竹取翁と万葉集のお勉強

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再読、今日のみそひと謌 月

2017年10月09日 | 再読、今日のみそひと...
再読、今日のみそひと謌 月

集歌1474 今毛可聞 大城乃山尓 霍公鳥 鳴令響良武 吾無礼杼毛
訓読 今もかも大城(おほき)の山に霍公鳥(ほととぎす)鳴き響(とよ)むらむ吾なけれども
私訳 今も聞けるでしょう、大城の山でホトトギスがその「カツコヒ」との啼き鳴き声を響かせているでしょう。私がそこにいなくても。

集歌1475 何奇毛 幾許戀流 霍公鳥 鳴音聞者 戀許曽益礼
訓読 何(なに)奇(く)しもここだく恋ふる霍公鳥(ほととぎす)鳴く声聞けば恋こそまされ
私訳 どのような理由でこのようにひたすら恋慕うのでしょう。ホトトギスの「カツコヒ(片恋)」と啼く声を聞けば、慕う思いがさらに募ってくる。

集歌1476 獨居而 物念夕尓 霍公鳥 従此間鳴渡 心四有良思
訓読 ひとり居に物思ふ夕(よひ)に霍公鳥(ほととぎす)こゆ鳴き渡る心しあるらし
私訳 独り部屋に座って居て物思いをする夕べに、ホトトギスがここを通って「カツコヒ(片恋)」と啼き飛び渡る。私の気持ちをわかってくれる心があるようだ。

集歌1477 宇能花毛 未開者 霍公鳥 佐保乃山邊 来鳴令響
訓読 卯の花もいまだ咲かねば霍公鳥(ほととぎす)佐保(さほ)の山辺(やまへ)に来鳴き響(とよ)もす
私訳 里に咲く卯の花も未だに咲かないので、ホトトギスは佐保の山裾に飛び来て声を啼き響かせる。

集歌1478 吾屋前之 花橘乃 何時毛 珠貫倍久 其實成奈武
訓読 吾が屋前(やど)し花橘のいつしかも玉に貫(ぬ)くべくその実なりなむ
私訳 私の家に咲く花橘は、いつになったら五月の薬玉に紐を通すような、りっぱな実になるのでしょうか。

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