ソード・ワールド2.0リプレイ 拳と魔封の物語(1)/諸星崇・グループSNE

ソード・ワールド2.0リプレイ 拳と魔封の物語(1) (富士見ドラゴン・ブック)
北沢 慶
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SW2.0リプレイの新シリーズです。GM兼著者は、SNEの新鋭・諸星崇さん。単発のリプレイで実績を積み、今回満を持してのシリーズ作品執筆です。

鳴り物入りで始まったSW2.0ですけど、ことリプレイに関しては「新米女神(ぞんざい)」「たのだん」共に、まとまってはいるけど爆発力に欠けるというか、ちょっと物足りない状況が続いていました。しかし本シリーズは、個人的には、本当の意味でSW2.0リプレイの軸になりうるのではないかと、そう期待が出来る内容だと感じました。

PCは4人。優しくて正義感の強い格闘少女メイベル、表情は無機的、行動は直情的なルーンフォークの銃使いアン、頭は切れるがお人よしなエルフの妖精使いカラト、ザ・グラスランナーという感じのお調子者・盗賊ルルック。幼い頃に故郷の町が壊滅し、ただ一人生き残ったという過去を持つメイベルが、自身の過去を調べるために旅立ち、仲間たちと出合って冒険者として成長していく、というストーリーです。

PCたちの設定が、最近のリプレイ作品としてははっきり言って地味なんですが、そこがまず好感ポイント。性格も極端ではなくて、困った人は助けるし、儲け仕事には食いつくし、ごく自然。そこが良い。初めからキャラの個性を打ち出していくようなロールプレイより、自然に演じるうちに個性が固まっていくというスタイルのほうが、段々味が出てきて面白いと思うんですよね。地味なまま終わる可能性もありますが…。

もちろん、このシリーズがこういうスタイルを打ち出せたのは、先行作品が切り開いた道があったからでしょう。PC4人で、かつSW2.0からの新種族はルーンフォークだけというのは、「SW2.0の紹介」という意味では不適格でしょうし。ただ、4人という少人数パーティであることで、従来と違うパターンのスキルの組み合わせが見られ、スキルの多様性や成長スピードを強化したSW2.0ならではの味はきちんと出ています。

とにかく、続きが早く読みたい、と思えるリプレイが始まってくれたことが嬉しいです。次巻以降、いよいよストーリーも本格的に動いていくということですが、1巻で見せてくれたような良い意味での素朴さは失わないでいてくれると良いな。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 1 )
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コメント
 
 
 
Unknown (ななし)
2009-05-22 12:38:07
 今朝読み返して、2話に出てきたゼシカが、黒いルーンフォークのロリ・リーダーだと漸く気付いた。
 R&Rの連載から読んでたのに、どんだけニブイんだ……orz
 
 
 
うおう! (たけ)
2009-05-23 02:28:59
ほ、ほんとだ…。髪型も色も同じですね。アホ毛がなくなってますが。自分も全く気付いてませんでした。
 
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