よろず戯言

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従弟の結婚式

2017-03-05 01:02:54 | 日記・エッセイ・コラム

昨年12月半ばの日曜の朝。

気持ちよく晴れ、冬とは思えない陽気。

礼服に着替え、祝儀袋を用意する。

玄関を出て、気持ちの良い日差しを浴びる。

朝の澄んだ空気を吸い込んで戸締りをする。

カモミールの花が朝日を浴びて、光り輝いて見えた。

今日のこの日を祝っているようだ。

 

フライングで真冬に咲いていたカモミール。

 

今日は長崎で従弟の結婚式。

11時の開式に合わせて家を出る。

両親は前日から泊まりがけで既に長崎に行っている。

車に乗り込み、高速道路で一路、長崎へ――。

場所は長崎市内にある小高い山、稲佐山(いなさやま)にあるホテル。

世界三大夜景のひとつ、長崎を一望できる観光地。

そんな場所にあるホテルで挙式だなんて、従弟もなかなか しゃれとんしゃあ。

 

ホテルから長崎港を臨む。

 

11時ちょっと前に式場に到着。

挙式に参列して欲しい旨の案内が招待状のなかに同封されていたが、

神前式だろうがチャペルだろうが、あれは堅苦しくて好きじゃあない。

12時からの披露宴から参加するつもりで、それに合わせて家を出たつもりだったが、

長崎道の終点から、出島道路なる有料道路が接続・延伸されていて、予定よりも早く着いてしまった。

 

 

ロビーで待ちうけるスタッフに、列席する家名を伝えると、

「まもなく開式です!式場は三階になります!」

そう言って、慌てて式場まで案内される。

空中庭園とでも言うべきか、ホテルの建物の三階部分が、ぽっかりとチャペルのスペース。

おしゃれな庭園の奥に真っ白な教会。

既に閉ざされた教会の入口まで案内され、いったん待機。 

「男性1名です・・・はい。 OKですか?」

トランシーバーだか、インターカムだかで入口で確認しているスタッフ。

「間にあいました、どうぞ!」

扉を開けてもらい、そそくさと中に入る。

後方の隅っこの空いていた席に座る。

 

宣誓書を高々と掲げる神父さん。

 

既に神父が何か話していた。

ほどなくして新郎が入場し、次いで新婦が入場。

ふたり並んで、なんかサインさせられたり、なんか誓ったり。

こういうの苦手なんで、大体メインのセレモニーそっちのけで人間観察に走ってしまう。

まずは神父をじっくり観察。

宮崎駿似の貫禄のある神父さまだ。

次に生演奏のひとたち。

パイプオルガンのおネエちゃん、美人じゃのう・・・・。

そして、列席者たち。

従弟の友人とおぼしき、若いニイちゃんたちに混ざって座っていた。

チャラいヤツが多いのう・・・そこのロン毛ピアス、帽子とれやクソが!

 

尻に敷いてしまった讃美歌の歌詞カード?みたいなやつ。

 

起立して讃美歌を歌う。

ああ・・・これが一番苦手。

やべえ、俺の席だけ歌詞カードがねえ!

ふつう前の席の背もたれ裏とかに置いてあるよな?

ただでさえ音痴なのに、歌詞カードもなくってどうしろと?

隣のニイちゃんに「見せてつかあさい!」なんて言えるわけもなく、

暗記しているフリ、歌っているフリをして凌ぐ。

讃美歌斉唱が終わって、ふたたび着席。

ん?

前の空いている席を見たら、椅子の上に歌詞カードが。

まさか?

尻の下に敷いていた。

表紙に十字架が刻印された立派な冊子。

ありがたい聖書の言葉、讃美歌の歌詞の書かれたものを座布団代わりにしていた・・・。

 

これまでの結婚式では、バラとかデンファレとか色々あったが、

ここは全部カーネーションだった。

安価で枚数稼げるからね。

・・・と、単価やら花店の事情が判ってしまうから悲しい。

 

挙式が終了。

列席者が一斉に外に出る。

スタッフから、一握りの花びらを渡される。

最後に出てくる新郎新婦に、花びらのシャワーを浴びせるのだ。

これ、なんていうんだっけ?

米粒ふりかけるのがライスシャワーだから、フラワーシャワーでいいのかな?

ほどなくして、新郎新婦が教会から出てきた。

花びらを投げる。

ふたりが片隅にあった鐘を鳴らす。

ドラクエⅩのジューンブライドのイベントであったなこんなん。

 

 

挙式が終了し、新郎新婦が先に退場。

披露宴会場へと移動する。

ここで、やっと両親やら叔父叔母,他のいとこらと会って談笑。

遅れて(間にあったけれど)来たから、誰とも挨拶を交わしていなかった。

2年ぶりかな?

長崎は母の故郷。

そのため、親族もたくさん長崎に居るのだが、なかなか会う機会がない。

小学生の頃は夏休みに毎年、雲仙市のじいちゃん家へ行っていたが、

社会人になった今、こういう機会でもないと長崎へは来ないからなあ。

 

 

テーブル花。

鳥かごのディスプレイがおしゃれ。

 

ウロウロするのが嫌いなので、すぐに自分のテーブルを探して席に着く。

ここでも、じっくりと観察。

式場のインテリア,スタッフのコスチューム,食器・・・。

そして、やっぱり一番じっくりと観察してしまうのが装花。

テーブル花から、高砂席の装花に、キャンドルの花。

ピンク基調のシンプルなつくり。

テーブル花は、鳥かごのディスプレイでオールラウンドのアレンジメント。

おいおい、これベース見えまくってんじゃねえか・・・。

予算かなり削られてんな・・・ピットとスマイラックスだけじゃ、隠すの難しいわな。

どうしても、そういう無粋なことを考えてしまう。

 

 

テーブルには既に前菜のオードブルが置かれている。

食いたい・・・。

朝から、マンハッタン1個しか食っていない。

これ開式しても、挨拶だのなんだの続いて、食べるまでに結構な時間がかかるんだよな。

空腹で目の前にこんなの置かれてたら生殺しだよ。

そんなことを考えながら、色々と観察していたら、同じテーブルに叔父や叔母が座りだした。

母方のいとこのなかで自分が年長なので、叔父や叔母と同じテーブルにされてしまった・・・。

 

 

「今なんばしよっと?」

「痩せたごとあっとぉん。」

訛りのドぎつい長崎弁で、色々と話しかけてくる叔父叔母たち。

「おっ!チョコレートのあっと!」

右隣の叔父がテーブルの中央におもむろに手を伸ばす。

「それバターですよ!」

慌てて叔父を止める。

料理にパンでも出てくるのだろう。

最初から小皿に用意されていたバターを、ホワイトチョコレートだと勘違いした叔父が、

それをつまもうと手を伸ばしていたのだ。

「バターね!?」

こっちの親戚たち、相変わらず ほのぼのしていていいなあ。

 

キャンドル装花。

 

しばらく談笑していると、式場の明かりが下げられる。

司会者のアナウンスで、新郎新婦が入場。

拍手で二人を迎える。

そうして祝辞。

これが長いのなんの!

新婦が看護師ということで、その勤め先の院長が挨拶していたのだけど・・・。

新婦の働きぶりとか人物像を語るのはいい。

病院の成り立ちだとか実績とか、そういうの誰も要らない。

 

こういうときに挨拶するのって大抵、勤め先の上司とかがやるのだが、

ここぞとばかりに「手前味噌ですが・・・。」とか断りながら、

己の会社アピールするやつって何を思ってやっているのだろう?

空腹で待っている列席者の、赤ちゃんがぐずって困っているお母さんの、

乾杯の準備待ちのスタッフたちの、時計とにらめっこしている司会者の、

数多くの人々のヘイトを集めるだけだ。

それに伴って会社もマイナスイメージ。

これから結婚式などに招待されて、スピーチを頼まれる偉いやつらよ。

最長で3分だ。

酒を、料理を待っているひとたちのことを思えば、

カップ麺ができあがる、この時間に当てはめれば納得できるだろう。

新郎なり新婦のことだけ語るならば、じゅうぶんな長さなはずだ。

己の会社の沿革やらなんやら要らんから。

 

高砂席の装花。

 

長い長いスピーチがようやく終了し、やっとこさ乾杯だ。

乾杯の音頭は、うちの親父・・・。

数日前にネットで検索して、一般的な挨拶例文をプリントアウトして渡していたが・・・。

ちゃんとできるのかよ・・・?

棒読みではあるが、堂々と噛むこともなく、ちゃんとやれた。

ほっと胸をなでおろす。

しかし、手にしたグラスは飲むことができず、そのまま置いて拍手。

ああ、美味そうなスパークリングワイン・・・。

車で来ているのだからしょうがない。

 

ようやっと食にありつける。

前菜なんかあっと言う間。

しかし、待たされることなく、テンポよく料理が次々と運ばれてきて満足。

途中から、お母んが、自分のところへ料理を持ってくる。

「お父さん、もう食べきれんっち言いようき、あんた食べり。」

メインディッシュあたりから、二人分ずつ食べる。

 

左隣りの叔父が、運ばれてきたバゲットの皿に手を伸ばす。

すると、その向こうに座っていた叔母が叱る。

「そげな歯で、こげ堅かと食べられんやろが!」

すごすごと手を引く叔父。

叔父は出っ歯だが、前歯が上1本のみしかなく、すごく目立つ。

かろうじて残っている最後の1本。

叔母はこのフランスパンをかじって、それをも失ってしまうのかと叱っていたのだ。

「ビーバーのごた歯ばして・・・。」

叔母が最後に放ったひと言で吹きそうになった。

 

 

「こいば味の薄かねえ・・・。」

今度は右隣りの叔父がつぶやく。

見ると、海鮮サラダを食べていた。

皿の手前にところてん状のジュレのドレッシング?があり、

それをサラダに絡めながら食べるのが正解なんだと思うのだけど・・・。

叔父はドレッシングを避けて、なんの味も付いていないサラダのみを食べていた・・・。

 

締めに鯛茶漬け。

茶碗に盛られた冷めた少量のごはんと、小皿に数切れの鯛刺し。

ごまだれと、ほうじ茶も用意されていたのだが、

茶漬けにして食べると判らず、刺身をおかずに冷めたごはんを食べる、

別席の叔父(新郎の父!)と従弟(新郎の兄)。

「こん飯ば、冷えて うもなかっさ!」

ラストにコーヒー。

シュガーポットとミルクのカップが用意されていたにも関わらず、

それを知らずに苦いのを我慢して、ブラックのまま飲み続けていた大叔母。

「砂糖とミルク、あったとかね・・・。」

 

ちょうどクリスマス前で、ホテル内にはポインセチアとツリーが飾られていた。

 

なんだかんだで時は過ぎて、あっと言う間にお開きの時間に。

引出物の袋を持って、式場から出る。

式場の外で新郎新婦とその両親がお見送り。

ここで新婦から、果物の形をしたビンを手渡される。

「すげ!ハチミツばい!」

後ろに並んでいた弟が言う。

ほお、ハチミツとは豪勢だなあ。

こういうのって、ちっちゃいキャンディとかクッキーばかりだったが、変わってるなあ。

帰宅してよく見てみたら、ハチミツじゃなくてリンゴジュースだった・・・。

 

フタにも瓶にも、思いっきり"アップルジュース”って書いてあった・・・。

そういや冷蔵庫にしまいっぱなしで、未だに飲んでないや。

 

ロビーで叔父叔母やいとこらに別れを告げて、一足先にホテルを後にする。

せっかく稲佐山に来たのだから、夜のとばりが落ちるのを待って、

百万ドルの夜景を楽しむべきなのだろうが、

いよいよクライマックス間近となっていた真田丸。

午後8時までに帰らなきゃいけないから、観光などせずにそのまま帰宅した。

録画予約しておけよと。

 

大村湾パーキングエリアで美しい夕景を見る。

 

帰宅して引出物のカタログを見る。

どれにすっかな~。

掲載商品が多すぎて迷う。

今回もまた、グルメ系にすっかな~。

和牛,干物,ラーメン,スイーツ,ワイン,etc・・・。

グルメのページを中心にパラパラやっていたら・・・。

これは・・・ガンプラ!?

まさか結婚式の引出物カタログに、ガンプラが載っていようとは。

 

HGUC ニューガンダムだ!

そういやまだ、カタログギフト注文してないや。

 

急に思い出して、二ヶ月以上も前の出来事を記事にした。

いやあ、結婚式っちゅうもんは、何べん参加してもいいもんだな。

だんだんと回数が減って寂しいけれど、

まあまだ未婚のいとこが3人おるし、自分の弟ふたりも未婚。

そうこうしていたら、甥姪たちが結婚するんだろうな。

それはまだ十数年先の話か。

うちの娘なんか、早けりゃあと5年くらいで・・・。

離婚してるから、呼ばれることはないだろうが。

娘の晴れ姿を見られないなんて無念だけど、

サプライズでフラワーケーキを作って持ち込もうと思う。

 

長崎港の近くの建物に、巨大な金タ・・・いや球状の物体が!

ガスタンクか何かかと思ったが、なんだかオブジェっぽい。

これ何だろう?

 

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2 コメント

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Unknown (れいな)
2017-03-06 12:52:41
武さんこんにちは〜
>もう食べきれんっち言いようき、あんた食べり。
九州の方言は面白くて好きです。
何か他の広島弁とかも混ざってる印象ありましたが。
~き、(~なので、)
って土佐の方言と同じですね。
「食べり。」は大阪の泉州の方でも聞く方言で、「食べなさい。」の意味なのですが同じかな。
他に「早く寝なさい!」が「はよ寝り!」などになります。
結婚式、来月私も友人代表としてスピーチしなくてはなりません。
やはり3分が妥当ですよね。ちゃんと原稿作って自分で時間計っておいた方が良さそう。
とは言え定型文みたいな味気の無いセリフなんてまっぴらごめんなので何か1つのテーマに絞った話をしたいところですが・・・
「甚だ簡単ではございますが・・・」←全然長い ()
2017-03-07 00:34:45
れいなさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
 
九州の方言、関西弁や東北弁,広島弁などに比べると、
まだまだマイナーな感があるので、気に入ってくれる人が居るのは嬉しいことです。
 
その一文の解釈は、それで間違っていないです。
日本各地で同じ言い方があるかもしれませんが、
おそらくイントネーションなど異なったりするのではないでしょうか。
実際になされている方、多くいらっしゃるようですが、
方言の研究って楽しそうですね。
 
結婚式でスピーチですか。
3分てのは喋る側からすれば短か過ぎるかもしれませんね。
ただ、待っている側からすると1分が3分に、
5分が10分くらいに感じてしまうもの。
楽しいスピーチならばそれも苦にならないのでしょうが、
大抵の場合は、一部の列席者にしかウケないので、
式場全体の事を考えれば、なるべく短く簡潔にすべきかと思います。
友人スピーチもそのグループに属している一人ならば笑って聞けますが、
そうでなければ、「そんな話、後で二次会でやれ!」ってなりますからね。
とはいえ新婦にとっては一生に一度のことですから、
他の列席者のことなど考えずに、思うままやるのもアリかなと思います。
れいなさんのことだから問題ないと思いますが、
スベらないようにがんばってください。

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