竹取翁と万葉集のお勉強

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再読、今日のみそひと謌 木

2017年10月05日 | 再読、今日のみそひと...
再読、今日のみそひと謌 木

集歌1464 春霞 軽引山乃 隔者 妹尓不相而 月曽經去来
訓読 春霞たなびく山の隔(へ)だたれば妹に逢はずに月ぞ経にける
私訳 春の霞が棚引く山が隔てているので、愛しい貴女に逢わないこの月が終わってしまった。

集歌1465 霍公鳥 痛莫鳴 汝音乎 五月玉尓 相貫左右二
訓読 霍公鳥(ほととぎす)いたくな鳴きそ汝(な)が声を五月(さつき)し玉にあへ貫(ぬ)くさへに
私訳 ホトトギスよ、そんなにひどく声を張り上げて啼くな。お前の鳴き声を五月の薬玉に紐と混ぜて貫き通すほどに

集歌1466 神名火乃 磐瀬之杜之 霍公鳥 毛無乃岳尓 何時来将鳴
訓読 神名火(かむなひ)の磐瀬(いはせ)し杜(もり)し霍公鳥(ほととぎす)毛無(けなし)の岳(おか)にいつか来鳴かむ
私訳 神が宿る磐瀬の社に棲むホトトギス。その磐瀬の社の毛無の岳、その言葉のひびきのように、過去に戻りたいと云う「気直し」に何時になれば飛び来て啼くのだろうか。

集歌1467 霍公鳥 無流國尓毛 去而師香 其鳴音手 間者辛苦母
訓読 霍公鳥(ほととぎす)なかる国にも行きにしかその鳴く声を聞けば苦しも
私訳 不如帰去(帰り去くに如かず)と過去を慕い啼くホトトギスが居ない国にでも行きたいものだ。その啼く声を聞くと物思いが募る。

集歌1468 霍公鳥 音聞小野乃 秋風 芽子開礼也 聲之乏寸
訓読 霍公鳥(ほととぎす)声聞く小野の秋風に萩咲きぬれや声し乏(とも)しき
私訳 ホトトギスの啼き声を聞く小野で、秋の風に萩の花が咲いたからか、その啼き声にふと吾を忘れてしまう。

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