The Mambo Kings 1992年 アメリカ作品
監督 アーネ・グリムシャー
出演 アーマンド・アサンテ アントニオ・バンデラス キャッシー・モリアーティ タリサ・ソト
勝手なあらすじ(自分の解釈の上でのストーリー)
1952年、キューバ・ハバナ。
マリアを訪ねたセサールは、弟ネスターの元恋人だった彼女から別れた本当の理由を聞かされる。
そして、その理由を弟へは秘めたまま、アメリカのNYへ弟と共にも旅立った。いとこの家を訪ねた二人は、着いたその日にこの街で一番有名なクラブへ行く。
そして、セサールは、この地で弟と共に、一流のミュージシャンになるのだと誓うのだった。
勝手な感想(自分の思い込み多々)
バンデラスのハリウッドデビュー作品。
スペインでは、人気者だった彼が、初めてのハリウッド進出。
当初は英語がまったく話せなかったバンデラスだったようだ。今では、普通に話しているけども。(本人曰く、あまり上手ではないそうだ)
映画の解説の中で、監督がそれを教えてくれていた。
弟役はバンデラスがいいと思っていた監督は、エージェントを通じて彼と会ったのだそうだ。人懐っこいバンデラスは、終始ニコニコしていたのだとか。そして、エージェントからは、英語は上手ではないが、大丈夫だと聞かされていたのだという。
実際のところは、まったく彼は英語が話せず、あの時の笑顔は、訳が分からなかった為だったという事が後で判明。なので、何ヶ月か英会話を習うようにと監督はバンデラスに言ったのだそうだ。
彼は、きちんと勉強してきて撮影にのぞんだんだとか。
バンデラスの演じた弟ネスターは、トランペット演奏者。(バンデラス自身は、吹いていない模様)
元恋人マリアへの思いがなかなか断ちきれず、そんな思いを曲へ込めている大人しい感じの男。
その弟の才能を評価しているのが、兄セサール。
弟とは正反対の外交的で活発な男。無謀な所もあるが、弟思いのいい兄貴。
二人の雰囲気もさることながら、歌も物語りもなんだかとても好感が持てた。
右往左往しながらも、アメリカンドリームを掴むお話。
だけど、そう楽天的なアメリカ映画とはちょっと違った感じの作品。そのバランスが絶妙で良い雰囲気をかもしだしていた。
個人的には大好きな作品になった。
二人の歌もいいし、演奏風景もいい。
バンデラスの若くかわいい雰囲気もいい。
英語がしゃべれなかったから、なかなかセリフは少ないが、演技で上手くカバーしている感じがあった。
監督さん曰く、
役柄と俳優の性格は、逆なんだそうだ。互いに“役”を演じているのだそうだ。
まったく、そんな感じを受けなかったから、やっぱり互いに上手いんだよなあと関心した。
突然だが、
どうしてか分からないが、あるワンシーンを見たとき、次に続く悲劇が予想出来た。
あれは、どうしてだったんだろう?
ネタばれになるので詳しくは話さないが、そう感じたのは自分だけだったのかな?
気になる方は、レンタルで観賞してみてくれ。