The wild flowers of Portugal. ポルトガルの野の花 

学名など判ったものだけ明記しています。和名などをご存知の方はどうか教えてください。

ニゲラ・ダマスケナ Nigella damascene

2022-10-24 09:47:50 | ポルトガルの野の花

キンポウゲ科、Ranunculaceae、クロタネソウ(ニゲラ)属、地中海沿岸地域原産、一年草、

南ヨーロッパ、北アフリカ、南西アジアに分布、

学名:Nigella damascene、

和名:クロタネソウ(黒種子草)、

英名:Love-in-a-mist、Ragged Lady、Devi-in-a-Bush、葡名:Cabelo de Vênus、

2013年4月29日、2015年5月5日、2018年5月3日、23日、ポルトガル、コスタ・アズール地方で撮影、

 

日当たりの良い砂礫地に生え、高さは20~60センチになる。表示名は学名の音読み。

 

葉は羽状複葉で、小葉は糸状に細裂する。

 

5月から7月ごろ、枝先に青色や白色、紫色などの花を咲かせる。花弁のように見えるのは萼片。

 

ヨーロッパでは16世紀末から栽培され、日本へは江戸時代に渡来。別名をクロタネソウ(黒種草)というように、種子は真っ黒で光沢がある。揮発性のニゲラ油が含まれるため芳香がある。しかし毒性のアルカロイドを含む。Nigella はラテン語の「Niger(黒い)」が語源。アフリカ大陸の国の Niger(ニジェール)や Nigeria(ナイジェリア)もこれが語源。熟したタネが黒いところにちなむ。

 

英名でラブ・イン・ア・ミスト(love in a mist:霧の中の恋人)やデビル・イン・ア・ブッシュ(devil in a bush:茂みの中の悪魔)と呼ばれる。前者は細かい総ほう片に包まれた花から、後者は先端にツノ状の突起がある果実からのイメージだと思われる。ヨーロッパでは、全草を乾燥させて枕に入れると、安眠に良いとされている。種を砕いて飲むと利尿作用がある。また、スパイスとしても用いる。

©2022 MUZVIT

 

(GKZ植物事典より)和名は、種子が黒色のため。属名は、ラテンの niger(=黒色)を語源としている。和名と同様に種子が黒いことから。種小名は、「ダマスカスの」という意味となる。

クロタネソウは、キンポウゲ科の一年草である。草丈は30~60㎝。葉姿はフェンネルに似ている。開花期は5~6月で、枝先に白、淡青、黄、紫色などの花を見せる。我が国へは、幕末に渡来している。 (GKZ植物事典より)

 

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