竹とんぼ

先達の秀句を味わいながら
自得の一句を求めて多作多捨です
古希すぎの晩学で楽しみながらの遅々緩歩です

散るさくら空には夜の雲愁ふ  波状

2017年03月12日 | 波郷鑑賞

石田波郷の春の句10句を鑑賞(11)

散るさくら空には夜の雲愁ふ




嗽霞を見つつ冷たかりき

春暁のまだ人ごゑをきかずゐる

自動車の深夜疾走し散るさくら


花の下双猫夜の翳におぼれ

春日染まり自動車あふれゆき昏れぬ

花の路地老婆唄うたひ暁けはじむ

新聞をいらち断れば散るさくら

朝飯をわづかに食へり散るさくら

花の路地をとびだせり童女を見送れり

10句の中で表題句を採った
夜の雲愁ふ が難解だ
散るさくらを雲が愁うという「だけではあるまい
波郷自身の療養の日常をも愁うのでは浅い

読者はどれを選句しますか
できればコメントを添えて選してくださいませんじか(丈士)
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