楽しい老後を求めて

高齢者の生き方を模索した日記風です

1月28日

2007-01-28 13:29:46 | Weblog

白鳥(3)  (1.15)  北上。新堤

昨晩教育テレビで、7時から10時までの「認知症」に関する番組を3時間ほぼ見た。
介護者の優しく根気強い介護で症状が改善されていく映像に感激し、大いに希望が
もてた。またアリセプトという薬のあることも知った。8年ぐらい経てば、違う薬も
出るだろうとのことだった。病気であると言う自覚を自他共に持ち、治療することの
大切さが理解された。行政にも、もっと力を入れてもらいたい。


アルツハイマー病の予防について

参考まで今日、予防について「ぼけの予防」(05.刊 須貝祐一著。岩波新書)から
特に食生活の面から調べてみた。「少量のアルコールは良い。特に赤ワイン
ポリフェノールを含んでいて良い。勿論多量だと逆効果である。野菜と果物の摂取
は良い。特に成分の中で効果あるとされるケルセチンはレタス、ブロッコリー、タマネギリンゴの皮、お茶などに比較的多く含まれている。飽和脂肪酸の多い食品は悪い。肉は多く取らず、寒流型の魚が良い。摂取カロリーの量はあまり多くない方が
良い。昔から言われている腹八分が有効だ」略記すると、ざっと以上だった。

   

 


1月27日

2007-01-27 11:00:02 | Weblog

北上川(2)  (1。14)  桜町堤防より。雲が多く早池峰が見えない。


昨日は、囲碁愛好会に行ってきた。この前あまりにも無様な負けかたをしたので
勉強の要ありと判断し、行って来た。この前はあまり考えず安易に打ったのが、
最大の原因と思う。昨日は同じ力量の初段格の人と2番対戦した。勝つことよりも
プロセスを大切に考えて打った。結果、幸い2勝した。

最近、脳の衰えを自覚するので、その機能強化をいろいろ工夫することを最大目標
としている。その一つとして囲碁が大変良いことに改めて気がついた。大局、小局の
観察、判断。生き死にの判断。一手毎の推理。定石等の学習と記憶。どれを取っても脳を鍛えることに繋がる。だから昨年は遠ざかっていた囲碁を復帰したいと思う。
俳句も作ることも大変考え、調べなくてはならない。また句会に出て選句し、選評することも考え発言するので、刺激になる。このブログをモノローグ風に書いているが
刺激になっているのではなかろうか。人間がチャレンジ精神が十分に発揮される為には、「探索のための安全地帯」が必要と言われている。その事も考え、つとめて
リラックスを心がけ、眠い時にはたっぷり昼寝をしている。

   


1月25日

2007-01-25 14:34:24 | Weblog

鴨   (1.15) 新堤。

白鳥の餌を目当てに沢山の鴨が集まっている。人が近づいて約1m位になると警戒して離れていく。他所の場所では警戒してなかなか近寄らない鳥なので、観察する
のには良い機会だ。数種類はいるようだ。上方の柵の向こう側には白鳥が泳いでいる。

今日の俳句(鴨)

海くれて鴨の声ほのかに白し        芭蕉

鴨翔たばわれ白髪の媼とならむ      鷹女

鴨群るるさみしき鴨をまた加へ       林火

さみしさのいま声出さば鴨の声       眸


今晩は俳句会なので10句準備する。
昨夜テレビで認知症の中のピック病について放映していた。少し調べてみた。
前頭側頭型痴呆とも言うらしい。症状は人格崩壊、固定的行動(ゴーイング・
マイ・ウエー型行動)言語障害(言葉の意味が分からなくなる。無口になる)等の
行動が顕著になる。治療方法は確立していないと言うのだが、昨日の例では
病院の介護者が24時間付きっ切りで自由行動をとらせた上で、優しく介護したら
大分症状が改善されていた。2年前の再放送なので、今はもっと治療法が改善
されているかも知れない。好発年齢は40~60歳.。80以上では、めったに発症
しないそうだ。認知症には、あとアルツハイマー型、脳梗塞型、ヤコブ病などあるから油断出来ない。

   

 


1月の景(5)

2007-01-23 11:14:36 | Weblog

冬の北上川  (1.14)  桜町 瀧清水神社 湧水の南東の堤防より。

昨日は老人クラブの役員会。主要議題として19年度改選に是非私より若い人が
会長になり会の活性化を図って欲しいと提案した。私はもう5年勤めた。しかし
会議では誰も引き受けてもらえず、4月の定期総会までに、是非考慮して欲しい
との意見を述べるに止まった。組織、人事の問題は、どこのクラブでも、大きな
問題なようだ。引き受けてがなかなか見つからないようだ。
今晩は吟詠会例会なので、日中はのんびり過ごしたい。先刻まで棋譜を並べた。
朝、東京の「天為」編集局から電話があった。私の投句した句の中の言葉で
」と言う言葉があるが、差別的な意味合いもあり、有馬朗人主宰に尋ねた
ところ「使うことが出来ない言葉とも思わないが、問題が有るかも知れないね」とのことだったが、「別の言葉に直して呉れませんか」とのことだった。私の地方では差別
的という考えは聞いたことが無いのでなんとも思わないで使用した。編集子
に言われて見れば全国の会員が見る俳誌なので差別的言語として不快な感じで
読む人もある、もっともな意見と思い、折り返し電話して別な表現に変えた。今後
言葉には細心の注意が必要なことを痛感した。

今日の俳句(嫁が君)

正月三が日に鼠を呼ぶ忌み言葉。嫁御前。嫁御とも。鼠は大黒様の使いとして
、正月にもてなす習俗も広く行われていた。10年位前までは我が家でも時々小
鼠が物陰から顔を覗かせるのを見たものだが、最近は見ることがない。

あめつちの音のはじめの嫁が君       五千石

嫁が君この家の勝手知りつくし        進

窯神の餅引く山の嫁が君            松韻

    

 


1月の景(4)

2007-01-21 15:48:32 | Weblog

冬の清水 (1.14)  瀧清水神社下の湧水

数ヶ月前まで、大木の根元の地中から自然に流れていたが、何らかの事情で
切られてしまい、崖が崩れた為かコンクリートで補修された。自然の情緒は無く
なったが、左の方へ自然のままに流れているので幾分救われる思いだ。
下流で洗濯していた人もいたし、尚下流では芹でも採っている人が見受けられた。
ときたま、飲み水に汲んでいく人を見かける。水質の安全については、付近の人
に尋ねたが、誰も分からない言うことだった。所有者とか誰か調べて、可否の
立て札でも表示してくれれば良いと思う

今日も暖かく快晴だ。庭でゲートボールの練習をする。あとは明日のクラブの
役員会の資料を調べて準備をする。先日、囲碁で無様な敗北をしたので我ながら
あきれ反省し、専門棋士の棋譜を並べて研究する
ミニギターの練習曲はソロで「青い山脈」。軽快なメロデーで好きな曲の一つだ。
昔見た映画を思い出す。「変しい変しい新子さま。脳ましくて脳ましくて、たまりませ
ん」と言うようなラブレターの台詞もあるユーモアーのある青春賛歌の映画だった。
女学生を新人女優の杉葉子が演じ、旧制高校生を池辺良が演じた。たしか池辺は
復員してきた俳優で30歳位だったと思うが、若々しい学生を演じた。その他、伊豆
肇、小暮三千代、原節子等が演じたと思う。原作の石坂洋二郎は戦時中、学徒動員で田舎の中学から横浜の軍需工場に行って毎日昼夜空襲に遇っていた最中、友人
から借りて読んだ「若い人」が大変面白く好きな作家だった。中学の頃は女生徒と
言葉を交わすことも憚られる教育、環境で過ごした私には、この映画は大きな感動
を覚えた。オープンな明るい生活が出来るとわくわくした。しかし現実は母の病気
等でそのようにはならず厳しかった。
午後、書店で中公新書「詩心ー永遠なるものへ」中西進、著を買ってくる。

     

 


1月の景(3)

2007-01-20 10:48:14 | Weblog

白鳥(2)   (1.15)  北上市 新堤

昨日は1日地区の囲碁愛好会の新年会。10時開会。参加者少なく8名。
各人抽選で4試合。3時から交賀会。私は日ごろの不勉強が祟り1勝3敗
例会は毎週金曜日午後に公民館で開催されているのだが、昨年は俳句や
他の趣味に力を入れて2日ほどしか参加しなかった。
試合後の懇親会は和気藹々楽しかった。会の幹事は話題の豊富な人なので
会話が弾んだ。話題の一つに税負担が重くなり高齢者の生活が楽でないことに
及んだ。皆頭を痛めていた。また以前に試合中に着手のことでトラブルになり
大喧嘩をし、その後その人達が脱会したことに及んだ。こんなことはもっての外の
ことで、囲碁愛好者にあるまじき態度であったと旧懐談に花が咲いた。会話が
楽しく最後まで付き合いたかったが、アルコールが度を越しそうで限度を判断し
早めに歩いて帰ってきた。
今日は2時から地区老の新年会だ。私の単老からは5名参加予定。全部で60名
参加予定である。

今日の俳句(二十日正月)

今日は二十日正月である。骨正月とも言う。正月用の魚を食べてしまい、残った
骨で正月最後のご馳走を作ったから。団子正月ともいう。この日で正月の儀礼を
終了する。

ものがたき骨正月の老母かな      虚子

文楽に二十日正月とて遊ぶ        敦子

ひとり酌む骨正月の老たのし       菊甲

    


1月の景(2)

2007-01-18 16:08:38 | Weblog

フキノトウ  (1.5)  裏の蕗畑。

何時もなら雪に埋もれている畑も暖冬でご覧の通り。3日ほど鑑賞してから
摘まんで、朝の味噌汁にはなして、早春の香りを楽しんだ。その後一つのみ
顔を出したが、後は10日以上たったが、全然見つからない。


昨日は近所を散策出来たが今日は雪で炬燵暮らし。  猫みたいなものだ
今、テレビを見ていたら年金分割で熟年離婚が増えそうだと言う。理解できない。
夫婦とはそんな浅い契りなのだろうか。長年連れ添ってきたのが金が入れば
バイバイでは寂しく悲しい世相だと思う。以前に購読した本で精神科医の書いた
著書で確か弱体化する日本人」というような本があった。これは日本人が食生活
その他の生活の変化によって、身体も、その一部である脳も心もどんどん弱体化
している状況を医師として豊富な資料を使い実証的に分析し、警告していた書
記憶している。最近の乱れた世相もこのような構造からくる現象でもあると思うのは
不自然だろうか。今度のこの問題も、個人としての権利の目覚めよりも、もっと
深い弱体化している日本人の生理的精神構造からの現象の一部と思えてならない。
勿論、男性も深く反省し、旧態已然たる横暴ワンマンは改めなければならない

今日の俳句(暖冬)

今日の写真のフキノトウは春の季語なので取り上げない。私は寒がりやなので
今年は助かっている。何時まで続くのか。

暖冬や砂丘をのぼる身の重さ    不死男

暖冬やショーウィンドの雪景色     文子

冬あたたか五十のわれに母在れば    林火

   

 


1月の景(1)

2007-01-17 13:41:52 | Weblog

白鳥(1)  (1.15)   北上市 新つつみ

15日白鳥の写真数枚を撮ってきた。平日なので人は数人しかいなかった。
俳句も作った。風が冷たかったので短時間で切り上げた。
例年より白鳥が少ないような気がする。


昨日16日は友の見舞いに行ってきた。一人はゲートボールの仲間だ。昨12月
20日頃、突然倒れ、救急車で運ばれた。4日に見舞いに行った知人から聞いたら
意識が混濁し、訪問者を認識出来ないようだったとのことで、今までいっていなかった。心配していたが、昨日は私だと判った様子で安心した。口も盛んに動かしたが、
咽喉を切開し管が挿入されているので、声にはならなかった。再会を約して帰って
来た。もう一人は俳句仲間、この前の句会を欠席。持病の肺疾患で急に倒れたと
言う。幸い窮地を脱し快方に向かっていると言う。「また俳句を作り句会でご一緒
しましょう」と言って辞した。今日は阪神大震災の12周年の日だ。命の儚さを痛感
する。昨日病院の廊下で知り合いの女性と暫くぶりで偶然逢う。最初分からなかったが、挨拶されて分かった。20年ぶりの再会だという。息子と同じくらいの歳なので
50代半ばである。しかし以前逢った時と容姿は殆ど変わらず美しい。今の中年
の女性は、あまり老化しないのだろうか。嬉しいことだ。時間とは不思議なものだ
長く感じたり短く感じたり、見聞するものが、変化したり、しなかったり。しかし確実に
それぞれの人間の中で、時間は確実に経過していく。引き返されない。

  

今日の俳句(白鳥)

白鳥の声のなかなる入日かな       信子

着水の白鳥ほつと白くなる          夕樹

白鳥へねんねこの子を傾ける       文夫

    


 

 


1月15日

2007-01-15 11:13:27 | Weblog

今日は小正月。神社で、どんど祭が行われる。見たいが寒いし不精を決め込む。
妻が注連縄等持っていく。妻を労わらなければならない日だが、私は何時もの
通り、ぐうたらを決め込む一日になりそうだ。昨日歩きすぎて、折角医院に行き痛みが治まった脚がまた痛む日だ。数日歩かない日が続いた後だったし、吟行もしたかったし、無理かと半信半疑に思いつつ歩き過ぎてしまった。適度の運動をするということが以外に難しい。自分では若いと思ってなにげなく運動しても、第三者から「それは年齢からして無理ですよ」と言われて、はっとする。桑原桑原。

今日の俳句1(小正月、女正月)

満月(旧暦)の日を正月として祝った古い時代の名残。また松の内は女性が多忙で
、そのことを労わる日として女の正月とする。多つをは北上の人。

味噌漬の鮭の赤き身小正月      多つを

玄関に日の差してゐる女正月     昭彦

今日の俳句2(青邨忌)

一ヶ月前の12月15日は俳人山口青邨(1892~1988)の忌日。青邨は本名吉郎。盛岡生まれ。旧制二高より東大に進学。後に教授となる。大正11年虚子に
入門。後、「夏草」主宰。現「天為」主宰、有馬朗人の師。
今回は岩手の俳人の作品のみを記す。琢葉は岩手俳壇の重鎮。「樹氷」主宰。
善昭は花巻の俳人。

青邨忌よの字橋より粉雪かな      琢葉

青邨忌なり暮れがたの雪も映え     善昭

黍酒のすこし甘口青邨忌         冬影子

  

 

 

 

 

 


1月14日

2007-01-14 14:58:04 | Weblog

昨日降った雪が野や畑に積もっている。北上川岸を1時間くらい散歩する

滝清水神社の下を通り、「下ノ畑」跡に出て、賢治碑に寄るコースだ。丁度雪も

晴れて寒くなかった。写真数枚撮る。畑付近には狐の足跡らしいのが沢山あった

今日は南極で2匹の犬の生存が確認された日である。1958年15匹のカラフト犬

が、止む無く鎖につながれて放置されたが、1959年の今日、ヘリから2匹の生存が

確認された。ジロは南極で生を終えたがタロは北海道で余生を終えた。犬好きには

忘れられない出来事である

今日の俳句(熱燗。おでん)

酒は少し嗜む。寒い時、おでんをつつき、熱燗で飲むのはこたえられない。

真砂女は90過ぎまで銀座に「卯波」を開き、いつも俳人等で賑わった。

熱燗応へて鳴くや腹の虫         草城

熱燗やいつも無口の独り客       真砂女

熱燗を妻運び来る菩薩顔        大艸

おでん屋の一寸釘の帽子掛       土筆

おでん酒わが家に戻り難きかな     古郷

おでん食ふよ轟くガード頭の上      鳳作