カオスの世紀

カオスとは「混沌」、そしてこの21世紀に生きる自分の混沌とした日常を気ままに書き綴っていきます。

ホリディ(ネタバレ注意)

2007-03-28 | 映画(洋画)
ロンドンとロサンジェルス。この遠く離れた場所に住む、二人の女性がそれぞれの失恋をきっかけに、ホームエクスチェンジという形でそれぞれの生活を交換する。そこから始まる新しいラブストーリー。2週間という期限付きでのお互いの生活を交換するバカンス。しかし、これが二人の運命のホリディとなる。
なかなか設定は面白い。こんなサービスがあれば(本当にあるのかなあ?)ぜひ一度やってみたいねえ。

ロンドンの新聞社でコラムを書くアイリス(ケイト・ウィンスレット)は、3年越しで思い続けた同僚が他の女性と結婚するという事で、ロンドン郊外にある古いコテージに住む彼女はそこで泣き崩れる日々を過ごす。
一方、ロサンジェルスで映画予告編成会社を経営する(そんなビジネス成り立つのがロスだなあ)アマンダ(キャメロン・ディアス)はビバリーヒルズの大豪邸に住むが、恋人は若い女性と浮気したので、そこから追い出してしまう。アマンダはこのショックから立ち直る為に、気まぐれでホームエクスチェンジで、アイリスの家と交換する事を提案し、アイリスも傷心の心を癒す為にこれに応じる。ここから二人の生活を取り替える生活が始まる。

設定はなかなかにくい演出。イギリスのアイリスの自宅は何ともファンタジーなコテージ風の家。しかも、衣装はブリティッシュスタイルで乗ってる車はもちろんミニクーパー!
一方のアマンダはビバリーヒルズの富豪らしく、抜群のセキュリティにたくさんの使用人。プール付きで、広い部屋が何部屋もある。衣装はもちろん派手なブランドに身を包み、車はレクサス!

そんな二人が全く違う環境で生活するようになるんで、とんでもない事になるのは必定。この辺りの展開はテンポが良くていい。当然のことながら大富豪の生活を手に入れたアイリスはご機嫌だが、実に不便な?ブリティッシュスタイルに馴染めないアマンダは次の日には飽きてしまって帰ろうとするが・・・

さて、それぞれのお相手になる男優陣もいい。まずはアマンダの相手になるジュード・ロウ。もちろんイケメンだが、イギリス紳士風なファッションで、パブで飲むスタイル。質素だけど、気品がある(もっともいきなりアマンダとやってしまうのはどうなんだろう・・・)。
さて、一方のロスで映画音楽の作曲家をやっているマイルズ(ジャック・ブラック)いやあ彼は相変わらずいいなあ。あのいろんな物真似が面白い!
しかもDVDショップで映画音楽の事を語るシーンは思わず、”映画音楽”にはちょいとこだわりのある自分としては思わず唸るような話。エンリオ・モリコーネからハンス・ジマー(この映画の音楽書いてます)まで。映画音楽の巨匠たちが次々と出てくる。いきない「炎のランナー」のヴァンゲリスが出てきて大感激!そして、エンニオ・モリコーネの傑作の「ミッション」の音楽を「私の人生を変えた」とまで言ったセリフはうれしい限り!この「ミッション」の音楽は本当に素晴らしい!エンニオ・モリコーネと言えば、「ニューシネマパラダイス」だが、この「ミッション」の音楽の方が遙かに素晴らしい!これが出てくるとはあまりにマニアックな会話。それに「ジョーズ」の音楽なんて、あの「ダーダ!」の2音で”革命”を起こしたと言わしめたのはさすが!このあたりはジャック・ブラックのこだわりだろうか。

おっと本筋からかなり外れたけど。まああまりにコテコテなラブストーリーながら、なかなか設定とか細かなこだわりとか楽しい仕掛けの多いシナリオ。ちょいとラブストーリー系が苦手な人でも楽しめるかも。

でも意外と恋愛から相手の事を本当に思いやり本当の愛に目覚めるという意味を気づかせてくれる映画かも。単に恋愛するのと相手の全てを受け入れて生涯愛するのはまた違うもの。二人は恋に疲れて「ホリディ」を過ごすが、そこで本当に愛する人に巡り会う。まあご都合主義的なラストと言えばそれまでだけど、誰でも恋する相手が一生の相手になればいいのかも?

おっと、何でオレがこんな”愛”なんて語ってるんだあ!まあこの映画理屈抜きで楽しめる映画です。
そうそう!途中、ジャック・ブラックの映画音楽を語るシーンであの名画「卒業」が出てくる時になんと!ダスティン・ホフマンが友情出演!これはびっくり。

いやともかく主役の二人の女優、キャメロン・ディアスとケイト・ウィンスレットのチャーミングな魅力に尽きる映画です。
個人的にはキャメロン・ディアスのきゃぴきゃぴぶりがお気に入りかも?!

The Holiday [Original Motion Picture Soundtrack]
Hans Zimmer, Rupert Gregson-Williams, Heitor Pereira, Hollywood Studio Symphony, Henry Jackman, Herb Alpert, Endre Granat, Imogen Heap, Suzanne Zimmer
Varese Sarabande

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炎のランナー
サントラ, ヴァンゲリス, ジ・アンブロジアン・シンガーズ
ユニバーサルインターナショナル

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ミッション

ハピネット

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
観てきましたっ! (blue☆)
2007-04-03 22:46:31
Happy~♪になれる映画でした!
ジャック・ブラックもいつもながらサイコー!
映画音楽を語るシーン、もう大好きな「ハイフィディリティ」や
「スクールオブロック」のノリで楽しかったぁ~☆
ハリウッド的、ラブストーリーの王道といった感じの
ストーリーでしたが、それがまた、気持ちいいですよね~
目がキラキラして元気になれるっていうか...
で、帰り道、「ミッション」レンタルしてきました♪
なにしろ、”人生変えた”っていうんですから!
じっくり音楽を味合わなくちゃ!
blue☆様へ (takeo)
2007-04-03 22:55:49
どうもどうも!
ホリデイ見てたんですね!
やっぱジャック・ブラックいいですよね。僕も「スクール・オブ・ロック」大好きなんで彼の事大好きなんです。
加えて、キャメロン・ディアスのキュートぶりに参ってしまいました!
「ミッション」の音楽は本当に素晴らしいです!映画も良く出来ていますが、音楽が素晴らしい!遠くに「ガブリエルズ・オーボエ」という曲はクラシックの世界でも取り上げられるくらい美しい曲です。ぜひ楽しんで下さい!
という事でいつもコメントありがとうございます!