山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

石から魂を彫り出す

2017-02-03 19:04:16 | アート・文化
 天龍には桃源郷のような山里がある。
 そのひとつに、「下百古里」(シモスガリ)という難解な読み方の集落がある。
 林道のような狭いくねくね道路と暗い杉木立のアーチを過ぎると突然民家が見えてくる。
 その中心に地域おこしでがんばっている古民家を改造した蕎麦屋「すがり庵」がある。
 その庭に石地蔵が配置されている。

                             
 石地蔵の作家は、土屋誠一さん。
 静岡県金谷出身のアーティストだ。
 地蔵の表情は現代人がだんだん失われていく癒しがそこにある。

      
 さらに土屋さんは、「サンドプラストアート」のパイオニアだ。
 それは、細かな砂と圧縮空気をコンプレッサーで吹きつけ、ガラスやタイルを彫刻するアートのこと。
 デパートやイタリアなどでもそれら素材を生かした個展を開いている。

                                
 懐かしい山里の古民家にある石地蔵がすっかり溶け込んでいる。
 アートで過疎を切り開こうとするすがり庵の蕎麦容器はもちろん作家たちの手作り。
 3月には「すがりめぐり」を開催するという。
 集落とその周りの応援団のコラボが生かされることを願ってやまない。
コメント
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