↑
上の項目をクリックしてください
「2021~2022:私が読んだ面白本」
「季節と出会う俳句七十二候」
立秋の三候 新暦:8月7日頃~8月22日頃
いよいよ暑さもピークを迎え、午後になればたびたび雷雨に見舞われるころです。
桐が花を咲かせる頃。盛夏を迎える頃には、卵形の実を結びます。桐は、伝統的に神聖な
木とされ、豊臣秀吉などの天下人が好んだ花であり、現在も日本国政府の紋章として使用されています。
熱気がまとわりつく蒸し暑い頃。私たちは、この暑さを打ち水などでしのぐことしかできませんが、
木や草花は緑をますます濃くして夏を歓楽しているようです。
夕立や台風などの夏の雨が激しく降る頃。きれいな青空に湧き上がる入道雲は、夕立を
教えてくれます。雲の頭が坊主頭に見えることから、入道雲と呼ばれています。
この候の俳句
朝よりの 大暑の箸を そろへおく 「長谷川素逝」作
天牛の 髭の先まで 斑を持てり 「伊藤伊那男」作
塵とりに ノウゼンの花と 塵すこし 「高野素十」作
有影の 見えて来たりし 浴衣かな 「雨宮きぬよ」作
一生の 楽しきころの ソーダー水 「富安風生」作
昼寝子や 生れし日のごと 髪濡れて 「石川桂郎」作
椰子の葉の ざんばら髪の 溽暑かな 「鷹羽狩行」作
夕立や 草葉を掴む 村雀 「宇田清代子」作
次回は「立秋」の三候をお送りいたします。おたのしみに・・