よろず戯言

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まくわうり

2017-08-13 18:50:31 | グルメ

夏に出回る野菜・・・いや果物、まくわうり

鮮やかな黄色い果皮が目を引く、やや小ぶりの長丸い瓜。

初夏から店頭に出回りはじめるが、このお盆の時期にピークとなる。

メロンやスイカと同じくウリ科の果実ではあるが、

メロンと比較すると、香りも甘味もほのかでずっと弱く、

スイカと比較しても、みずみずしさもない。

それでも、この暑い季節、冷蔵庫でしっかりと冷やしたまくわうりは格別。

ほんのりした甘さと、シャキシャキとした歯ごたえのある食感、

なによりも、野菜との合いの子とも思える風味は爽やかで、ヘルシーに感じられる。

熟していないものは漬物として利用され、浅漬けや奈良漬として、とても美味しい漬物となる。

 

見た目にも鮮やかな黄色の果実。

絵画やってるひとは、思わずスケッチしたくなるでしょ?

 

かなり古い時代から日本には定着しており、

単に“ウリ”といえば、このまくわうりのことを指すのだという。

“まくわ”は漢字で“真桑”と表記され、古来より主産地であった岐阜県の地名に由来する。

昔から夏場の冷涼果物として利用されていたようで、

戦国時代や江戸時代などの、時代劇や歴史ドラマでも、

縁側などで、これをつまんでいるシーンを観ることができる。

織田信長が馬上でいつもかじっていたウリも、

豊臣秀吉が名護屋城で瓜売りに扮して大名に配っていたウリも、

この、まくわうりだったのかもしれない。

 

 

種はメロンのそれとほぼ同じ。

 

売られているものは、大抵まだ固く未熟な状態。

常温で追熟してから冷蔵庫で冷やして食べる。

この暑い夏、1日,2日ほど仏壇に供えておくだけで追熟は完了する。

表面に少し張りがなくなり、叩いた時の音が鈍くなったら食べ頃。

皮にシワが寄り始めたら、ちょっと熟れすぎ。

まくわうりが熟れすぎると、熟れすぎスイカと同じく、

果肉に、ちょっとボサボサとしたパサつきが出てくるが、

元からみずみずしさが乏しくて、シャキシャキ食感のまくわうりは、

このくらい熟した方がいいと感じるひとも、いるかもしれない。

 

 

 

カットする際、まずは かんぴょうのように、皮を丸剥きにする。

皮に近い部分の固い食感や、キュウリのような食味が苦手な方は、やや厚めに皮をむくといい。

皮をむき終えたら、真っ二つにして中央の種を取り除く。

あとは食べやすい大きさにカットして食べる。

当然ながら、果実の中央付近が甘味が強くて柔らかい。

外側は固くて甘味も弱いが、シャキシャキの歯ごたえがあっていい。

 

 

 

スーパーには生産農家の商品が並ぶが、

“金俵瓜(きんぴょううり)”,“ダイヤメロン”,“キンショーメロン”とか、いろんな名前で流通する。

それぞれ、まくわうり+他のウリ(メロン)の、かけ合わせで作られた別品種だったりするのだが、

味や食感に、あまり差異はないようで、ほぼごっちゃで“まくわうり”とされている。

また、まくわうり自体も、地方や産地によって呼び方が様々で、

同じ地域であっても、生産者によって名前にバラ付きがあったりするので、

もはや素人には、純粋なまくわうりがどれなのか、まったく判らなかったりする。

大手種苗メーカーが生産する種や苗でさえも、“金俵メロン(まくわうり)”などと表記されており、

どっちなのかはっきりしておくれ・・・と言いたくなる。

 

 

 

この時期になると、店頭で山積みされていることもある。

まくわうりの需要ピークはお盆。

その色や形が、お盆のお供え物として重宝されるからだ。

ナス,キュウリ,トウモロコシなどとともに、菰(こも)やハスの葉のうえに乗せられて、仏壇に供えられる。

まくわうりや、ささげ豆など、昔ながらのお供えがされている仏壇を見ると、

「ここの家人、センスあるな!」なんて思ってしまう。

逆に、ズッキーニとか、おもちゃかぼちゃなんかがお供えされていると、

「うーん・・・。」ってなってしまう。

あくまでも自分個人の感覚だけどね。

盆のお供え物に決まりなんてない。

オクラにニガウリ,ズッキーニ,etc・・・。

この時期、自宅で採れた野菜を備えるのはアリだからな。

 

 

右:まくわうりは直売所などへ出品されていることも多い。

出荷までとはいかなくても、畑の片隅でちょっと作っているって農家も多いようだ。

左:ダイヤメロンという名のメロン、これもほぼまくわうりだが、値段はやや高め。

福岡だと長崎産や熊本産が多く出回る。

 

盆が過ぎると、瞬く間に夏が去りゆき、一気に秋ムードになる。

この、まくわうりもまた、一気に姿を消してしまう。

通年出回る果物ではないので、悔いの残らないように、

旬のこの時期にしっかりと食べておきたい。

メロンは高くてそうそう買えないけれど、まくわうりだと気軽に買えるのがいい。

 

 

 

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