竹とんぼ

先達の秀句を味わいながら
自得の一句を求めて多作多捨です
古希すぎの晩学で楽しみながらの遅々緩歩です

春曙林来る灯のひとつ見ゆ  波郷

2017年03月08日 | 波郷鑑賞
石田波郷の春の句10句を鑑賞(9)

春曙林来る灯のひとつ見ゆ





立春の巨き鴉に驚きぬ

雪降るか立春の暁昏うして

はるかなる地上を駈けぬ猫の恋

夜は熱の無ければ起きて雛あられ

木移りをしきりに鳩や西行忌

鳩尾長総出の日なり彼岸前

師を仰ぎ春の彼岸の入盈ちぬ

師のかげに夫人は菫そと賜ふ

老師来ませしよりの日数よ菫籠



10句の中で表題句を採った
林の中の灯は最愛の奥様のことだろう
療養中の波郷にとって
奥様は全てなのだと知らされる
病を除けば波郷は幸せな男だったと思えてくる

読者のみなさんは何の句を選句しますか
できましたらコメントを添えて選句していただけませんか(丈士)
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