武産通信

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古文書 『豊臣秀吉書状』

2016年10月18日 | Weblog
 古文書 『豊臣秀吉書状』

 其方買得分之事
 御下知在之事候 何も
 徳政行候共不苦候
 下々何角申候者 可有
 注進候 我等かたより
 可申届候 恐々謹言

       木下藤吉郎
  十一月十一日 秀吉(花押)

   立入左京進殿
       御宿所

【読み下し文】
 其の方買得分の事
 御下知これある事に候
 何も徳政行い候とも苦しからず候
 下々何かと申し候わば
 注進あるべく候
 我等かたより申し届くべく候 恐々謹言

       木下藤吉郎
  十一月十一日 秀吉(花押)

   立入左京進(宗継)殿
       御宿所

【立入宗継(たちいり むねつぐ)】
 正親町(おおぎまち)天皇に織田信長への助力を進言し、困窮していた朝廷の財政の建て直しに、自らその交渉に当たったといわれる人物。(資料「道家祖看記」) 
 京都御所の東にある清浄華院(しょうじょうけいん)に立入家歴代の墓があり、記念碑が建っている。

史料:綸旨御奉書下知状/写真:木下藤吉郎 秀吉「花押」

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