ひきばっちの映画でどうだ!!

ひきばっちが観て気に入った映画を、ブログで紹介します。

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「孤高のメス」

2010-06-14 03:03:27 | Weblog
                                 「孤高のメス」
ユナイテッドシネマ豊島園にて。
原作・成島出
監督・大鐘稔彦

静かで深い感動でした。
「慣例だから、諦めるんですか?」
この一言に涙が止まりませんでした。

自分も含めて、世の中というものは、とかく「まわりがみんなそうしているから」「前任者がこうしていたから」という「慣例」に従うことが多い。
「慣例」に従うことが全て悪いわけではない。そのほうが人間関係などがスムーズにいく時だってある。

しかし、悪い「慣例」があったとき、それを覆して正しい方向へもっていくのは並大抵のエネルギーでは出来ない。事によれば周りを全て敵にまわす可能性だってある。

この映画の主人公・当麻鉄彦(堤真一)は、それができる男だ。
決して仰々しくも熱血漢でもないのだが、スクリーンの彼を見ていると泣けてくる。
素敵なお医者さんだ。私も盲腸になったら執刀してほしい(笑)。

この作品は、オープニングとエンディング以外は、さざなみ市民病院の看護師(当時はまだ看護婦でしょうか)中村浪子(夏川結衣)の目線で語られてゆきます。

私、夏川結衣さんの演技を見たのはこれがほぼ初めてなのですが、渋くていい(ほめているんですよ!)女優さんですね〜。微妙な表情の変化が細やかで素敵です〜(^^♪

最初は当麻先生をあまり良く思っていなかった浪子が、先生の手術のオペ看として一緒にオペを体験していくうちに、当麻先生の医師としての“真摯”な姿勢に心打たれて、自分も家で勉強するようになったりするシークエンスは観ているこちらも気持ちがポジティブになるいいストーリーの流れでした。

ストーリー終盤に当麻医師が行うことになる「脳死患者からの肝臓移植手術」。
法律的には根拠となるものがなく、最悪の場合当麻医師が「殺人罪」に問われる可能性もある・・シビアな局面でした。

結果的に、当麻先生はオペを行い、無事、移植手術を終えるのですが、「法律的に根拠がないからできない」でなく、
このくだりで当麻医師が行ったような「人間として正しい選択」が、果たして自分が同じ立場だったら出来るのだろうかと、この映画は見ている者に問いかけてくるのです。

それにしても、オペに「都はるみ」は笑っちゃいました(^^♪。



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6 コメント

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こんにちは。 (かのん)
2010-06-15 12:30:32
とても心に響く映画でしたね。マスコミも含めて第三者からすれば法律や倫理を問題にしたくなるし、いろいろ考えさせられますが、その中ではついつい置き去りにされてしまう当事者たちの思いをこの物語は真摯に伝えてくれたと思います。
良かったですよね (KLY)
2010-06-16 00:37:13
原作ではさらに幅広い医療に関わる問題を扱っていましたが、この作品は脳死肝移植一本に絞ったことで、解りやすくかつ訴求力が強い作品になったと思います。
手術シーンなんかも恐ろしくリアルなんですが、やっぱり原作の大鐘さんが実際の医師だけに、その辺のこだわりはあったのかもしれませんね。
かのんさん こんにちは♪ (ひきばっち)
2010-06-16 12:19:29
「法律」とは、人間が秩序を保って人間らしく生活するために人間が定めるものですよね〜。
そこに根拠を見つけられなくても、目の前で人が苦しんでいたら、あなたはどうしますか・・?と、問われているような、そんな作品でした。
人間としての「度量」とでもいうのでしょうか・・。「度量」のある人間になりたいなぁ、と、見終わって思いました・・。
KLYさん こんにちは♪ (ひきばっち)
2010-06-16 12:32:33
私は原作は未読なのですが、
ストーリーのフォーカスがとてもはっきりしていて簡潔なので、作り手の伝えたい事がはっきり観る者にズバッと伝わって来て、目頭が熱くなるシーンがしばしばでした。

>原作ではさらに幅広い医療に関わる問題を扱っていました

今度是非読んでみたいと思います。
映画との違いをくらべながら読むのもいいかなと思っております(^^♪。
こんにちは☆ (non_0101)
2010-07-04 11:32:15
ひとりの医者の存在でこれだけ病院が変わるのかとしみじみ感じさせられる作品でした。
手術シーンはリアルでしたね。かなりドキドキしました。
それにしても、近くにこんな病院しかなかったら怖すぎます
non_0101さん こんにちは♪ (ひきばっち)
2010-07-04 19:26:26
こういうドクターに診てもらえる患者さんは、本当にラッキーですよね。
映画始まって10分くらいでもう泣いてしまいました(T_T)。
>それにしても、近くにこんな病院しかなかったら怖すぎます
そうですよね〜。うかうか盲腸(なぜか盲腸にこだわる(笑)にもなれませんよね〜。

こういう「地味」だけれども質のよい映画が観れた後は、心が涼やかになります♪

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