チャオプラヤ河岸の25時

ビジネスマンの日記帳

国王崩御

2016-10-13 21:08:31 | インポート

 今日、タイのプミポーン国王が逝去した。88歳だった。
 絶大な国民の支持と敬愛とがあった。国論の分裂の折、最後に収束を計る力がそれ故にあった。アセアンの優等生としての安定と発展、それは国王の存在なしに考えられないことだった。
 君側の奸、それを描き出すことで決定的な失政も、責任が国王に及ぶことを避けられる。日本の天皇制を最も優れた統治システムとして研究し尽くし、民意という不安定なファクターを制御しタイの統合を果たしてきた。そんなカリスマの死、タイが失うものは半端なものではない。
 戦後10回近いクーデター、インドシナ半島の動乱の歴史、プミポーン国王亡き後でも、同じに国難を乗り切ることができるのだろうか?親日国タイが迎える過酷な運命を注視する他ない。
 2年前の軍事クーデターの後、オバマは正規の政府でないとし、タイに冷淡な態度を取った。アメリカ的民主主義の教条的な押し付けの姿だ。タイを少しでも知る者にとって、他に安定の手段など無いことは明らかなことだ。都市既得権益層と地方の新興勢力の軋轢は容易に収める方法などない。タイはタイの方法で民主化にと辿り着こうと懸命だった。
 冷たいアメリカの対応は、軍事政権を中国寄りにと追いやることになった。オバマの優柔不断は世界に戦乱をばら撒き、無法国家の中国とロシアの膨張をもたらした。結果が全ての政治にあって、オバマの無能の証明はいかにも簡単だ。特に、タイに於いては。
 タイは何処に行くのか?そもそも国王の死から国民は立ち直れるのか?ここ数か月は何があっても驚けない。国民の落胆は我々の想像を大きく超えるし、暫くは生産活動そのものが大きく後退する。逝去のダメージ・コントロールは大変に困難なものになる。それが、タイだ。
 立ち直れタイ。比類なき、微笑みの王国。







                                        川口
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