竹とんぼ

先達の秀句を味わいながら
自得の一句を求めて多作多捨です
古希すぎの晩学で楽しみながらの遅々緩歩です

夏草に這上がりたる捨蚕かな  鬼城

2017年08月01日 | 鬼城鑑賞
夏草に這上がりたる捨蚕かな



季語:夏草ー夏  出典:大正6年版鬼城句集  年代:大正3年(1914年)
絶望視され、捨てられた小さな命(捨蚕)が、
夏の日の下にのび茂る夏草の上に、
いつか這い上がっている。
(捨蚕:病気にかかったり、
発育不良の蚕は、野原や川に捨てられる。)

流伴鑑賞

捨蚕の
死んでたまるか
鬼城自身の気迫を感じさせる
小さな命の必死な生命力が伝わってくる

村上鬼城
俳人。東京生。
名は荘太郎。鳥取藩士小原平之進の子、母方の村上家の養子。
初め司法官を志したが、耳疾のため代書人となる。
のち正岡子規・高浜虚子に師事、渡辺水巴・飯田蛇笏・前田普羅らと並んで「
ホトトギス」における代表的俳人として活躍した。昭和13年(1938)歿、74才。
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