこりはるけき きみかみよかな
歌番2270 としことに おひそふたけの よよをへて かはらぬいろを たれかとかめむ
歌番2271 みえわたる はまのまさこや あしたつの ちよをかそふる かすとなるらむ
歌番2272 まつのうへに ふりしくゆきを あしたつの ちよのゆかりに すむかとそおもふ
歌番2273 つゆしもを しのへるきくは みるひとの ちとせをおくる しるしなりけり
歌番2274 やをとめの そてかとみゆる をみなへし きみをいはひて なてはしめつる
歌番2275 ほしきつつ きみかちとせは きくのはな おかむつゆにも ぬれむとそおもふ
歌番2276 ゆきのうちに ちとせかはらぬ まつかえは ひさしきこころ たれによすらむ
歌番2277 いかてかと おもふときには よのなかの ちよてふことも あかすそありける
歌番2278 しほかまの いそのいさこを つつみもて みよのかすとそ おもふへらなる
歌番2279 さくかきり ちらてはてぬる きくのはな うへしもちよの よはひのふらむ
歌番2280 ふくかせも あかすおもひて しらなみの かすにそきみか としをよせつる
歌番2281 きみとなほ ちとせのはるは あふさかの しみつはわれも くまむとそおもふ
歌番2282 うちまよふ あしろにたてる あしたつの よはひをきみに なみもこさなむ
歌番2283 たかとしの かすとかはみる ゆきかひて ちこゑなくなる はまのまさこを
歌番2284 ひさしきを ねかふみなれは はるかすみ たなひくまつを いかてとそおもふ
歌番2285 かめやまの かけをうつして ゆくみつを こきくるふねは いくよへぬらむ
歌番2286 きみかよの としのかすをは しろたへの はまのまさこを たれかしきけむ
歌番2287 よとともに ゆきかふふねを みることに ほにいててきみを ちとせとそおもふ
歌番2288 いはひつつ うゑたるやとの はななれは おもふかことそ いろこかりける
歌番2289 ちとせふる まつといふとも うゑてみる ひとそかそへて しるへかりける
歌番2290 きくのはな したゆくみつに かけみれは さらになみなく おいせさりけり
歌番2291 たけをしも おほくうゑたる やとなれは ちとせはほかの ものとやはみる
歌番2292 むれてゐる かはへのたつは きみかため わかおもふことを おもふへらなり
歌番2293 ひとえたの きくをるからに あらたまの ちとせはたたに へぬへかりけり
歌番2294 ちよまての ゆかりしあれは まつかせの たくひしたつの こゑそきこゆる
歌番2295 きくのはな うゑたるのへの あやしきは おいてふことを しらぬなりけり
歌番2296 ささらなみ よするみきはに すむつるは きみかへむよの しるへなりけり
歌番2297 まつかせの ふかむかきりは うちはへて たゆへくもあらす さけるふちなみ
歌番2298 きみかため うつしてううる くれたけの ちよもこもれる ここちこそすれ
歌番2299 もみちはは いくそはかりか ちりかはる みとりなからに まつかひさしさ
歌番2300 きみかよは なかつきときく ももとせを ひとりときけと なほあかぬかな
歌番2301 つゆかかる きくのなかなる あしたつは いまいくたひの ちよをそふらむ
歌番2302 わかなおふる のへてふのへは きみかため よろつよしめて つまむとそおもふ
歌番2303 あさつゆに しととにそてを ぬらしつつ きみかためとそ わかなつみつる
歌番2304 かすかのに わかなつみつつ よろつよを いのるこころは かみそしるらむ
歌番2305 かすかのに わかなのかすは のこしてむ ちとせのはるは われそつむへき
歌番2306 ちはやふる かみたちよけよ きみかため つむかすかのの わかななりけり
歌番2307 はるののに ころもかたしき たかためか ならはぬそてに わかなつむらむ
歌番2308 かすかのの わかなもわれを いのらなむ たかためにつむ ものならなくに
歌番2309 はるののの わかなならねと きみかため としのかすをも つまむとそおもふ
歌番2310 しろたへの ころもかたしき かすかのに わかなつみしも たかためにそは
歌番2311 はるののに こころをたにも やらぬみは わかなはつまて としをこそつめ
歌番2312 はるたたむ すなはちことに きみかため ちとせつむへき わかななりけり
歌番2313 あしひきの やまをさかしみ ゆみつくる からきのえたを つゑにきりつつ
歌番2314 すめかみの みやまのつゑは やまひとの ちとせいのりに きれるつゑなり
歌番2315 よよをへて ふりたるおきな つゑつきて はなのあたりを みるよしもかな
歌番2316 ちはやふる かみやきりけむ つくからに ちとせのさかも こえぬへらなり
歌番2317 ゆふかけの きみをためはし みなしこに われらをなすな ちよまつのつゑ
歌番2318 ひとつよに ちよをこめたる つゑなれは つくともつきし きみかよはひは
歌番2319 はるくれは やとにまつさく うめのはな きみかちとせの かさしとそみる
歌番2320 かすかのの ふちはちりゆく なにをかも みかりのひとの とりてかささむ
歌番2321 いもかてを とりてひきよせ うちたをり わかかさすへき はなさけるかも
歌番2322 ひきよせて きみかかさしに うちたをり わりをりやらむ きみかかさしに
歌番2323 わたつうみの かさしにさして いはふもも きみかためには をしまさりけり
歌番2324 ちよいのる きみかかさしと もとむれは かねのえたより はるそさきける
歌番2325 よろつよの もりとしけれは はなをりて ときはのかさし きみにまゐらせむ
歌番2326 いにしへに ありけむひとも わかことや みわのひはらに かさしをりけむ
歌番2327 ももしきの おほみやひとは いとまあれや うめをかさして ここにつとへり
歌番2328 わかやとと たのむよしのに きみかゆかは おなしかさしを さしこそはせめ
歌番2329 かさすとも はなさくやとは たのまれす みのなりいてむ としのなけれは
歌番2330 よろつよの ともにかれせぬ しらきくは うしろやすくも かさしつるかな
歌番2331 ひこほしの かさしのたまは つまこふと みたれにけらし このかはかせに
歌番2332 つゆなから をりてかささむ きくのはな おいせぬあきの ひさしかるへく
歌番2333 たかためと なかきふゆまて にほふらむ とははちとせと きみにこたへよ
歌番2334 わかかさす やなきかいとを ふきみたる かせにやいもか うめのちるらむ

『コラム』 ジャンルのランキング
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 古今和歌六帖 原文 第三帖... | トップ | 古今和歌六帖 原文 第四帖... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

古今和歌六帖」カテゴリの最新記事

関連するみんなの記事