山里に生きる道草日記

過密な「まち」から過疎の村に不時着し、そのまま住み込んでしまった、たそがれ武兵衛と好女・皇女!?和宮様とのあたふた日記

秋葉山と天狗

2017-01-17 19:51:06 | 歴史・文化財
 一昨日の「森林散策会」の犬居城への入り口近くには、小天狗と高下駄のオブジェがあった。
 秋葉信仰には天狗は欠かせない。
 もともとは神社ではなく「秋葉寺」(シュウヨウジ)の寺院のほうが奈良時代から江戸時代まで中心的に信仰されていた。
 それが明治の神仏分離令や神道が国家神道に採用され、また寺の内部抗争などもあり、明治6年に廃寺となる。
 そのとき神社関係者などにより建物や調度品などが破壊・廃棄されたらしい。

                                    
 その後、明治13年に秋葉寺の再建が許可されたがダメージはいまだに大きい。
 信州戸隠出身の「三尺坊」は実在の人物らしいが御所の火事を天狗姿で鎮火させた伝説が有名だが、詳しいことはわかっていない。
 その彼が白い狐に乗って秋葉山にやってきたという。
 飛来した時に気田川でステップして秋葉山に降臨したときに残された高下駄の跡と同じサイズのオブジェだそうだ。
 それ以来、秋葉山と天狗がつながり春野町が「天狗の里」になったわけだ。

       
 秋葉神社下社の入口の案内板の上にも小天狗が遊んでいた。
 高下駄の小天狗とかたちがそっくりだがよく見ると微妙に違うのがわかった。
 どこが違うかわかったかな?

 秋葉神社の華麗さと秋葉寺の静寂さとが歴史の波乱とリアリティを語っている。
 それは仏教と神道の歴史と現在を根底から問うているように思えてならない。
 
         
 
コメント
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