竹とんぼ

先達の秀句を味わいながら
自得の一句を求めて多作多捨です
古希すぎの晩学で楽しみながらの遅々緩歩です

閑かさや岩にしみ入る蝉の声 芭蕉

2017年07月18日 | 芭蕉鑑賞
閑かさや岩にしみ入る蝉の声



季語:蝉ー夏  出典:おくのほそ道  年代:元禄2年(1689年:45才位)
岩にしみ通るような蝉の声が聞こえて、
あたりのしずかさはいよいよ深まっていくことよ、の意。
蝉の種類は、ニイニイ蝉であるとされている。

流伴鑑賞

芭蕉の代表句とされている

蝉が鳴いていて閑さが極まる
この矛盾に次の解釈が明快だ
蝉の声さえも巌に染み入ってしまいそうだ

ここで芭蕉が詠んだ「閑さや」の句は『おくのほそ道』の中で大きな意義をもっています。
西脇順三郎(詩人、1894—1982)ふうに訳すと、
 
何たる閑かさ
蝉が岩に
しみ入るやうに鳴いてゐる
 
こんなふうになりますが、
蝉が岩にしみいるように鳴いているのなら「何たる閑かさ」どころか、
「何たるやかましさ」ではないか。
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