よろず戯言

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和ラー

2016-12-03 03:12:09 | グルメ

この秋に登場したカップ麺の新商品。

サンヨー食品から販売された、和ラー

"日本中をラーメンにしてしまえ!"

そんな売り文句で、全国各地のご当地グルメをフレーバーにして三種類がラインナップ。

第一弾(二弾,三弾と続くのか判らないけれど・・・)は、青森,石川,福岡。

青森の煮干醤油ラーメンとか、博多のとんこつとか、そういったラーメンとして既存の味でなく、

地域で食されている郷土料理などをモチーフにした、まったく新しいラーメンスープ。

全国のご当地グルメが大好きな自分にとっては、たまらないシリーズ。

どれも興味を引くラインナップで、さっそく全種類購入して食べてみた。

 

カラーリングもパッケージもインパクト大。

赤,青,黄,サンバルカンだ!

 

まず名前がインパクト大。

"和ラー”って、なんてシンプル。

ラーメンでなく、ラーにしてしまうあたりセンスを感じる。

"和ラーメン"だと語呂が悪いし、面白みもなくてインパクトも低い。

このシンボルマークもかなりセンスがいい!

箸で麺をつまんでいるところだが、これがパッと見、富士山に見え、

飛び散るスープの飛沫と合わせると、浮世絵に描かれた波にも見える。

誰がデザインしたのか知らないが、これは気に入った。

2020東京オリンピックのエムブレム考えた人ら(新旧両方ね)も、ちったぁ見習えっての。

たかがエムブレム、されどエムブレム。

つまんねえデザインだと、高揚感というかワクワク感も半減するってもんだ。

そういった意味でも、この和ラーは、このイカしたシンボルマークだけで、

どんな商品なのか、期待させワクワクさせてくれる。

 

パッケージもシンプル。

解りやすく赤青黄の三原色でカラーリングされた商品。

シンボルマークをどでかくプリントしていて、一見シンプルに見えるが、

きちんと地方の風物写真などを載せて、しっかりとご当地感をアピールしている。

 

 

 

ラインナップされた商品、北から紹介していこう。

まずは、青森県。

津軽 帆立貝焼き味噌風。

ホタテの産地、青森県津軽地方で食されているという、

大きなホタテの貝殻を鍋にして、貝柱を味噌で煮込み、とき卵で仕上るという浜料理がモチーフに。

具にふわふわの卵,ネギ、そして貝柱に見立てたカマボコ。

このカマボコ丸出しな貝柱に一瞬げんなりしたが、いざ食べてみるとこれが美味いのなんの!

え!?これ本当にカマボコ?

ふやかした干し貝柱のようなしっかりとした食感に、濃厚なホタテの味。

そしてスープの味噌がこれまたコクがあって旨い。

煮干しのダシがしっかり効いているのも青森らしくていい。

麺はチープながらも、なめらかで喉ごし良くコシもあり、まったく気にならない。

カップ麺は、よくスープ美味いのに麺が残念っていうのが多いけれど、これは大丈夫。

 

 

 

次いで、石川県。

能登 海老汁風。

甘エビ(ホッコクアカエビ)の一大産地、能登地方での家庭料理。

甘エビの頭や殻でダシをとった味噌汁らしい。

味噌汁ということで、具に豆腐が入っている。

それ以外に、ネギと梅の花?をかたどったカマボコ、そして海老団子(魚肉加工)!

こちらも甘エビのダシが効いていて旨い。

同じ味噌スープでも、帆立貝焼き味噌と比べると、まろやかで優しい味噌味。

エビの味が染み出す海老団子も美味しい。

小さいけれど、ツルンとした豆腐の食感もいい。

フリーズドライの豆腐、チープなんだけど、なぜか好きなのよね。

 

 

 

最後は福岡県。

博多 鶏の水炊き風。

水炊きは鶏肉以外ないんだから、"鶏の"は要らないと思うんだけどな。

・・・と思っていたら、関西では鶏肉を煮詰めて白濁スープを作らず、

昆布で煮立て、ポン酢などのつけダレで食べる、ふつうのよせ鍋を"水炊き”って呼び、

鶏肉のみならず、豚肉や魚介類を具にすることもあるんだとか。

白濁スープじゃなく鶏肉以外も入っている偽水炊きは、うちだけじゃなかったんだ・・・。

そうなると、うちは福岡なのに、なんで関西風の水炊きだったんだろう?

今度、お母んに訊いてみんにゃ。

 

まあ、そんなことは置いといて。

こちらは、ラインナップ中、唯一味噌味でないスープ。

ラーメンスープで分類すれば、鶏がらの塩味スープになるのかな。

お約束の白濁したスープが目を引く。

具は実際の水炊きよろしく、太めのネギに,キャベツ,ニンジン。

そして、鶏のつみれ!

鶏の旨味が凝縮されたスープとつみれ、キャベツの食感。

実際、水炊きのシメで、ごはんを入れて雑炊じゃなく、麺を入れてラーメンにして供する店もあるし、

水炊きのスープのラーメン、これが美味しくないわけがない。

じんわりくる、冬に食べたい福岡の味だ。

 

この博多 鶏の水炊き、過去に同じ味のカップ麺があった。

昨年、エースコックが、スーパーカップで、

"博多地鶏だし水炊き風”という味を発売していて、当然それも食べたので、

個人的に帆立貝焼き風や海老汁風と比べ、インパクトは薄かった。

水炊きが地元の郷土料理で、馴染みのある料理というのもあったかもしれない。

 

 

昨年エースコックから販売されていた、スーパーカップ 博多地鶏だし水炊き風。

スーパーカップは量が多くてスープもまずまずなんだけど、麺が残念すぎてあまり買わなかった。

最近は改良されたようで、だいぶ良くなっていた。 

 

ラインナップ三種とも、美味しくて満足。

どれも一度のみならず、リピートして食べたくなる味だ。

公式サイトには、スープの残りに おにぎりを入れて、雑炊にして食べようってコンテンツもあり、

それぞれの味に、どんな具のおにぎりが合うのかを紹介している。

面白いのだけど、そこは ふつうの白飯がいいと思うんだ。

水炊き風には、予想どおり、明太子おにぎりが合うとか紹介されてるし。

帆立貝焼き風には鮭おにぎりとか、それイメージで決めてるやん。

イクラは、ちょっとアリかなと思った。

まあ、おにぎりも白飯も入れず、雑炊にはしなかったけれどね。

 

 

上記のスーパーカップ水炊き風では、パッケージにそう書かれていたので、

ごはんを入れて雑炊にして食べた。

ごはんが固いままだとイマイチ。

やっぱり雑炊は ひと煮立ちさせんと。

 

もし今後もシリーズ化して、ラインナップに他の都道府県の味も出るのならば、

販売期間が限られるだろうから、気をつけなきゃいけない。

さすがに47都道府県すべては無理だろうけれど、今後の展開に期待したい。

公式サイトを見ると、今回ラインナップされた三種三県の写真の他に、

豚の角煮(長崎?),うなぎ(愛知?),きりたんぽ(秋田)、

あとタラの入った鍋料理の写真なんかが一緒に載っている。

これはシリーズ化を期待していいんですよね?サンヨー食品さん。

 



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