草枕

竹の会塾長日記の続編
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いったい何を教え、何を学んでいるのですか

2012年02月12日 | 
 私は、かつて「塾に行かない」小学生の親の不見識について述べたことがありました。もちろん中には塾などに行かなくてもできる子どもというものはいるものです。だからそういう子の親御さんが「うちの子は塾なんかに行かなくても合格した」と自慢するのは勝手です。しかし、決してそれが多数の、一般的な事例ではないことはだれでもわかることです。ですから、そういうことを自慢気に一般的なこととして敷衍するのを聞くと、何をいっているのかと思います。
 私の経験は公立小に通いながらいわゆる中学受験はしない子たちというのが、特に勉強について親が熱心でもなく、いや口うるさく言うこともなく野球でもサッカーでも好きなことをやりたいだけやらせてもらい、それどころか親も子と一緒になって楽しみ支援する、あるいは特に何をやるのでもないが勉強はやらないという子たちが、勉強の訓練を受けないことからどれだけ学力低下が進んでも、そのままにやがて公立中へと進むことの無謀さを述べているだけなのです。
 受検あるいは受験しないということが、そのまま「勉強しない」ということになるのが、不思議なことです。
 よく受検しないから、塾には行かなくていいと納得している親がいますが、これなどもなぜにそのように単純に頑なな思考をして割り切れるのか不思議です。
 受検に失敗した子たちというのが、それまでの勉強が決して無になることはなく、それどころか公立中へ進んだときにそれまでに培った割合などの理解を通して養った思考力がいかに役に立つかとは考えないのであろうか。ここで学校で勉強しているから、大丈夫といえないことがまた大きな問題です。学校の勉強だけで深い思考の力をつけることはできないということが問題なのです。
 ただここで言っておかなくてはならないのは、塾に行ったからといってだれもが思考力を獲得して知的ステージが高くなるということは言えないことです。
 さらに、問題なのは、大多数の平均的な小学生たちが、大手、中手の塾に1年も2年も通いながら、とどのつまり平均的な割合の基本的な問題さえ全く解けないという事実です。私は、日能研や四谷大塚、あるいは早稲アカ、栄光ゼミナールの悪口を言うつもりはありません。特に、栄光ゼミナールが有名中学のための進学塾という認識はありませんが、日能研や四谷大塚、早稲アカなどは難関校の合格者を競う大手です。そういうところには、優秀で天才的な子どもたちがきっと集中していることなのだと思います。ただしかし、そういうところに通ったが一向にできないままの小学生も多数いるという事実は一向に問題にならないのです。
 今は少子化ですから、偏差値50を割ると途端に定員だけの入学者を確保するのがどこの私立も困難になっています。さらに、公立中高一貫校ブームで私立はますます苦境にあります。こういうときに、上記の平均的な小学生たちが、割合など理解していなくても、とにかくどこかの私立に吸収されていってしまうということです。大手にとっては、不合格者を出さなくてすみますから、好都合です。それで合格したと大喜びですからね。
 私は、正直に何名落ちましたと書きました。そうしたらたちまちコメント欄に非難中傷が書き込まれました。私が何名落ちたなどと書いたら、家人から「そんなことは書かないのが普通ではないか」と言われました。考えてみれば、大手でも、中手でも、どこそこに「合格しました」とは書いても、「落ちました」などとは死んでも書かないだろうなと思いました。大手なら、第一志望校だけでいったい何百人が「落ちました」ということになるのか。
 私がバカ正直過ぎたのでしょうか。どうも私はそういうことに無頓着すぎるのかもしれません。
 私は、平均的な能力の小学生のことを言っています。なぜ1年も、2年も通ったのに、割合の問題がまるで解けないのですか。四谷大塚なら予習シリーズをすべて終わらせた子が、平均的なレベルの割合の過去問に手も足も出ないというのはいったいどうしたことなのでしょうか。いったいそれまで何を教えてきたのでしょうか。何を習ってきたのでしょうか。どこどこゼミナールに1年も2年も通ったのに、なぜ算数の問題を解くのに、図ひとつ書けないのですか。いったい何を教えてきたのですか。そして何を習ってきたのですか。
 テキストを終わらせたことが、割合でもなんでも終わらせたことにはならないのに、先へ先へと単元を進めることにばかり気をとられていったいいつ真実に気がつくのでしょうか。おそろしい”テキストの罠”にはまった親子がたくさんいるはずです。
 聞くところによると、大手では、割合は数日で終わるのだそうです。これでいったい何人の子たちが真に割合を理解してさらに高度の理解を進めていけるのでしょうか。
 竹の会では、割合だけでじっくりと時間をかけて、小4入会なら、小5の1年間とさらに小6の大半をかけて取り組みます。もし小5の2月入会なら割合にかけられる時間には限界がありますが、それでも10月くらいまでは訓練を続けていると思います。
 学校だって、あっという間に終わったことになるはずです。竹の会の子どもたちは、わかるまで延々と割合と取り組んでいます。
 ですから、どこでもいいから塾に行ったほうがいいなどとはとても云えないですね。
 いい塾に当たればラッキーということです。
 竹の会で受検に失敗した子たちが、実は、割合の基本が確実にできており、計算力もしっかりしていて、思考する態度も身についており、なによりも勉強するということの意味、スタンスができているということだけは、疑いのない真実です。そのことはこれから公立中へ進んだときにはっきりとわかるはずです。
 それが竹の会で学んできたことの実質的な意味だったのですから。
ジャンル:
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キーワード
栄光ゼミナール 予習シリーズ 公立中高一貫校
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