ヤンバルに座る---たかえをまもれ!

ヘリパッド建設に反対する現地行動連絡会(高江連絡会)

即時中止と断念を求める 3.25辺野古県民集会に結集しよう! / 3.27民衆運動弾圧裁判第2回公判に注目しよう!

2017-03-23 22:52:43 | 日記
3.25辺野古新基地建設強行阻止県民大集会に参加しよう!
オール沖縄会議は建設の即時中止と断念を求めて3月25日に辺野古キャンプシュワブゲート前にて県民集会を行います。(翁長県知事も参加予定)

3.27民衆運動弾圧裁判第2回公判に注目しよう!

山城博治さん、稲葉博さんの那覇地裁第2回公判があります。
    開廷時間: 3月27日13:30
    傍聴券手続:中央公園で11時から開始
    公判内容:検察側証人調べ


1.民衆運動弾圧裁判公判開始にあたって

 3月17日の長期拘留3者の第一回公判の翌日夜、沖縄平和運動センター議長山城博治さんが保釈されました。3月17日那覇地裁は700万円もの高額な保釈金の下に保釈を認め、翌18日福岡高裁那覇支部はそれに対する那覇地検の抗告を棄却、保釈が決定しました。裁判所のあこぎな高額な保釈金はたたかう民衆にとってはいささかもブレーキとなることはありません。
 10月17日の不当逮捕以来、弁護団の度重なる保釈請求は延々と拒否され、勾留は約5カ月にもわたりました。もはや誰の目にも明らかに、沖縄の民衆運動を潰すための人質司法によるリーダー拘留でした。これまでに、早期釈放の熱い署名運動と基地反対のたたかいの現場及び那覇地裁前における拘留不当と人権擁護の訴え、そして被拘留者らへの激励、更には大多数の刑法学者らによる不当拘束・長期拘留非難、国際人権保護機関アムネスティによる人権蹂躙非難と国連への訴え等々による県内外及び国際的な運動の広がりがありました。日本政府は民衆の国際的連帯に囲まれたのです。恥ずかしい国ですよ、日本は。見えるところ、見えないところで多くの人々が被拘留者らの健康を心配し尽力しています。だが、まだまだ5カ月半以上も拘留を解かれぬ仲間がおります。添田氏です。奪還の声を挙げ続けましょう。
 那覇地裁前で保釈時の新聞報道写真の数々やツイキャス動画からも分かりますが、山城博治さんを迎えた人々の光景は、氏がまさしく戦後この方数十年の沖縄民衆運動が生み出し育てたリーダーであり、県内外、海外の人々を自立と共生を求める闘いの現場へといざなう、氏の人々を結ぶ天性の力量と熱を彷彿とさせるものでありました。権力が弾圧の目的とするところが何であるか良く分かります。
 何度でも確認しておかなくてはなりません。日米安保条約(今では非対称隷属関係の日米軍事同盟)に基づく米軍基地施設は日本国土の0.6%にも満たない沖縄島&周辺離島に70%以上も配備されているのです。去った大戦の沖縄戦でほとんどの住民が過酷な戦火の中で生死の境をさまよい、4人に1人が斃れました。かろうじて生き残った人々は心身ともに傷を負いながら復興ままならぬ中で子らを生み育て、家族を再興してきました。つまり戦前戦中世代も戦後世代も戦後の米軍占領統治下におかれ、沖縄社会は長く治外法権下で人権蹂躙に喘いで来ました。それでも、敗戦国日本は日本国憲法下で1952年一応主権国家の形を認められて国際復帰を与えられ、戦後復興を果たしました。一方で、沖縄には日本復帰(施政権返還)後も更に米軍基地を負わせ続け、日米地位協定下で沖縄住民を憲法番外地に置いて苦しめ続けているのです。
 そして今、そんな国日本が、基地災害のみならず、高江や辺野古、伊江島への米軍新基地建設・機能強化、更には列島への自衛隊ミサイル基地建設計画に見られるように、日米共同の国策による要塞化で沖縄の自然と住民を再びの国益(国体)擁護の“捨て石”として戦争の恐怖の中に投げ込もうとしています。沖縄は、近代日本の琉球併合による植民地政策、沖縄戦とその悲惨の極致である集団強制死と敗戦後の米軍占領統治の経験から「基地・軍隊を(どこにも)許さない」と叫び続けて来ました。その体験は今、アベ政治の本質を聞き分け、戦争の足音がざわついているのを感じ取っています。
 それゆえに、ここ数年の新基地建設反対を争点とする県知事選、衆院選、名護市長選、参院選の大きな選挙すべてで勝利し、沖縄の民意はゆるぎなく圧倒的に示されました。だが、直近の昨年7月の参院選結果発表(伊波洋一氏の圧倒的な勝利)の翌日からやんばる高江地域に機動隊が導入され、北部訓練場オスプレイパッド工事が強行されたことに見るように、そもそも民意を顧みることは端から念頭にない植民地的抑圧・支配の、かつての米軍の銃剣とブルドーザーによる横暴にも勝る不正義な行為であることは明らかでした。
 県外(6都府県)からも500名以上もの機動隊が導入され、また防衛局も当初計画にない強引な工事用道路建設や工程無視の杜撰な工事、森林伐採を機動隊、防衛局職員、民間警備員らの擁護の下に強行しました。アベ政権による問答無用の、まさに国家暴力装置の駆動によって民意を蹂躙して行ったのです。
 そんな状況に対して非暴力・不服従の抵抗運動が、表現の自由をそれ自体に含む基本的人権を守る闘いとしてたたかわれています。権力を嵩にして自在にわれらの行く手を阻み追い詰めてくる者らの暴力と差別意識と闘っているのです。
正義は我われにあります。公判はこれから続きます。被告らはすべて無実、無罪です。裁判による攻撃は民衆運動に対する攻撃です。すなわち、我われに対する攻撃です、弾圧です。リーダーは不在ではありません。1人ひとりのなかに生まれ、成長します。より根源的な靭帯で結び結ばれて行くのです。裁判は勝利します! 辺野古の現地行動も闘い抜きます! 辺野古工事強行は嘉手納基地撤去の動きをもたらします。
 今後の公判へ注目し、応援しよう。そして同時に辺野古にも行こう!


判りますか? 写真は石垣の上の辺野古キャンプシュワブ基地フェンス内の木陰から道路向こうの第1ゲート(工事車両入出口)前の座り込み基地建設反対行動を監視・偵察している沖縄県警機動隊員です。



2.高江現地から

3月13日(Oさん)
 やんばるの森の鮮やかな新緑が見られる季節になりました。深い緑の中に瑞々しい淡い緑が目立ち、森も次の世代に命を懸命に繋いでいます。しかし、何も言えない木々を我々はたくさん殺しました。また、殺し続けています。持ちこんだセメントを含んだ砂利を尾根筋に撒き、これから何十年と土に浸みこみ、土壌を徐々に変え、そこに生きる木や草、虫などを殺していきます。本当に悲しいことです。

 今朝6時より13時まで揚水発電所ゲートとN1テントで監視行動をやりました。作業員は基地内に入りませんでした。中型ユンボを積んだトレーラーが入りましたがJpower社(揚水発電電源開発)の工事のためでした。
 現在基地内の工事現場には重機が見られないことが一応確認されています。赤嶺議員が国会で確認して頂いたこと(ノグチゲラなどの絶滅危惧種営巣期間は音の出る工事はしない)は今のところ守られているようです。しかし、これが6月まで守られるかはわかりません。いつ再開されるか監視活動を続ける必要があります。

 また、一つ気になるニュースがあります。北部訓練場の総工費が6億1300万円から59億7680万円と10倍近くに膨れ上がりました。その中に警備業務としてアルソックに18億5997万円、帝国警備に15億3144万円があります。昨年9月から今年3月までの6ヶ月間です。現在も警備員が24時間体制でN1ゲート前に17名ぐらい、N4ゲート前に5名ぐらい、揚水発電所前に4名ぐらい立っています。
写真はN1オモテゲート前の警備員(毎日17名が勝手に歩道を占拠して立っております。数時間おきに交代するので、いったい何十人がいることになるのでしょう?)


 それに加えるに本土からの500名の機動隊です。数と力とお金で市民をねじ伏せて、工事を強行した権力の意向がよく表しています。このやり方が辺野古にも引き継がれていくと思います。何としても多くの人の力を結集して跳ね返しましょう。辺野古に、高江に結集しましょう。

3月17日(Mさん)

不当逮捕された3人の方の第一回公判が開かれました。公判傍聴希望者350名、傍聴人数制限20余名の中に辛くもはいることができ傍聴することができました。那覇地裁の中も周辺も裁判所職員、機動隊、沖縄県警そしてガードマンたちであふれかえるような凄まじい警戒でした。
山城さん、添田さんは被告席、稲葉さんは保釈中なので、別席でした。やはり悔しいながらお二人は腰縄に手錠での出廷でした。山城さんは、最初痩せてやつれた感じでしたが、意見陳述が始まるとかすれた声もしっかりし始め、ホットしました。稲葉さんは、弁護士に発言を止められていたらしいのですが、我々の声を代弁してくれるような内容の陳述をしてくれました。添田さんは、別件もあるので、簡潔に公務執行妨害、傷害を力強く否定し、退廷しました。
基本的には、戦後71年の苦しみの中、直近4回の選挙で民意は基地建設反対だと明らかなのに政府、防衛局は差別的な基地押し付けを行っている。さらに、その手段は、機動隊を大動員し、不法なテント撤去、不法な拘束、警官による傷害など沖縄民衆を最後の抵抗手段、座りこみに追い込んでいる。これら弾圧の最たるものが、今回の不当逮捕であり、5か月を越える長期拘束であり、運動の破壊を意図したものである。
このような大局のもと、各事件で無罪を主張しました。

8、25裏テントでは、テント撤去という不法な行為は公務に当たらず、公務執行妨害はなりたたない。担当者防衛局員イナバに怪我を負わせれるような傷害はなかった、肩を揺する程度で帰って行ったときの姿からしても認定できない。共謀は一切なかった。

コンクリートブロックの件。ブロック積みは座りこみと同様、憲法21条表現の自由の範疇である。人の力で動かすことのできるものである。威力業務妨害にはあたらない。共謀は一切なかった。

有刺鉄線の件。事実を認め、争わない。

今後公判日程:第2回公判は3月27日 第3回公判は4月1日 

連絡会としても最後の最後までしっかりとみまもり取り組んでいきます。

3月19日

昨晩、8時ころ山城さんがやっと保釈されました。150名もの人が出迎えたそうです。とりあえずホッとしました。保釈条件として関係者との接触は禁止されているそうです。

3月20日(Oさん)
 日一日と暖かくなってきています。高江では南風が吹き込んだこともあり、今日は曇り空でも23℃を記録しました。
 朝方は冷たい陸上に湿った暖かい空気が入り込み、やんばるの森の特徴である霧が発生し、雲霧の森の美しさを見事に見せてくれました。霧がかかり、新緑のイタジイなど木々が映え、そして、ちらほらと花が咲きはじめました。

 昨年のこの時期のメモをみるとアオバナハイノキ、ムベ、エゴ、オキナワシャリンバイ、クチナシ、ギーマ、シロバナセンダングサ、カクチョウランなどの名前が見られます。この多くは揚水発電所に行く道路で観察された花々です。しかし、今年はそこに行くことが出来ません。ゲートが作られ、その前で工事が行われているかの監視が、今年の美しい森の中での1日です。この1年のすさまじい変化です。そして、これが続きます。いや、続かせてはいけません。一刻も早く、美しいやんばるの森の中で、胸一杯深呼吸して森の空気にひたることのできる日に戻しましょう。
写真はやんばるの道路脇近くで散見されたスダジイやアカバナーの花々。モウセンゴケの可憐な花も風にそよいでいます。クロバイも確認できました。


 今日は7時から1時までN1と揚水発電所ゲート前で監視活動をしました。作業員は確認できませんでした。3月になり、工事用重機はすべて搬出されていることが確認されていますので、工事はしていないと思います。そして、N1、H地区のヘリパッドは雨等による崩壊が進んでいると思われます。


追記1: 山城議長らの那覇地裁での初回公判の仲宗根さんによる傍聴メモ

3月17日午後、公判後の報告集会が那覇地裁近くの城岳公園でありました。弁護団の三宅弁護士の裁判印象報告と池宮城紀夫弁護士の保釈の可能性についての見解と仲宗根勇さんの克明な傍聴報告があり、しっかりと拝聴しました。仲宗根さんの克明な報告は翌日の氏のFBにもあらためて掲載されておりました。今後の公判に臨むわれらが仲間たちの毅然とした意志が分かります。以下に転載させていただきます。なお同じものがブログ『Peace Philosophy Centre』にも転載されています。http://peacephilosophy.blogspot.jp/2017/03/notes-from-first-court-hearing-with.html

以下、転載はじめ
山城議長らの那覇地裁での初回公判(2017.3.17)傍聴メモ
 
   山城博治さんたちの即時釈放を求める会
         共同代表 仲宗根 勇
 (起訴状に対する認否)
山城博治の弁論
5か月に渡る勾留と接見禁止のもとで、厚いガラス越しに弁護士としか話せず、裁判に臨む意見交換も準備もできない不当な処遇に憤りを表明する。新基地を作らさないという沖縄の戦いは不滅であり不屈である。沖縄は権力による不当な弾圧には決して屈しないであろう。
 
・起訴状記載の傷害・公務執行妨害の点について
沖縄防衛局の作業は違法なものであり、保護に値する正当な公務ではない。わたしは暴行もしてないのでしたがって傷害も与えていない。また、他との共謀の事実もない。高江における警察官の暴徒化はひどいものであった。
 
・起訴状記載の威力業務妨害罪の点について
ブロックを積んだことは争わない。しかし、これは本土から派遣された機動隊のあまりに過剰な違法警備・暴力が始まったために止むを得ず行った、憲法で保障された表現行為である。1月28日から30日までの特定の日の行為を切り取って起訴したことも納得できないし、ブロックは「威力」にあたらず、ブロックは機動隊が片付けた後、工事車両はゲート内に入っており、沖縄防衛局の業務の妨害もしていなかった。
 
・起訴状記載の器物損壊の点について
線を切ったことは争わない。

稲葉博の弁論:
名護署や検察官の取り調べで「お前たちは基地反対なら何をしてもいいのか」と何度も言われた。「何をしてもいいのか」とは政府に対して言うべき言葉だと思う。全ての選挙で「オール沖縄」の新基地反対候補が勝利し沖縄の反対の民意ははっきりしました。しかし、政府は工事を問答無用で強行しました。わたしはヨーロッパで長く暮らしたこともありますが、こんなことは沖縄以外ではありません。日本は本当に民主主義国と言えるのか。
 ブロックを積んだ前年は海上保安官のカヌーや抗議船への暴力はひどいものでした。海保のボートに引きずりあげ首を絞めたり海に落とされたり映画監督が馬乗りされたりしました。
 機動隊が本土から来た2015年11月頃からの暴力の無法ぶりは激しさを増し、たくさんの人があばら骨を折られたり、けが人が多数救急車で搬送されたりしました。機動隊の指揮者が我々のことを「犯罪者」呼ばわりもしました。機動隊に一日になんども排除されて、椅子がわりのブロックをだれかが置いて参加者全体が置き始めた。1個では安いブロックは全国からも高い郵送料を払って送られて来ました。工事を少しでも遅らそうと参加者みんなが積み上げたのです。
 このブロック、つまり石は我々の抗議の意思です。このようなことは沖縄だけにおいて起こっている。沖縄に民主主義はないのか。
正義は我々にあります。
 国には4つの大罪があると思う。
 一つ目は民主主義、地方自治を踏みつけて基地建設をを強行して いること
 二つ目は沖縄の生活環境を破壊していること、ヘリの爆音やオスプレイの墜落などではっきりしています。
 三つ目は自然環境の破壊行為です。大浦湾の多様性に富んだ海の 生態系を壊す危険やサンゴ、やジュゴンへの影響は明らかです。
 四つ目は作ろうとしているものが、200年の半永久的な戦争のための軍事基地ということです。

添田さんの弁論:
起訴状記載の傷害・公務執行妨害の点について
       わたしは、そのような行為は一切しておりません。
     (なお、添田さんについての事件は分離された。山城さんたちの事件とは別個に審理されることになる)
以上、転載終わり

山城博治さん記者会見の動画
http://twitcasting.tv/jupiterjenny/movie/356632959

追記2:「共謀罪」反対声明(紹介)
「共謀罪」については後日別途稿をあらためて論評します。以下は「監視社会ならん!通信」から





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