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『鹿の王』 上橋菜穂子 著

2016年12月23日 | 読書

2015年本屋大賞受賞作の『鹿の王』
(上橋菜穂子著2014年KADOKAWA刊)を読みました。

これまで上橋さんの作品を読んだコトがなく、またこの作品について予備知識も持たず、
ただただ本屋大賞受賞作ってコトで手に取りました。

読み始めてファンタジーだと知って少し後悔。
(どうも昔からファンタジー作品の世界観が苦手です。)

上下2巻の大作でなかなか読み進められない中、多くのヒトが面白いと言ってるので
最後まで読めば絶対楽しめるはず、と心に言い聞かせて最後までなんとか読み終えました。
図書館の返却予定日の2週間まるまる掛かりました。

で、読み終わった感想ですが、
作品世界のつくり込みや宗教観、異民族との微妙な関係性など、まるで世界のどこかで
実際に起こった話なんじゃないかと錯覚するほどでした。
生物の死に対する考え方など考えさせられる部分も多く楽しめました。

でもやっぱりファンタジーは苦手です。
どうも作品の世界に完全に入り込めません。
なんて言うか現実よりもカッコ良すぎるって感じがします。

あと個人的には、感情移入しやすいマコウカンの見せ場がもう少し欲しかったです。

いろんなヒトの作品のレビューを見ていて
上橋さんの『守り人』シリーズが無性に読みたくなりました。
北方謙三さんの『大水滸』シリーズを読み終えたら挑戦したいと思います。

あと忘れてはいけないのが『鹿の王』の見事な装丁!

装丁:坂川栄治+永井亜矢子(坂川事務所)
装画:影山徹

上巻の澄みきったブルーの夜空と


下巻の暖かなオレンジとのコントラスト

並べて置いておきたくなりますね。

作品の世界観を表すだけでなく、イラスト作品としても見応えがあります。
思わず作者の影山徹さんのサイトで作品を見入ってしまいました。
『パノラマ世界塔』


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