チャオプラヤ河岸の25時

ビジネスマンの日記帳

南北対話

2018-01-15 17:04:47 | インポート

 史上最低のオリンピックになると予測されている平昌、北朝鮮の政治利用と北の工作員とも評される韓国文大統領の無定見が絡めば結果どうなるのか、その姿が次第に明らかとなっている。そもそも北朝鮮は予選を突破して参加資格を得た種目は皆無だが、それが参加してやる、との上から目線姿勢を徹底している。参加の交換条件に驚くべき条件を次々に出し、これを受け入れる韓国という構図が世界を呆れさせている。
 北朝鮮国内の政治洗脳のツールであるモランボン楽団若しくは軍直属の管弦楽団の韓国公演、その公演詳細を決定することが選手団派遣より優先して今日議論された。韓国は北の意のままに提起された課題を受け入れている。38度線では連日情けないばかりの風景が展開される。金王朝の賛美と核ミサイル賛歌を繰り返すプロパガンダ楽団の公演がソウルで開催される、文大統領の念願とは所詮このようなものに帰結する。
 北も南も大差ない、世界が認識すべきはそのことだ。厳に守るべき禁忌、オリンピックの政治利用禁止も反故にされ、いつの間にか北朝鮮のプロパガンダ大会になっている。北のあらゆる政治宣伝に韓国が加担すると云う姿、それは最早オリンピックと呼んでよいものには思えない。印象は既に南北共催、平昌でなく平壌オンピックと云って良い。これが文政権の本質なのだろう。
 現時点の北朝鮮を包摂する、それをもって平和と云うなら、いずれ世界中に北朝鮮的なるものが拡散するだろう。平和の祭典にするのなら、北朝鮮の不参加を最低条件にするのが当たり前だ。暴力団事務所を抱える地区が運動会にやくざを呼んだからと云って、それが親睦と平和を意味するだろうか?馬鹿馬鹿しい限りの錯覚だ。
 愚昧な文大統領、その場凌ぎの政治姿勢は北朝鮮に好き放題に利用されることになる。ソウルで北朝鮮の政治宣伝用楽団が公演する、そのような心理的武装解除があれば、オリンピック後の北朝鮮による韓国の分断工作は一気に進む。あくまで戦争の一部としての心理戦、情報戦を仕掛けている北朝鮮、対峙するのは驚くべく無防備な韓国という構図だ。
 オリンピックと云う人質を手にした金正恩の高笑いが聞こえる。大砲を使わずに左翼ポピュリズムに席巻された韓国を併呑する現実味、それは充分にあり得ることだ。工作機関国家を前に文在寅政権を選んだ韓国の民度、北に太刀打ちできる力は今や何処にもない。




                                   
                                          川口
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修証義

2018-01-12 11:15:26 | インポート
 道元の正法眼蔵は出家者向けの難解かつ膨大な著作だが、後に在家の為にそのエートスを抽出した修証義という経典が産まれることとなった。
 
 生死の中に仏あれば生死なし
 ただ生死すなわち涅槃と心得て
 生死として厭うべきもなく
 涅槃としてねがうべきも無し

 悟りを得んとして仏道修行に励み座禅することを諫め、そもそも何もなく只管打座する姿を理想とした。道元の辿り着いた深淵を示すものだ。在世こそが涅槃であるのに、何故に追い求めるように悟りを目指すのか、それは究極の逆説的な無我の境地だろう。遠く隔たるのは追い求めるからだ、と。
 深山幽谷に世俗の紅塵は至らず。福井の雪に閉ざされた永平寺に在って、生死もなく涅槃もない、騒擾の一切を切捨てた道元の目元は涼やかなものだったろう。色即是空空即是色、有無に境界はなく、生死涅槃にも差異などない、そして如何なる喜怒哀楽も、所詮は河原に打ち捨てられた瓦礫に等しいもの。
 仏の猿真似を一生涯続ければ、それは仏である。ややこしく考えても詮方ない、埒もない惑いの中にあるより、少し仏の真似をしてみても良い。
とてつもない時空の宇宙と塵芥にも等しい人の生涯、涅槃としてねがうべきも無し。



                                    川口
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年明け

2018-01-08 16:14:08 | インポート

 穏やかな年明けだった。寒波の襲来も予測されたが低温は特筆されるようなものではなかった。大発会の株価は26年ぶりの高値を付け、戌年に不況無し、を実感させた。是非このまま、そう思っている経営者は多いことだろう。デフレの出口も見え掛かっているが、来年に控える消費増税を実施するのか否かが分かれ目になりそうだ。株式市場での年金運用比率を拡大したことで、既に運用益は46兆円に達している。増税よりも景気の拡大が如何に国庫の助けになるのかを端的に示している。経済音痴の民主党が掲げた消費増税路線に安倍が縛られる必要はない。是非法改正による増税スケジュールの破棄を決断すべきだろう。税収を増やしたければ減税と財政出動が最も効果を持つはず、正解は常に逆説的、反語的だ。
 北朝鮮は年明け早々に韓国に向け対話路線を提起した。予測された最弱の輪、韓国への揺さぶり攻勢だ。国連の制裁が一定の効果を上げた証左ではあるが、この包囲網を瓦解させるには韓国を標的に対話のふり攻勢を掛ければ簡単、とのしたたかな戦略だ。平昌オリンピックを無事開催したければ云うことを聞け、というヤクザ国家の遣り口だが、国内世論向けに具体的な成果が必要だった対話従北路線の文在寅大統領がこれに飛びついた。対話路線を提起しながら北朝鮮から無視され、窮地にあった大統領は平身低頭で金正恩の指差したテーブルに着くことになる。入れ食い状態になるタイミングを金正恩に見切られていた。
 半島のドライバーはあくまでも金正恩であり、半島の混乱で困るのは韓国であって北朝鮮ではない。やくざの前で様々に弱みを晒し、更には融和策まで打ち出す従北の姿が韓国の立ち位置であり、無定見な左翼ポピュリズムの本質だ。これではまったく太刀打ちできない。
 北朝鮮と中国は日米韓の結束を最も恐れており、ここから韓国を引き離すための工作に膨大なエネルギーを注いできた。文在寅の登場は工作の最終的な果実と云って良く、北朝鮮主導の半島統一はもう目と鼻の先にまで来ていると認識すべきだろう。今後の北朝鮮による恫喝に膨大な援助で応えるしかない韓国の立ち位置、コウモリ外交の結果はそのようなものとして実るだろう。
 失うものを持たない国家の強み、それはヤクザそのものの行動様式であり、ヤクザならどうするのかを考えれば大きく北朝鮮の行動予測が外れることは無い。自らは何も生産できない極貧国が水爆だけを持った、彼等との対話とは、恐喝の現場に呼び出される臆病な金持ち高校生に似た姿になる。
 オリンピックを人質に譲歩と援助を引き出す、これに協力する他ない韓国、周辺国に寄生しながら延々と自立しない北朝鮮。この馬鹿馬鹿しくも予測されていた半島の茶番をまたも見ることになる。ここからほんの半年時間を稼げば核配備のレベルは格段に上がる、なんとも絶妙な時にオリンピックを用意した。折角の国際包囲網を台無しにする北朝鮮の唯一の味方、それが韓国である。オリンピック招致自体が南北の忖度連携でなければ良いのだが、、、よくできたシナリオになっている。





                                        川口
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年末の慰安婦

2017-12-28 15:14:34 | インポート

 今年も終わる。一言で括れば、朝鮮半島問題で賑やかな一年だった。最後に韓国では不可逆的に解決、とした日韓合意は朴前政権の失政でありこれでは解決しない、との外務省タスクフォースの見解を表明し日本との再交渉を示唆した。政権が変わるたびに政府レベルの合意を反故にし、先代の大統領を投獄や自殺に追い込む国、これでは外交交渉はまったく意味を為さない。
 政府レベルで再交渉を求めてきた場合、日本も史実そのものに立ち返り、そもそも慰安婦問題は売春婦問題に過ぎないとの事実確認を韓国に求めていくべきだ。相手が相手である以上、過去の日本の妥協も全て反故にして漸く対等になる。女衒も慰安所の経営者もすべて朝鮮民族であったし、強制したという警察官も朝鮮民族であった、それが史実であり他の何かは思惑や被害者商法の結果の反日妄想でしかない。再交渉を厚顔にも韓国が求めるのであれば、朝日新聞の反日捏造記事については公式謝罪を求め、史実について国家レベルの宣伝戦を国際社会で行っていくほかない。韓国との国交断絶も視野に、この厄介な振り込め詐欺国家との対決に臨むべきだろう。
 日本の地政学的困難を嫌でも意識する一年だった。東アジア一の不安定なコンプレックス国家南北朝鮮、大清帝国への回帰を目指す中国、安保をトランプの手に委ねるしかない専守防衛、戦後の枠組みが仮初の安定をすら失いつつあるのが今の現実だ。
 日本は維新以来、このアジアの中での生き抜き方に苦慮して来た。欧米植民地主義者に蹂躙されながらも自力反攻の力は日本以外は持ち合わせておらず、内政の分裂に明け暮れるばかりの水準が近隣国の姿だった。その驚くほどの民度の差は今後も似たようなものになるのだろう。第二の脱亜論の時代が必ず来るに違いない。
 韓国の政治には軸心がない。中国が文大統領を冷遇したように、最早韓国を国として尊重し信頼する国はどこにも無い。如何なる国家間の約束も合意も意味を為さない、信義無き国の姿は今や国際常識になった。行われれば、の話だが平昌オリンピックに安倍首相も行くべきではない。中国以上に冷遇してこそまともな日韓関係の基調が完成する。
 やがて世界に四散することになるだろう失敗民族のこれからを、是非不関与のスタンスで見守ろう。関われば日本のダメージは取り返しのつかないものになりかねない。敵視には無視を対峙させ、失敗には相応の苦難があることを悟らさねばならない。未だに植民地根性の甘えの中に沈む半島をこれ以上相手にすべきではない。




                                     川口
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半島の近未来

2017-12-19 13:59:38 | インポート


 アメリカの外交専門誌「ナショナル・インタレスト」が先週の紙面で北朝鮮での軍事衝突の不可避性を主張した。来年に予防戦争を行えば死者は140万人と予測されているが、かといって放置して先延ばしにした場合、これが770万人に膨れ上がると云うものだ。北朝鮮のこれまでの姿勢から、対話による問題解決の可能性は無く、時間の経過とともに核戦力の進化が進むため事態は深刻化するとしている。
 現在の北朝鮮が保有する核弾頭は20程度と見られるが、これは5年後には数百のレベルにまで増産され、より使いやすい戦術核まで保有した兵器体系が完成する、としている。
 使われないからこその核兵器、という神話がある。しかしロシアもアメリカも、核保有国は寸前で使用を思いとどまった幾つもの事例をもっている。キューバ危機の時のソ連潜水艦、レーダーの誤画面で報復攻撃寸前まで行ったロシア防空司令部、アメリカも朝鮮戦争では核の使用を具体的に考慮し、何より広島と長崎で実使用した。一旦開発された兵器は必ず実戦使用に到るもの、偶発であれ計算であれそれが現実の姿だ。
 話し合いによる核放棄と云う解決を北朝鮮が拒む以上、事態はナショナル・インタレスト誌の懸念する、悪化の時間を与えるのか与えないのかの議論になる他ない。アメリカ本土を射程としたICBMが登場しレッド・ラインが云われるようになったが、日本や中国は10年前からノドンの射程内にある。軍事的選択肢を持てない日本にしてみれば、ようやく危機感を共にしたアメリカの先制攻撃能力を活用する、その一手しかないのが実情だ。オバマはひたすらに愚昧であったが、トランプは使い方次第のハサミになり得る。要は火の粉が飛ばない一気の殲滅が可能かどうか、と云う軍事技術論以外にもう何も残っていない。






                                                          川口
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マキャベリズム

2017-12-17 21:01:54 | インポート
 
 今年も直ぐに終わる。唖然とするほどの時の過ぎる速さを実感する、それが今頃だろう。果たせたこと、未完のこと、様々に想いは巡るけれどままに受け入れるしかない。
 トランプの登場で俄かに既存の国際秩序が揺らぎ始め、世界は疑心暗鬼の不穏な空気に晒されることになった。取引を旨とするトランプにとって、何をするのか分からない大統領との評価は上出来なのだろう。紳士的なオバマ、核廃絶のベルリン演説でノーベル平和賞を得たが国際社会では無能の代名詞だった。事態を動かし解決する力、それと理念とはどんな関係もない。地政学的利害、全てが自国第一になる他ない世界、その膠着の時にトランプの登場は歴史の必然とも云うべきものかも知れない。楽園主義や平和主義が戦争を引き寄せるからだ。
 日本も自身の利害に集中すべき時だ。トランプを使い切る、そんなことができそうな関係を安倍は築いた。明らかに天恵と云える。北も南も同じ朝鮮民族、その自己統治能力の無さが常に日本を戦乱へと巻き込んできた。ならば半島の権益等どうでもよい、アメリカと中国に好きなように振舞っていただこう。核を振り回す不安定な半島国家の登場を彼らが許容できる余地はなく、地政学的利益はないもののやるときはやる、そんな大国こそがアメリカであり中国だ。日本にとっての国益は半島の平和ではなく、両大国の半島での消耗に他ならない。そこまでの腹の括り方を安倍ができるのかどうかが興味深い。
 アメリカは自身を追いかけようとする勃興する力を決して認めない。ドイツ、日本、ソ連、次々に大国を弱体化させてきた。圧倒的なアメリカ以外を認められない、それがアメリカ史と云っても良い。そして中国は偉大なる中国の夢に向かってアクセルを踏んでいる。
 中国は韓国の文大統領を国賓として招きながら、冷遇を重ねて朝貢国家扱いした。満面の笑みで文はこの属国化要求に応え、国防と云う主権を明け渡す3ノ―要求を受け入れてしまった。流石に素人の左派人権弁護士の大統領、国賓待遇に騙され壊滅的な外交惨事となってしまった。だが、余りのコウモリ外交の故に、今や日米ともに韓国を全く信頼していない。殴られても蹴られても今後は中国と共に歩む以外の道などない。事大主義国家の無様な姿、李朝末期から何も成長することがない半島に、独立国家としての未来が訪れることはもうないだろう。
 中国の夢とはアヘン戦争以前の清の領土回復と、周辺、取り分け朝鮮半島の再属国化に他ならない。そして、いずれ中国とアメリカとの衝突は不可避になる。半島の属国化が定まった後の東アジアの、それが未来図だ。
 2020年以降、中国は台湾の武力制圧を含む吸収工作に全力を挙げるとされている。中国共産党中央はそのことを明確に方針化している。その時、日本の立ち位置は定まっているだろうか?眠れる獅子の目覚め、その世界に対峙する術をまだ日本は経験していないのだ。半島での大国の消耗が時の流れを遅くするのであれば、それが日本の何よりの国益となる理由だ。最早中国は日清戦役の時の中国ではない。日本の気の利いた戦略家達は今、きっと半島の平和などを祈ってはいない。





                                  川口


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平昌の現在地

2017-12-10 23:17:34 | インポート

 平昌オリンピックが立ち枯れ状態になっている。ドーピングへの国家的関与を糾弾しIOCはロシアの参加を拒否、アメリカは先週ヘイリー国連大使が参加の是非は検討中、アメリカ人の安全が第一と発言した。フランス、ドイツも同様のスタンスだ。既にアメリカは今大会に限って大会の花形競技のアイスホッケーにプロ選手が参加しないことを宣言している。IOCは事前に押さえていた5,500室もの宿泊予約をキャンセルした。
 今年の朝鮮半島は厳寒が予想されているが、予算不足の為に平昌では屋根のない会場での開閉会式のセレモニーになる。つまり吹き晒しの屋外だ。先月の行事でさえ低体温症で7名が倒れている。-20度もあり得る2月の平昌で本当に大丈夫なのか?
 開幕まであと90日となったが未だにチケットは40%も売れておらず、パラリンピックに至っては障害者差別の激しい韓国では販売消化率が4%にも満たないと伝えられている。朴政権を操った崔スンシルが利権を握っていたこともあり、韓国国内はどうにも盛り上がらない。加えて交通路の未整備、宿泊施設のぼったくり、5万人とされる北朝鮮工作員の存在、積み残しの課題は放置されたままにオリンピックを迎える。
 ロシアとアメリカの参加が不透明なら、放映権などの興業的要素でも大幅な赤字が予想される。会場のその後もとてつもない管理費で赤字の垂れ流しが想定されており、一体何の為の招致だったのかすらが今もって意味不明のままだ。
 加えて北朝鮮危機が臨界点を迎え、寒く危険な大会になりかねない要素は満載だ。韓国の圧力により日本のマスメディアがこの事態を報じないのはかなり問題だろう。日本自体が参加の是非を検討すべき段階にある、それが現実の姿でありお祭りを煽るような報道は厳に自粛すべきものだ。
 韓国は朝鮮半島有事の折、邦人退避に自衛隊が半島に出動する場合は韓国国会の承認が必要とし、頑として譲らない。有事に国会を開く時間など有るわけもなく、つまりは邦人救出への協力を断っているのだ。そのような世界一の反日国家で開催される立ち枯れたオリンピック、もの好きで行くのならそれこそ自己責任の世界だ。今日の半島情勢を間違っても甘く見るべきではない。なにせ金正恩にトランプ、更には文在寅と習近平に運命を預けている地域である。運良く無事に開催されたら、それはやはり奇跡に近い。金正恩の何らかの屈伏を意味し、情勢に精通するものにとってはその方が驚きになる。
 半島には、関わらず足を運ばない、日本の平和を担保する最良の方策はその一点に尽きる。日本の近現代史の貴重な教訓を忘れてはならない。招致直後から懸念された立ち枯れが明瞭になったオリンピック、その奇怪な半島の姿を突き放し冷ややかにTV観戦する、それで充分だろう。それも実施されたら、の話ではあるが。





                                    川口






 
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木造船

2017-12-04 17:00:52 | インポート

 最近は連日のように北朝鮮漁船の漂着が日本海側で報じられている。先月は28隻、前年の6倍に達する異常さだ。北朝鮮は沿岸の漁業権を外貨欲しさに中国に売り飛ばし、沿岸から締め出された自国漁船は日本のEEZ内の大和碓周辺での違法操業を命じられている。お陰で日本のイカ漁船は不漁に悩み、大きな被害を被っている。
 それにしても北朝鮮漁船のみすぼらしさには唖然とする。とても外洋に出る船ではなく、全てが老朽化した小型木造船だ。70年前から進歩の止まった世界、核ミサイル以外の民生用投資などはほとんど無いに等しいというだろう。人民の地獄は行きつくところに至ったということだ。
 仮に半島有事の場合(その可能性は日に日に高まっているが)、日本海沿岸の備えを本格的に準備する必要がある。先月板門店で亡命し銃撃された兵士の腸内は寄生虫で満たされていた。劣悪な衛生状況、飢餓線上の食生活、結核やB型肝炎、薬物中毒も蔓延し一般民衆レベルの非人間的状況は想像を絶する。従って、単に保護するでは済まず、医療、防疫、治安維持などが組み合わされていないと日本に直接災厄が上陸することになりかねない。
 北朝鮮は世界屈指の細菌兵器、毒ガス兵器の大量所有国家であり、核ミサイルを落とす以外にも様々な攻撃手段を想定する必要がある。難民は果たして難民なのか、意図をもって送り込まれた感染者や工作員ではないのか、その選別作業はきっと悩ましいものになるはず。
 厳冬の荒れる日本海への出漁を木造船で強制される漁民や軍人、最早人としての最後の尊厳も失われているはず。今月函館近辺に漂着した者たちは無人島に上陸し、避難者用の家電やバイクを盗んでいた。北朝鮮労働党によって動物以下の扱いを長年受け続けた結果、人としての最低の倫理や矜持が失われている、と云うことだろう。難民対策は核兵器以上に対策が厄介なものになるはず。
 アメリカのマクマスター大統領補佐官の先週の発言は、明らかに軍事的衝突を覚悟したものになっている。グラハム上院議員は駐韓軍人家族の引き揚げを急ぐべきと発言し、それより以前にクリスマス休暇を機会にした米人の本国引揚が既に決定されているのだ、との情報もある。太平洋軍はトランプに2つの軍事的選択肢を報告済みだ。
 こと半島に関しては軍事が最低の愚かな選択肢、とは云えない。何よりも遮断された国家内でのこの人民の苦境にとって、軍事的解決はもっとも望まれている唯一の希望であるかもしれない。事態は春の危機に比較し、数段もレベルを上げている。
 漂着船の規模から、実際の難破船総数は数百に上り、千人単位の犠牲者が出ている可能性が高い。かつて朝日新聞などは北朝鮮の社会主義を地上の楽園と宣伝し、朝鮮総連の機関紙そのままに在日朝鮮人帰国運動の一翼を積極的に担っていた。日本の恥ずべき低能メディアと云う他ない。だが、現実の北朝鮮は人間にとって最悪の世界を地上に作り上げた。金王朝の為の洗脳共産主義、その悪の統治に決着の日が迫っていることは疑いようがない。





                                    川口
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テロ支援国家

2017-11-21 17:13:08 | インポート

 中国共産党中連部の宋部長が習近平の特使として北朝鮮を訪問した。しかし慣例を破り、金正恩が会談に応じた気配はない。中朝関係では初めての事態だ。これを受け、アメリカは北朝鮮をテロ支援国家として再指定した。理由には兄の金正男をマレーシアにおいてVXガスで暗殺した件を含めている。これが儒教社会の北朝鮮国内で公になれば統治の根幹が揺らぐことになり、強烈な反発を示して否定する以外に金正恩の選択肢はない。
 政治犯収容所、拉致、暗殺などの人権問題はいずれ国際法廷で裁かれる可能性もある。独裁者にとっては最も触られたくないアキレス腱であり、将来共に穏健な収め方はないことが宣言されたに等しい。手配犯になれば一歩も国外に出られない指導者、ということになる。つまりは、半島情勢はこの数か月間にも決定的な局面を迎える蓋然性が高くなっている。
 北朝鮮の最大の味方は、今や平昌オリンピックを誘致してしまった韓国に他ならない。とんでもない挑発を繰り返しても平昌が人質になっている限りは先制攻撃を受ける可能性などない、そのように読み切っている可能性が高い。従って、ICBMの最終TESTは来年2月までに実行されることだろう。何をされても手出しができない、そのジレンマにアメリカが躊躇っている間に核戦略体系を整え、世界を脅迫できるようになればそれで金正恩の勝ちだ。何の戦略的視野もなく右往左往する韓国の挙動、その軽挙なしには北朝鮮の戦略は組み立たらないはず。
 良くわからないが奇妙な楽観論、危機不感症が韓国を覆っている。曰く、同じ朝鮮民族なのだから北朝鮮は韓国にミサイルを撃ち込まないはず、というものだ。核の脅迫はアメリカや日本に向いているのだから、と。だが、アメリカが人権問題を中軸にテロ支援国家指定した以上、北朝鮮には逃げ道がない。緩慢な死も瞬間の死も同じこと、そのように独裁者が考えれば一気の南進はあり得る。敵国内での白兵戦に核の反撃などあり得ないからだ。事態はそのような方向に進んだ。
 日系企業の楽園主義も理解できない。今更の韓国投資と云うもの、どのように半島リスクを織り込んでいるのかがさっぱり分からない。あり得る事態は直視されているのだろうか。その時、日本は救出に軍事力を起動できない、という深刻な制約を抱えている。平和安全法も全く十分なものではないが、それですら野党の意味不明なイデオロギー的反対に晒され難産した。今も海外に在る日本人を自力救出できる可能性なら、それは全くないのだ。
 グローバル経済の進展で、今や膨大な人間が国外に暮らす日本人。戦後と状況は大きく変わったものの、その戦後に抱えた敗戦国日本の憲法秩序のリスク、その下に彼等は依然として放置されている。それを忘れてはならない。日本を一歩出れば戦乱もクーデターも現実にあり得る、加えて反日を国是とする韓国への投資、それはギャンブルを超えて単に馬鹿げている。






                                     川口
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中連部

2017-11-17 18:30:12 | インポート

 18日に中国共産党対外連絡部(中連部)の宋部長が北朝鮮を訪問する。行政府より法律より共産党が優位に立つ中国において、政府の外交部よりはこの共産党中連部の方が断然格上になる。王毅外相が出ている間は単なるメッセンジャーに過ぎないが、宋部長には対外関係を主導する権限がある。一帯一路による覇権の確立、反日工作の推進などは彼が外交部分を牽引する。
 ましてや習近平の特使として訪問するのであれば、ここで北朝鮮問題の未来図が確定する可能性は高い。核の放棄を前提にしない対話とは保有の現状を是認することに他ならず、世界は核拡散の歯止めを失うことになる。極貧の北朝鮮は核を売ることも厭わないはず。日米安保体制の無効化も達成され、云わば北朝鮮の全面勝利になる。対話を主張する中国の意図は、実は見え透いたものだ。
 核放棄が対話の前提、その譲れない条件にアメリカが拘るのは余りに当然のことだ。対話の裏で世界を欺きながら核開発を続けてきた半島を、それからの対話で口説けると云う可能性はゼロだ。
 中国中連部が最後通告し、なお核放棄についての対話を北朝鮮が拒めば、軍事オプション以外の選択肢は実質的になくなる。中国にとってはどちらでもよい。不戦でアジアの支配者になり、戦争なら半島を露骨な属国にできる。悪いのはアメリカと金正恩となる。半島の運命、明日が節目になる。
 現状の是認の最大の被害国は日本になる。核の脅迫下、日米安保は意味を為さなくなる。それ故に、中国や韓国は核保有したままの北朝鮮への融和姿勢は鮮明だ。既に韓国には親中親北、反日反米政権である文政権が誕生しており、実質的な半島統一が為されていると云っても良い状況にある。統一朝鮮に核があることに真剣な反対などあるはずもない。
 また、大陸的時間軸の中で中国の半島支配が断念される筈はなく、つまりは核を持つ中国と属国化した核保有の統一半島国家との対峙、それが日本の未来図になる。その覚悟もない無条件対話の開始論、その楽園主義に呆れてしまう。
 百年単位での有利不利にしか興味はない。時に軍事は局面の平和よりも平和的であることすらある。人類を破綻に追いやる核拡散に歯止めを掛けられるのか、節目に来ている。




                                       川口



                                          
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