竹取翁と万葉集のお勉強

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再読、今日のみそひと謌 月

2017年10月16日 | 再読、今日のみそひと...
再読、今日のみそひと謌 月

集歌1499 事繁 君者不来益 霍公鳥 汝太尓来鳴 朝戸将開
訓読 事(こと)繁(しげ)し君は来(き)まさず霍公鳥(ほととぎす)汝(なれ)だに来鳴け朝(あさ)戸(と)開(あ)けなむ
私訳 物事が多くてあの御方は御出でにならない。ホトトギスよ、お前だけでも飛び来て「カツコヒ(片恋)、カツコヒ」と啼け。そうしたら、朝に戸を開けましょう。

集歌1500 夏野乃 繁見丹開有 姫由理乃 不所知戀者 苦物曽
訓読 夏し野の繁みし咲ける姫(ひめ)百合(ゆり)の知らえぬ恋は苦しきものぞ
私訳 夏の野の繁みの中に咲く姫百合のように人に知られることなく、密やかにする恋は辛いものです。

集歌1501 霍公鳥 鳴峯乃上能 宇乃花之 厭事有哉 君之不来益
訓読 霍公鳥(ほととぎす)鳴く峯(を)の上(うへ)の卯の花し厭(う)きことあれや君し来まさぬ
私訳 ホトトギスが啼く峰の頂で咲く卯の花の、その言葉の響きではないが憂きことがあるのでしょうか、お慕いする御方が御出でにならない。

集歌1502 五月之 花橘乎 為君 珠尓貫 零巻惜美
訓読 五月(いつつき)し花橘を君しため玉にそ貫(ぬ)きし散らまく惜しみ
私訳 五月に咲く花橘を御出でにならない貴方のために薬玉として紐を通した。花が散ってしまうのが残念で。

集歌1503 吾妹兒之 家乃垣内乃 佐由理花 由利登云者 不謌云二似
訓読 吾妹児(わぎもこ)し家の垣内(かきつ)のさ百合(ゆり)花(はな)後(ゆり)と云へるは謌(うた)はずに似る
私訳 私の愛しい貴女の家の垣の内にある百合の花、その後(ゆり)と貴女が私に云うのは、まるで、貴女が私に「謌」の字の如く「可(愛して)可(愛して)と言わない」のことと同じです。

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