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猫は勘定にいれません
ガードレールの金属片の話で連想したこと
謎の金属片、全国2万5800か所に…読売調査
全国の国道や県道などのガードレールで見つかった金属片が、47都道府県の約2万5800か所、2万9300個以上にのぼることが4日、読売新聞のまとめでわかった。
原因については、車両の接触事故によると警察が断定したケースが複数報告されているが、ガードレールのつなぎ目のボルトがゆるめられて取り付けられたような跡も見つかっており、事故や故意など複数の要因説が浮上している。国土交通省と各地の警察が協力し、原因究明を進めている。都道府県別で最も多かったのは、千葉県の1311か所で、福岡の1292か所、三重の1147か所が続いた。
最近話題の「ガードレールの謎の金属片」。自動車の接触によるものだとか故意に付けられたものだとかいろいろ言われているらしく、ワイドショー番組などを中心に原因/犯人探しが盛り上がっているみたいです。この記事でも「47都道府県の約2万5800か所、2万9300個以上にのぼる」とあります。僕なんかは、これってものすごくありふれた現象なんじゃないかと思えて仕方がないのですが、マスコミ的には「線路の置石」なんかと同一視するような感じで、あわよくば社会問題化して盛り上げたいのだと思われます。
話は変わりますが、みなさん、キャトル・ミューティレイション騒動をご存知でしょうか。
1970年代のアメリカで、牛などの動物の奇妙な死体が相次いで発見されました。その死体は、内臓や眼球などが鋭利な刃物で切り取られたかのようにして失われていたり、血が流れていなかったり、周囲に足跡がないなどの特徴を示していました。
この現象の原因として、政府や医療機関による実験説、カルト教団の儀式説などがまことしやかに語られましたが、最も人気があったのは「宇宙人によるサンプル採取説」でした。UFOに乗ってやってきた宇宙人に体組織のサンプルを採られた挙句、宇宙船から放り出された動物のなれの果てがこれらの奇妙な死体であるというものです。
この騒動を収拾するべくミューティレイション現象の調査に乗り出したのが元FBI捜査官のケネス・ロンメルという人物です。彼の報告は次のようなものでした。
「調査したミューティレイションはすべて、通常の動物の捕食活動、死体に群がる動物の行動、死んだ動物の腐敗などを原因とする仮説から予想される結果と完全に一致する」
(人類はなぜUFOと遭遇するのか/ピープルズ 文春文庫 p416)
鋭利な切り口は小動物や昆虫による捕食の結果であり、血が抜けたように見えるのは血液が死体の下側に集まって凝固した為であり、足跡がないのは動物の足跡を見落としたか消えてしまったせいであり、つまるところ、普通の原因(病気とか怪我とか)で死んだ動物の死体が辿る当然の過程が、いわゆるミューティレイション現象の正体であることが明らかになったのです。
もちろんこの騒動が起こる前にも、いくらでも同様の現象は起こっていたはずでした。しかし、ミューティレイションという現象として「発見」されて注目を集めたことで報告も増え、あたかも突然増加した現象であるかのように錯覚されてしまったのです。
で、やっと冒頭の話題に戻りますが(笑)、僕は「ガードレールの金属片」をめぐる騒ぎにも同じような匂いを感じます。今まで話題になっていなかっただけであって、実はありふれた現象なのでしょう。読売の記事では「事故や故意など複数の要因説が浮上している」とありますが、現状では現象そのものの明確な定義がなく、類似の現象を手当たり次第に集めている段階と思われますので、いろんな原因があるのは当たり前。数字のインパクトで記事を書くのではなく、集めたサンプルを分類、調査してから書いてもらいたいと思います。
そういえば、とくダネ!の小倉智昭氏がこの件について「宇宙人のしわざじゃないか」といっていたらしいけど、もしかしたら僕と同じような発想をしたのだろうか。
全国の国道や県道などのガードレールで見つかった金属片が、47都道府県の約2万5800か所、2万9300個以上にのぼることが4日、読売新聞のまとめでわかった。
原因については、車両の接触事故によると警察が断定したケースが複数報告されているが、ガードレールのつなぎ目のボルトがゆるめられて取り付けられたような跡も見つかっており、事故や故意など複数の要因説が浮上している。国土交通省と各地の警察が協力し、原因究明を進めている。都道府県別で最も多かったのは、千葉県の1311か所で、福岡の1292か所、三重の1147か所が続いた。
最近話題の「ガードレールの謎の金属片」。自動車の接触によるものだとか故意に付けられたものだとかいろいろ言われているらしく、ワイドショー番組などを中心に原因/犯人探しが盛り上がっているみたいです。この記事でも「47都道府県の約2万5800か所、2万9300個以上にのぼる」とあります。僕なんかは、これってものすごくありふれた現象なんじゃないかと思えて仕方がないのですが、マスコミ的には「線路の置石」なんかと同一視するような感じで、あわよくば社会問題化して盛り上げたいのだと思われます。
話は変わりますが、みなさん、キャトル・ミューティレイション騒動をご存知でしょうか。
1970年代のアメリカで、牛などの動物の奇妙な死体が相次いで発見されました。その死体は、内臓や眼球などが鋭利な刃物で切り取られたかのようにして失われていたり、血が流れていなかったり、周囲に足跡がないなどの特徴を示していました。
この現象の原因として、政府や医療機関による実験説、カルト教団の儀式説などがまことしやかに語られましたが、最も人気があったのは「宇宙人によるサンプル採取説」でした。UFOに乗ってやってきた宇宙人に体組織のサンプルを採られた挙句、宇宙船から放り出された動物のなれの果てがこれらの奇妙な死体であるというものです。
この騒動を収拾するべくミューティレイション現象の調査に乗り出したのが元FBI捜査官のケネス・ロンメルという人物です。彼の報告は次のようなものでした。
「調査したミューティレイションはすべて、通常の動物の捕食活動、死体に群がる動物の行動、死んだ動物の腐敗などを原因とする仮説から予想される結果と完全に一致する」
(人類はなぜUFOと遭遇するのか/ピープルズ 文春文庫 p416)
鋭利な切り口は小動物や昆虫による捕食の結果であり、血が抜けたように見えるのは血液が死体の下側に集まって凝固した為であり、足跡がないのは動物の足跡を見落としたか消えてしまったせいであり、つまるところ、普通の原因(病気とか怪我とか)で死んだ動物の死体が辿る当然の過程が、いわゆるミューティレイション現象の正体であることが明らかになったのです。
もちろんこの騒動が起こる前にも、いくらでも同様の現象は起こっていたはずでした。しかし、ミューティレイションという現象として「発見」されて注目を集めたことで報告も増え、あたかも突然増加した現象であるかのように錯覚されてしまったのです。
で、やっと冒頭の話題に戻りますが(笑)、僕は「ガードレールの金属片」をめぐる騒ぎにも同じような匂いを感じます。今まで話題になっていなかっただけであって、実はありふれた現象なのでしょう。読売の記事では「事故や故意など複数の要因説が浮上している」とありますが、現状では現象そのものの明確な定義がなく、類似の現象を手当たり次第に集めている段階と思われますので、いろんな原因があるのは当たり前。数字のインパクトで記事を書くのではなく、集めたサンプルを分類、調査してから書いてもらいたいと思います。
そういえば、とくダネ!の小倉智昭氏がこの件について「宇宙人のしわざじゃないか」といっていたらしいけど、もしかしたら僕と同じような発想をしたのだろうか。
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