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猫は勘定にいれません
はてな「おすすめのセカイ系作品は?」
はてなで「あなたが良かったと思う、人にお薦めしたいセカイ系の作品は?」という質問がありまして、答えようと用意していたのですが質問が締め切られてしまいました。
セカイ系という言葉は普通に暮らしている人には馴染みのない言葉かもしれませんが(笑)、ある種の物語を称して使われる言葉です。
wikipediaによれば
セカイ系は新世紀エヴァンゲリオンの爆発的ブーム以降に現れた一連の作品群をさす用語で、登場人物のあくまで個人的な性質や行動、対人関係、内面的葛藤などが、世界そのもの存続を左右するという設定を持つことをその特徴とする。
はてなキーワードによれば
過剰な自意識を持った主人公が(それ故)自意識の範疇だけが世界(セカイ)であると認識・行動する(主にアニメやコミックの)一連の作品群のカテゴリ総称。
[きみとぼく←→社会←→世界]という3段階のうち、「社会」をすっ飛ばして「きみとぼく」と「世界」のあり方が直結してしまうような作品を指すという定義もあるようだ。特に『最終兵器彼女』などは、“きみとぼく”が「世界」の上位に来ている、すなわち「きみとぼく」の行動で「世界」の行く末が決まってしまうという設定であるのも興味深い。
閉じられた世界での人間関係のみ語られるということから「キミとボク系」などという言葉がほぼ同義に使われることもあります。個人的には、ライトノベル、マンガ、アニメ作品などに対する「内容の薄さ」を揶揄する一種の批判的ラベリングとして使われることが多いという印象を持っていますが、僕自身はセカイ系であることが物語の欠陥であるとは思っていませんので、ここで挙げた作品についても純粋に面白いものを紹介しているつもりです。
前置きが長くなりましたが、まずこれを挙げたいと思います。
「ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ/滝本竜彦」

平凡な高校生、山本陽介の前に現れたセーラー服の美少女、雪崎絵里。彼女は謎のチェーンソー男と戦っているという。何のために戦っているのかわからないが、とにかくヤツを倒さなければ世界に希望はない…。
ひきこもり作家滝本竜彦氏のデビュー作。この後の作品では(といっても小説1作、エッセイ1作しかないけど)自分のイタさを晒し挙げる自虐作家という芸風を確立した滝本氏ですが、このデビュー作は非常にまとも。むしろ爽やかといっても良い作品になっています。
基本設定は上に書いたようにセカイ系の典型なのですが、最後にはもう一度日常レベルの話に回収されるところがなかなか上手い。「日常→世界→日常」という構成は、セカイ系のおとしどころとしては模範解答に近いのではないかと。
カテゴリーにこだわらずとも、とても爽やかでせつない系の良作です。見てのとおり、安倍吉俊さんのイラストも素晴らしいです。
「マルドゥック・スクランブル/冲方丁」



少女愛好家の凄腕賭博師・シェル。彼はまた少女連続殺人の容疑者でもあった。その新たな犠牲者として選ばれた少女・バロットは車に閉じ込められて爆殺されるが、科学者のドクター・イースター、肉体変化の能力を持つ事件屋ウフコックに救われ、蘇る。彼女は新たな肉体の能力を駆使し、シェルの犯罪を暴くことを決意するが、その前にはシェルの護衛にしてウフコックのかつての相棒、殺し屋のボイルドが立ちはだかっていた。
この作品をセカイ系に分類していいものかどうか迷うのですが。基本的なテーマはバロットの葛藤と精神の成長にありまして、物語上の戦闘は全てそのアナロジーになっています。銃撃戦シーンでは、彼女が迷ったり破壊の衝動におぼれることで武器(=ウフコックなんですけど)がうまく使えなくなってしまう。後半の名場面・有名なカジノのシーンでは、バロットが精神的に過去の自分を乗り越え、意志を確認することで道が開けるという具合に、ヒロインの内面が世界をコントロールしているという点でセカイ系といってもいいのかなと。
全3巻なんで読み応えがありますが、熱いシーンの連続なのでストーリーに入ってしまえば一気にいけると思います。おすすめ。
うーん、なんだか「セカイ系っぽい設定を使いながら少し違った処理をしている作品」紹介みたいな感じになってしまいましたか。
代表的なセカイ系作品はアニメなら「新世紀エヴェンゲリオン」「ほしのこえ」「雲の向こう、約束の場所」。ライトノベルなら「ブギーポップ」「涼宮ハルヒの憂鬱」、新本格ミステリなら「戯言シリーズ(西尾維新)」「鏡家サーガ(佐藤友哉)」といったあたりだと思うので、その辺は外して回答してみました。
一応「ブギーポップ」「ほしのこえ(マンガ版)」それからエヴァンゲリオンも見ていたのでセカイ系のなんたるかは理解しているつもりですが、いざ挙げてみると難しいものですねえ。
で、もう一作、すこし古いマンガで「ディスコミュニケーション/植芝理一」を取り上げたいのですが、これはじっくり書きたいので別に単独エントリーを立てます。
質問が締め切られてしまったので、質問者ina-ktmyさんのはてなダイアリー錯乱支離滅裂狂喜乱舞記に直接トラックバックさせていただきますね。
セカイ系という言葉は普通に暮らしている人には馴染みのない言葉かもしれませんが(笑)、ある種の物語を称して使われる言葉です。
wikipediaによれば
セカイ系は新世紀エヴァンゲリオンの爆発的ブーム以降に現れた一連の作品群をさす用語で、登場人物のあくまで個人的な性質や行動、対人関係、内面的葛藤などが、世界そのもの存続を左右するという設定を持つことをその特徴とする。
はてなキーワードによれば
過剰な自意識を持った主人公が(それ故)自意識の範疇だけが世界(セカイ)であると認識・行動する(主にアニメやコミックの)一連の作品群のカテゴリ総称。
[きみとぼく←→社会←→世界]という3段階のうち、「社会」をすっ飛ばして「きみとぼく」と「世界」のあり方が直結してしまうような作品を指すという定義もあるようだ。特に『最終兵器彼女』などは、“きみとぼく”が「世界」の上位に来ている、すなわち「きみとぼく」の行動で「世界」の行く末が決まってしまうという設定であるのも興味深い。
閉じられた世界での人間関係のみ語られるということから「キミとボク系」などという言葉がほぼ同義に使われることもあります。個人的には、ライトノベル、マンガ、アニメ作品などに対する「内容の薄さ」を揶揄する一種の批判的ラベリングとして使われることが多いという印象を持っていますが、僕自身はセカイ系であることが物語の欠陥であるとは思っていませんので、ここで挙げた作品についても純粋に面白いものを紹介しているつもりです。
前置きが長くなりましたが、まずこれを挙げたいと思います。
「ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ/滝本竜彦」

平凡な高校生、山本陽介の前に現れたセーラー服の美少女、雪崎絵里。彼女は謎のチェーンソー男と戦っているという。何のために戦っているのかわからないが、とにかくヤツを倒さなければ世界に希望はない…。
ひきこもり作家滝本竜彦氏のデビュー作。この後の作品では(といっても小説1作、エッセイ1作しかないけど)自分のイタさを晒し挙げる自虐作家という芸風を確立した滝本氏ですが、このデビュー作は非常にまとも。むしろ爽やかといっても良い作品になっています。
基本設定は上に書いたようにセカイ系の典型なのですが、最後にはもう一度日常レベルの話に回収されるところがなかなか上手い。「日常→世界→日常」という構成は、セカイ系のおとしどころとしては模範解答に近いのではないかと。
カテゴリーにこだわらずとも、とても爽やかでせつない系の良作です。見てのとおり、安倍吉俊さんのイラストも素晴らしいです。
「マルドゥック・スクランブル/冲方丁」



少女愛好家の凄腕賭博師・シェル。彼はまた少女連続殺人の容疑者でもあった。その新たな犠牲者として選ばれた少女・バロットは車に閉じ込められて爆殺されるが、科学者のドクター・イースター、肉体変化の能力を持つ事件屋ウフコックに救われ、蘇る。彼女は新たな肉体の能力を駆使し、シェルの犯罪を暴くことを決意するが、その前にはシェルの護衛にしてウフコックのかつての相棒、殺し屋のボイルドが立ちはだかっていた。
この作品をセカイ系に分類していいものかどうか迷うのですが。基本的なテーマはバロットの葛藤と精神の成長にありまして、物語上の戦闘は全てそのアナロジーになっています。銃撃戦シーンでは、彼女が迷ったり破壊の衝動におぼれることで武器(=ウフコックなんですけど)がうまく使えなくなってしまう。後半の名場面・有名なカジノのシーンでは、バロットが精神的に過去の自分を乗り越え、意志を確認することで道が開けるという具合に、ヒロインの内面が世界をコントロールしているという点でセカイ系といってもいいのかなと。
全3巻なんで読み応えがありますが、熱いシーンの連続なのでストーリーに入ってしまえば一気にいけると思います。おすすめ。
うーん、なんだか「セカイ系っぽい設定を使いながら少し違った処理をしている作品」紹介みたいな感じになってしまいましたか。
代表的なセカイ系作品はアニメなら「新世紀エヴェンゲリオン」「ほしのこえ」「雲の向こう、約束の場所」。ライトノベルなら「ブギーポップ」「涼宮ハルヒの憂鬱」、新本格ミステリなら「戯言シリーズ(西尾維新)」「鏡家サーガ(佐藤友哉)」といったあたりだと思うので、その辺は外して回答してみました。
一応「ブギーポップ」「ほしのこえ(マンガ版)」それからエヴァンゲリオンも見ていたのでセカイ系のなんたるかは理解しているつもりですが、いざ挙げてみると難しいものですねえ。
で、もう一作、すこし古いマンガで「ディスコミュニケーション/植芝理一」を取り上げたいのですが、これはじっくり書きたいので別に単独エントリーを立てます。
質問が締め切られてしまったので、質問者ina-ktmyさんのはてなダイアリー錯乱支離滅裂狂喜乱舞記に直接トラックバックさせていただきますね。
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ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂは自分も読みました。
自分もアレはセカイ系じゃないかなって思います。
セカイ系って言葉は新しいし定義もあやふやなので難しいですよね。
冲方丁は最近気になってる作家です。
原作の漫画しか読んだことが無いので今度読もうと思います。
セカイ系って新しい言葉で定義もあやふやなので難しいですよね。
それにしても、確かにセカイ系って難しい!作品が長くなればなるほど、「ぼく」と「世界」の中間を描写していかざるを得なくなるので、作者が相当意識しないと狭い意味でのセカイ系にはならないのかもしれませんね。とはいっても定義を広げると何でもセカイ系になっちゃうし…。