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荏原孝弥のブログ
イタリア音楽生活を自由気ままに綴ります。

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3/28 帰国しました

2016-03-28 21:21:40 | 日記
 新国立劇場オペラ研修所のオーデションを終えてイタリアに戻り様々な経験をしました。たくさんのコンサートに出演したり、帰国後のコンサートに向けての準備をしたり、新たなオペラやオラトリオの譜読みやそれらの曲のレッスンを受けたりと大変充実していました。また綺麗なイタリアの風景を目に焼き付けながら「またここに戻って来たい」と日に日に強く思うようにもなりました。これからの三年間日本で実践的な修行を積む予定です。イタリアにヨーロッパにいつの日か戻ってこれるよう頑張ります。

























 イタリア出国前に印象的だったのはアカデミアで企画した日本食パーティーです。予てから日本人の作る日本食を食べてみたいという希望が世界中の皆さんからあったので思い切って企画することにしたのです。
 メニューは
・きゅうりとわかめの酢の物
・茄子の漬物
・肉じゃが
・出し巻き卵
・鶏の唐揚げ
・ちらし寿司

 イタリアで揃えた食材で日本の味を表現するのは難しいかとも思いましたが、他の日本人留学生たちと一緒に工夫をして美味しい料理を作ることができました。もちろん世界各国から来ている留学生にも、もちろんイタリア人たちにも大変好評で楽しいひと時を過ごすことができました。
 パーティーの最後には思いがけないことに皆さんから素敵な寄せ書きやプレゼントをいただいて感動でした。それとともにようやく「あぁ、本当に日本に帰るのだな」という実感が湧いてきました。仲間の思いも背負っての帰国、頑張らないわけにはいきません。


























 さて、帰国一発目の本番は3/31に企画したソロコンサートです!イタリアで学んだことや肌で触れた空気感をみなさまに少しでもお伝えできればと思います。今まで私のイタリア留学生活を応援してくださっていた皆様に感謝の気持ちを込めて演奏いたします。




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12/21 新たな挑戦

2015-12-21 22:20:07 | 
 Mantovaでのコンクールを終え日本に一ヶ月ほど一時帰国していました。目的は新国立劇場オペラ研修所のオーデションです。

 オーディション前は時差ぼけを治したり体調を整えるため東京のウィークリーマンションに二週間ほど滞在しました。その間にオーディションのピアノをお願いした大学同期の直江さんと充実したリハーサルができましたし、懐かしい仲間や先輩方にお会いすることもできました。
 オーディションは一次試験から三次試験まで一週間かけて行われました。歌唱試験の会場は新国立劇場のオペラパレスでした。大きな劇場にも関わらず音響が素晴らしく、比較的自由に歌うことができました。
 直江さんのピアノにも助けられ無事に三次試験まで歌いきり、合格することができました。
 来年の4月から拠点を東京に移し3年間新国立劇場で研修を受けます。
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11/4 宗教曲コンクール

2015-11-04 21:52:15 | 
 9/24から9/27まで参加していた宗教曲の国際コンクール、Internazionale musica da sacra “Beata Paola Montaldi”について書いていきます。










 コンクールはマントヴァの近くにある小さな町、Volta Mantovanaと温泉と湖で有名な観光地Sirmioneで開催されました。私はコンクールの始まる一晩前にVolta Mantovana に到着しました。Mantovaからバスに乗り継いで、降りたバス停の先には長い坂道が…日本までの荷物をつめた大きなスーツケースを持って移動していた私には過酷な坂道でした。宿泊先にしたのは町の小さなB&B(ベッド&ブレックファスト)でした。やはりコンクールを受けに来たウクライナ人の女性もこのB&Bに宿泊していました。彼女とはこの先とても仲良くなります。
 翌日の朝からピリピリした雰囲気の中Volta Mantovanaの役所の中にあるホールでコンクールの第一次予選が始まりました。コンクールには事前に6曲の演奏曲を提出しておりその中から一次予選では参加者全員が二曲ずつ各々が選んだ曲を歌います。私はBach作曲のカンタータ67番よりアリア“Mein Jesus ist erstanden”とRossini作曲Messe Solennelleより“Domine Deus”を選曲して歌いました。結果は第一次通過、二次予選で歌うことになる一曲を審査員から発表され、もう一曲は各自一次で歌わなかった曲の中から選曲し一日目を終えました。
 第二次予選も会場は同じ場所でした。第二次予選に歌った曲は審査員に指定されたRamirez作曲Misa Criollaより“Gloria”と自分で選曲したHendel作曲Messiahから“Comfort ye”を歌いました。本選まで進んだのは6人、その中に私の名前もありました。本選会場ははVolta Mantovanaから車で一時間近くかかる観光地Sirmioneだったので、二次予選から仲良くなった中国人のバスバリトンと同じ宿に宿泊していたウクライナ人のソプラノと計画を立て、せっかくなのでSirmioneに一泊して本選が終わった後観光して帰ろうということになりました。このころから私たち三人はとても仲良くなり、一緒に食事をしたり笑談をしたりと楽しい仲間ができました。
 本選はSirmioneにある教会、Chiesa S. Maria della Neveで行なわれました。大変美しい教会でイタリアの教会には珍しい木造の建物でした。木造とは言っても壁などにはたくさんのイタリア大理石が使われており、木材と石の絶妙なバランスの音響の中歌うことができました。演奏曲は二次予選と同じ二曲でした。本選の後私たちはすっかりリラックスして、次の日に歌うガラコンサートのことは一旦忘れてSirmioneの夜を満喫しました。






























 次の日の朝、私たちは宿に荷物を置きSirmioneの旧市街を散策しました。Sirmioneは大きな湖、Garda湖に面しており、その砂浜をゆっくり歩いたりたくさんの観光名所を巡りました。その中にはあのマリア・カラスの住んでいた家や伝説の大バリトン、バスティアニーニの家もあります。どうやらここにある温泉は喉の調子を整えるために最適らしいのです。今回は時間の都合で温泉に入ることはできませんでしたが、本当に美しい街で温泉もとても気持ちよさそうだったのでまたいつか訪れたいと思います。一通り観光して、私たち三人はクタクタになりながらVolta Mantovanaに戻りました。




















 最後の本番はVolta Mantovanaにある教会S.Maria Maddalenaで行なわれました。ここでも本選で歌った同じ曲を演奏しました。教会に備え付けの素晴らしいパイプオルガンに伴奏されながら私たちはこのコンクールを終えるのを惜しむかのように、お互いの演奏を応援しながら最後のコンサートを歌いました。コンサート後に行われたコンクールの結果発表、私はなんと名誉なことに第三位の賞をいただくことができました。















 なんとも誇らしい気持ちでVolta Mantovanaを後にしました。この後は日本までの長旅が待っています。そして次のオーデションは10/13から東京で始まる新国立劇場オペラ研修所です!




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8/29 Misse Solennelle とコンサート

2015-08-29 15:21:37 | 
 少し前の話ですが私の住んでいるPesaroの隣町Fano(ファーノ)で二つコンサートに出演しました。

 一つは6/21にファーノの歌劇場(Teatro della Fortuna)で行われたコンサート。午前11時開演という私たちにとっては少し過酷な公演でした。その名もConcerto di mezzogiorno(正午のコンサート)正午前に始まってるんですがね。日曜のこんな時間から誰が日の差し込まない劇場なんかに来るのか、と思っていましたがそこはさすがイタリア、まずまずの入場者数でした。
当日のプログラムはこちらです。


























 そして7/19には憧れの作品、ロッシーニの「小荘厳ミサ」(Misse Solennelle G.Rossini)のテノールソロとして出演しました。合唱はファーノ歌劇場合唱団です。この作品はロッシーニがすでにオペラ作曲から引退してから、というより彼の死からわずか四年前に作曲されたミサ曲なのです。そのため音楽は重厚かつ緻密であるにも関わらすロッシーニの特色である軽さと明るさをうまく融合させた円熟の作品です。かつて彼が名声を得たオペラブッファに見られるようなアジリタや早口は最早封印され、聖書のテキストに沿った重々しくどこまでもレガートなメロディーが目立ちます。またCum Sancto SpirituやEt resurxitに現れるバッハを思わせるようなフーガは美しさと荘厳さに息を飲みます。
 ロッシーニはこの曲を二台のピアノとハーモニウム、12人の合唱と4人のソリストという編成にまとめ上げました。彼の最後のオペラ作品ウィリアム・テルが大編成の超大作であることを踏まえて考えると、単にこの作品が簡素化された小編成のために書かれたものではないことがわかります。むしろロッシーニは最低限の響きの中でこの濃厚かつ緻密な音楽を表現するを楽しんでいたかのように感じられます。真夏の夜に奏でられたロッシーニの傑作、またどこかで演奏したい素晴らしい作品でした。









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7/10 Accademia無事卒業。

2015-07-10 11:58:21 | Accademia
 今年のAccademiaの授業は全て終了して今はバカンス真っ最中!ペーザロは30度超えの猛暑が続いています。予定のない日は海まで走って水に飛び込んだりもしていますが、バカンス中も色々な演奏機会に恵まれているので気は抜けません。一番近い本番は7/19日、FanoでRossiniのMesse Solennelleのテノールソロを歌います。憧れの作品だったのでこんなに早く演奏する機会が訪れるとはまさに夢のようです。
 さて、今年もここには書ききれないほどの舞台経験をしてきたわけですが、今回はAccademiaの二つのコンサートを振り返ってみたいと思います。

 一つ目は学生各々のお国の曲が歌われるコンサートです。オジモの街の皆さんも毎年楽しみにしてくださっている企画らしく、会場は熱心なお客さんで満席状態でした。学生は皆自国のイメージの衣装で歌うので見た目にも美しいコンサートです。私たち日本人も色々と工夫を凝らし衣装の他に、画用紙と千代紙で手作りした譜面紙やうちわと扇子を使ったりして日本の曲をい歌いました。
・「あんたがたどこさ」(アカペラ)
・「さくら」
・「ずいずいずっころばし」

今年は日本人が四人いたので充実のハーモニーを楽しみながら演奏しました。








 もう一つのコンサートは年の締めくくりに行われたConcerto finaleです。Opera in concertoと題されたこのコンサートは学生全員が出演するコンサートなので演目はほぼ全てオペラのアンサンブル、私はDon Givanni の二幕フィナーレをDon Ottavio役で歌いました。コンサートの最後には卒業授与式のようなセレモニーがありAccademia関係者をはじめ仲間の学生たちやオジモの街の皆さんに祝福されながら無事証書を頂きました。









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