ヤンバルに座る---たかえをまもれ!

ヘリパッド建設に反対する現地行動連絡会(高江連絡会)

2.10 少年護郷隊の映画と体験談を聞く(島ぐるみ会東主催)

2016-02-14 22:18:11 | 日記

写真はQAB九州朝日放送番組「特集 島は戦場だった 少年護郷隊 QAB 2010年4月7日」より。urlは下記②参照

 去る2月10日、東村役所大会議室にて「島ぐるみの会 東」の企画による「護郷隊の映画と体験談を聞く会」が開催されました。少年護郷隊の歴史を掘り起こし証言を記録している名護市教委市史編さん係の川満彰さんをコーディネイターとするアニメドキュメンタリー上映(戦後70年シリーズ企画 NHK沖縄製作)と4名の元少年護郷隊体験者の体験談を交えたとても有意義な会でした。少年護郷隊は北部三村(国頭村、大宜見村、東村)の14歳から17歳の少年を対象に強制的に2回に分けて徴兵され組織された秘密部隊で、その人数は1000名に及んだ。敵状諜報や敵かく乱を目的とした遊撃隊すなわち秘密ゲリラ隊として組織されました。身長150㎝前後のあどけない少年の風貌は敵の視線と嫌疑を欺くのに有効で、それゆえに戦場で利用されました。秘密組織であるため戦後も少年護郷隊についての真実は表面に出ず、その詳しい実体は長く知られることがありませんでした。人間の自然(家族・社会)に育った精神を文字通り暴力で叩きつぶし、感性を殺し、つまり、自分の感情を殺すことを強いられ、そんな状態で他の隊員と向き合わされ、敵に対峙する。上官は国家のために少年らに死を受け入れさせる。人権を奪わずに戦争はありえないことが良く分かります。また、これまでの数々の証言の”地のことば”を聞いていると、沖縄戦が近代日本の沖縄統治の歴史の帰結であることが、やはり、胸を抉るような思いで目差ざされます。少年護郷隊については、高江座り込みテントに訪れてくれている元護郷隊隊員のおじいの話を契機に昨年9月18日の当ブログ記事(http://blog.goo.ne.jp/takashien/e/b4dc1875ec2183954db5b7050d081225)でも触れました。ここにその時に紹介した記事を再掲します。
① 琉球新報記事「沖縄戦元隊員証言、護郷隊少年兵が互いに制裁 2015年6月22日」
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-244607-storytopic-1.html
② 琉球朝日放送「特集 島は戦場だった 少年護郷隊  QAB 2010年4月7日 18時45分」
http://www.qab.co.jp/news/2010040717335.html
③ 沖縄少年ゲリラ隊(護郷隊)の悲劇を繰り返してはならない 2015年08月22日http://blog.goo.ne.jp/satoru-kihara/e/4319f26fcb99632e4cd08b4ae3ceb88f


1.高江連絡会活動概要(2月1日~2月5日)

2月8日(月)

2月9日(火)

県道70号線情報公開差止め裁判傍聴に行ってきました。いつもながら10分程度で終了。県が出した準備書の確認、その反論を国がやるかどうかをボソボソとやっていました。県条例は県民の知る権利を保障したものであって、県は安全保障なんか関係ないと突っ張ねるようです。はるばる高江から赴いてたったの10分とは。重要な裁判であることは重々承知しているのですが。その頃高江現地では、ナキジンのK氏がテント内に雨水が流れ込まないよう工夫してくれました。お疲れ様! 

2月10日(水)

写真は開場後の光景
あと18日、万全な態勢で頑張りましょう。
今日はこれから、護郷隊のアニメ(戦後70年シリーズ、NHK沖縄製作)と体験談を拝聴する催しがあります。先日、川田地区へのチラシ配りをしたところ、なんとこの地区だけで30名の方々が護郷隊に徴兵されたとか。他にも色々話かけられました。

2月11日(木)
I子さん手料理のジューシーと鳥鍋をいただき、ピクニック気分でした。
水曜、木曜は数人のメンバーが交替で辺野古早朝行動に参加するようにしていて、顔ぶれが揃うのは午後になります。
昨晩の護郷隊の話は、初めて聞くことばかりでした。沖縄北部三村(国頭村、大宜見村、東村)の14歳から17歳の少年をほとんど強制的に徴兵し、極秘のゲリラ部隊1000人を2隊に分けて作られたそうです。短期養成のため、非人間的な訓練、食料不足で苦しめただけでなく命令だけに動くロボットのような人間にされたそうです。隣で友達が敵弾で死んでも悲しむ感情がでなくなったり、敵軍の利用される事前に自分の家を焼いたり、重傷を負った友達が軍医に布を被され拳銃で射殺され、そのことを今までその弟さんに告げることができなかった目撃者の辛さなど悲惨な数々の体験が語られました。昨晩は、村内のたくさんの人が来てくれていました。

2月12日(金)

今日も長閑な春の気配の高江でした。米軍の陸空の戦闘・飛行訓練もなく、ゆったりペースでの監視活動でした。
桜も満開、もうすぐ勝利!です。

2.お知らせ
① 台湾ドキュメンタリー「国境と辺境」(関暁栄グヮン・シャオロン作)上映と座談会
   とき :2月20日(土)16:30会場 17:00上映開始
   ところ:名護市汀間 汀間公民館
   参加無料 
    (詳細は前回の当ブログ記事参照)

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