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アジア・アフリカの旅日記と、ネパールの孤児院(おしん)日記。現在は日本での日常生活を書いてます。

She is love

2005-03-01 02:10:35 | Oshin(孤児院)日記
久しぶりに良い文が書けた!と思ってアップロードしたところでトラブルがあり、文章が全部消えた。この怒りどこへもっていけばよいのか。せっかく気持ちよく書けたのに。しかもかなり書いたのに。あー悔しい。あー悔しい。仕方ないから思い出しながらもう1回書いたけど、さっきのほうが全然良かった。良く書けた!と思うやつに限って消えたりする。逃した魚は大きい。

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おしんの委員にはお医者さんがいる。最近皮膚に出来物がでる子どもが多かったので、来て見てもらった。出来物以外も見てもらったが、頭に少し傷がある子がいただけで、他には特になにもなかった。出来物の原因は

① ビタミン不足
② 体が清潔でなかった
③ 服が清潔でなかった

いやー、反省、反省である。
①はちょうど最近「フルーツをもっと食べさせたいね」とスタッフで話し合っていたところだった。しかしフルーツは結構高いのである。
②は今が冬で、学校の休みの土曜日で、日が照っている時間しか寒くてシャワーが浴びられないという事情がある(ホットシャワーや暖房器具はない)。
③は、学校のYシャツが最近まで一枚しかなくて、なかなか洗濯できなかったことによると思われる。ボランティアのプジャがお医者さんからもらったクリームを毎晩子どもに塗っている。これを契機に子どもたちのメディカルレコードもつけ始めた。



最近教育のことに関心があって、いろんなHPを覗いていた。発見したのが「思考の物置」というページである。「こういうことを教えたらいいのに」とか「こんな授業法があったらいいんじゃないか」とか「これは意味があるのか?」と疑問に感じていたことが、現場の先生によってしっかり書かれていた。共感できるところが多かった。教育に関心がある人や、リーダーさんにも良いと思う。「学校図書館運営について」というコラムは、本好きにも面白いと思う。本当は良かった部分の内容や、感じたこともここに書きたいのだが、このHPの中で「オルタナティブ・スクール」という新たなキーワードに出会ってしまい、まだまだ僕の探求は続きそうなので、いつか書ければまとめて書きたいと思う(書ければ、です)。


次に覗いたのが、「ルポ・ある中学校の現場から」というページである。学級崩壊からの再生の軌跡を、関係者の証言をもとに振り返っている。 僕は先生を真剣にやっている人は心からすごいなあと思う。僕も大学時代に教職の授業をとっていたのだが「自分には先生は無理だな」と思い、途中でやめた。でも結局は仕事でも教育に向かい合っていたし、今もそうだ。このHPは現場の先生や保護者の生の声も沢山載っていて面白い。


(アーニスとディペンドラ)
そんなページを見た後に、おしんに行く。2月の頭に久々に戻ってきたときにも思ったことだが、ここはとても平和である。peaceful。


最近は子どもを観察しているのが楽しい。月日が経ち、子どもたちの人間関係も深まっている。年下の子は年上の子を「ショビン ダイ(お兄ちゃん)」とか、「サムラクシャ ディディ(お姉ちゃん)」と呼ぶ。同い年と年下は呼び捨てである。


ディペンドラ(5歳)は、以前は同い年くらいの子がいなかった。遊びのレベルが違うので、みんなから外れてしまう時もあって、ちょっとかわいそうだなと思っていたら、同い年のアーニスが来た。今2人は大の仲良しである。子どもが自分になついてくれるのも嬉しいものだが、僕は子どもたち同士が仲良く遊んでいるのを見るのが一番幸せである。まだそんなに多くはないけれど、子どもたち同士で勉強を教えあっているのも微笑ましい。ショビンダイは当初から見込んでいた通り、子どもたちの中でリーダーシップを発揮して、他の子どもたちに気を配っている。


(ディペンドラ=5歳)

とにかく子どもを見ているのが楽しい。ギタアンティ(アンティ=おばさん。ギタアンティは食事作りを含め、孤児院に泊まりながら子どもたちの世話をしている)が怒っていてみんなシーンとしている姿。テキストが見つからなくて困っている悲しい顔。ボランティアに甘える姿。突然踊りだす時の割と普通の顔。何か一つのことを子どもたち同士であーだこーだと言っている輪。全部分かるわけないのにネパール語で一生懸命話かけてくる子。見ていて飽きない。


日本を離れて、比較してみると見えてくるリアリティも沢山ある。アイデアも得られる。それがとても面白い。先生も1年間くらい簡単に休職できればいいのにと思う。長野の教育委員会は、学校の先生を青年海外協力隊に派遣していて、バングラで長野の学校の体育の先生に会った。


僕の観察と勉強と思考と実践の日々もまだ続く。


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上述の教育関係のHPを含めて、bookmark2を更新しました。

飢餓救済のホームページ
3.6 秒に1人の割合で子供達が飢餓で亡くなっています。飢餓救済のクリック募金にご協力ください。一日1円の募金ができます。


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3 コメント

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Unknown (募金パークは・・・)
2005-03-10 00:25:48
募金パークの実態をご存知でしょうか?

表向きはクリック募金と称していますが、実際には集めた金額の一部だけを入金し、残りはいつまでも入金しないというサイトですよ。

昨年の兵庫県を襲った台風の募金についても未だに振り込まれていませんし・・・

クリック達成されても入金せずに「協力金募集中」です。

代表者の言動が信用に値すると判断なさるのでしたら紹介しても結構でしょうが、あのサイトの片棒を担ぐのはいかがなものかと・・・
紹介することに伴う責任 (募金男)
2005-03-10 01:47:21
「募金パーク」のキーワードでWebサイトやブログを検索してみてください。

募金パークへの疑問や不信を提示するサイト・ブログが上位にたくさん出てきます。

簡単にリンクを張れるのはWebの利点ですが、他人に何かを紹介する時には慎重であるべき、と思います。現状で安易に募金パークにリンクすることは危険ですらあります。
Unknown (kuri)
2005-03-11 00:21:37
コメントありがとうございました。他人の紹介で「募金パーク」のページにたどり着いたのですが、スマトラ募金に関しては、日付と共に日本赤十字社への振り込みの報告がありましたし、疑問や不信の声は知らなかったので、手軽に津波被害者への協力が出来ると言うことで紹介していました。きちんと調べなければいけないと思うので、一旦リンクを外します。どうもありがとうございました。

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