ヒッキーはつむじ風!!

ヒッキーが観て気に入った映画を、ブログで紹介します。

「ブラックホーク・ダウン」

2009-05-26 01:28:05 | Weblog
                      「ブラックホーク・ダウン」

1991年頃、東アフリカのソマリアで内紛が起き、アイディード将軍率いる多数派が首都モガディシオを占拠。

国連からの援助物資なども独占したため、少数派の民族たちは飢餓に苦しみ、30万人もの餓死者が出たという。

アメリカ軍は世論に押される形で、ソマリアへ特殊部隊を派遣した。

予定ではアイディード将軍の逮捕まで3週間もあれば・・との思惑が、6週間経っても進展はみられず、米軍はあせりの色を見せていた・・。

1993年10月3日。
アイディード将軍の副官2名を逮捕するため、約100人の特殊部隊をモガディシオのダウンタウンへ強襲させた。

午後3時42分、米軍ヘリ「ブラックホーク」から現場へ兵士たちが降り立った。

陸上からも目標のビル目掛けて装甲車が進んでいた。

当初作戦は1時間も要さずに終わる予定であった。

ところが、作戦開始直後に、アイディード将軍側の民兵が発射したRPG-7によってブラックホークが撃墜されてしまった!

ここから米軍兵士と民兵との凄絶な市街戦が始まる。

スティール大尉(ジェイソン・アイザックス)から指令を受けたエヴァーズマン軍曹(ジョシュ・ハーネット)は、数名の部下を連れてヘリの墜落地点への移動を試みる。

しかし、スティール大尉やサンダーソン軍曹らの部隊と市内でお互いの位置が判らず、迷走状態となってしまい、市街戦は地獄絵図と化してゆく・・。

そして、また一機のブラックホークが撃墜された・・。


これほど「戦場」をリアルに描いた作品に今まで出会ったことがない。

イデオロギーや、思想を超えた次元に「戦場」はある。

出発直前に一人の兵士がエヴァーズマン軍曹に言った、「弾丸が頭をかすめた瞬間に、政治も善悪も消えうせる・・。全員を生還させろ!」

蛇足だが、戦争映画で映像が「美しい」と言うのは不謹慎かもしれないが、ブラックホークが波打ち際を編隊で飛んで行く映像などは、さすが「映像の魔術師」リドリー・スコットだなぁ、と思った次第である。


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