ひきばっちの映画でどうだ!!

ひきばっちが観て気に入った映画を、ブログで紹介します。

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「必死剣 鳥刺し」

2010-07-12 19:10:48 | Weblog
                               「必死剣 鳥刺し」
ユナイテッドシネマ豊島園にて。
原作・藤沢周平
監督・平山秀幸

わたしも歳なのでしょう。こういう作品を観るといいな〜・・!としみじみ思うようになりました。

本作は藤沢周平原作の短編の一つです。「武士の一分」「隠し剣 鬼の爪」などのこれまでの藤沢作品と同じく、東北にある“海坂藩”が舞台となっています。

あらすじ的には・・海坂藩のいわゆる殿様である右京太夫(村上淳)が、側室である連子(関めぐみ)に骨抜きにされまして、藩の政事、財政などは実質上この連子様の言うがまま・・・勤勉に仕事をこなしている何の罪も無い勘定方になんくせをつけ、切腹を命じたり、民百姓からの年貢を吊り上げて自らの目的に使い、逆らう農民を打ち首に処すなど・・天下のご政道はこの連子様のおかげで荒む一方でした・・。

右京太夫とは「別家」の立場にある帯屋隼人正(吉川晃司)は農民の藁にもすがる思いを聞き、右京太夫直々にご政道を正すべく参ずるも、何と右京太夫のすぐ横には連子が不敵な笑みを浮かべていました・・。

右京太夫の側近の一人である兼見三左ェ門(豊川悦司)はそういう事態を静かに、しかし憂いて見ていました・・。
そして、ある日、お能の舞台が終わり、廊下を引き揚げる連子様を、三左ェ門は刺殺します・・

前の歳に、妻・睦江(戸田菜穂)を病で亡くし、生きる意味を失った三左ェ門にとっては、連子刺殺は打ち首覚悟の最期のお務めのつもりでした・・。

しかし、中老・津田民部(岸辺一徳)が読み上げた殿よりの御沙汰は、少しの禄減らしと、自宅での閉門蟄居という、いたって軽いものだったのです・・。

そして閉門蟄居が明けた三左ェ門は、なんと殿のたっての命により、近習頭取に召し上げられたのです・・。

とある夜、三左ェ門は津田民部の屋敷に招かれ、「そなたの“天心独名流”の腕前で殿をお守りするのだ・・。」
そう、三左ェ門は“天心独名流”のきっての使い手であり、「鳥刺し」という彼にしか出来ない技の持ち主なのでした・・。

まあ、ここまでで、あとは是非観て欲しいです(^^♪。
亡くなった睦江の妹で、三左ェ門を支え、思慕の思いを寄せる理尾役を、池脇千鶴が好演しています!私は彼女の他の出演作は「ジョゼと虎と魚たち」しか知らないんですけれど、好きな女優さんです〜(^^♪。


本作は、オープニングから途中までは、「画面の感じ」が「あ〜、東映だな〜・・。」とでも申しましょうか、TVの時代劇の雰囲気がそこはかとなく漂っていて、「う〜ん、いまひとつなのかな〜・・。」と、心配になっていました・・。

しかし、農民の一揆を、別家・隼人正が止めに入るシーンあたりから、ビリビリして来ました!私は吉川晃司の隼人正役、イメージに合っていたと思います(^^♪。

三左ェ門と理尾が結ばれるシーンは、正直のところ、「えっ?こうなるの??」と思いましたが・・・。

隼人正と三左ェ門との一騎打ちからラストまで、シビレました・・!
決してスマートな殺陣ではありません。まさに“斬り合い”です。でも、だから、凄いんです・・。
映画を観て 鳥肌が立ったのは久しぶりです・・!



ひきばっち的満足度★★★★★ 5/5





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12 コメント

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Unknown (KLY)
2010-07-13 00:23:30
トヨエツが時代劇はまるのは解ってましたが、吉川さんがこれほどカッコよくはまるとは。ラストの殺陣はよかったですねぇ。
ただ「必死剣鳥刺し」という技に関して、見た目は解るのですが、具体的にどういった秘密があるのかが知りたかったです。
KLYさん こんにちは♪ (ひきばっち)
2010-07-13 11:34:01
>吉川さんがこれほどカッコよくはまるとは

いや、ホントに!シビレましたよ(^^♪!
「thanks thanks モ〜ニカ〜!」って歌っていた人とは思えませんな(笑)

そしてとどめを刺された時の吉川さんの表情と倒れ方!監督の演出なのでしょうけれど、凄い迫力でした。

そしてそれに続く土砂降りの雨の中での“斬り合い”・・参りました・・。

>具体的にどういった秘密があるのかが知りたかったです。

そうですね〜。私は最期の一刺しが出るとは思っていなかったので、鳥肌が立ってしまひました・・!
オーラスのシーンで、赤ん坊を抱いた理尾の後姿が映ると、「だれか拍手しないかな・・。」
誰か一人やれば、私も拍手していたと思います・・。

こんばんは (かのん)
2010-07-15 21:51:08
トヨエツと吉川晃司さんの真剣勝負火花バチバチの殺陣が観られただけでも満足な映画でした。必殺技がいかにもあの場面ででそうなのに出ないというお話の流れもいい展開だったと思います。
こんにちは。 (えい)
2010-07-16 19:24:01
そうそう。
ぼくも往年の東映時代劇のテイストを感じました。
フィルムの色遣いもそうですが、
構図もあの頃観た映画の印象でした。

フィルム撮影の件、
簡単なお答をさせていただきました。
またいずれ詳しく喋りたいとは思いますが、
お時間の許すときにでもお越しいただければ幸いです。
かのんさん こんにちは♪ (ひきばっち)
2010-07-17 06:31:46
>トヨエツと吉川晃司さんの真剣勝負火花バチバチ
本当ですよね(^^♪!
大きな男二人の殺陣は、観ているこちらまで手に汗握る迫力でした。「鍔迫り合い」とは、まさにこういう物なんだ!と思いましたな。

>必殺技がいかにもあの場面ででそうなのに出ない
そうなんですよね!ウルトラマンに例えれば(何ちゅう例えじゃ)スペシウム光線は最後の最後まで使わない!カラータイマーが点滅してからギリギリになって、初めて「伝家の宝刀」が出るわけですな。
「鳥刺し」私、びっくりして目が点でした(゜o゜)!
えいさん こんにちは♪ (ひきばっち)
2010-07-17 06:43:54
>往年の東映時代劇のテイストを感じました
本当に感じましたな(^^♪。
「米沢の宿をあとにした御老公一行は・・」なんてナレーションが入りそうでした(笑)

フィルム撮影の件、ご説明いただき有難うございましたm(__)m
こういうテイストの画質、貴重ですね〜。
またそちらへお邪魔いたします〜。
Unknown (non_0101)
2010-07-17 11:46:44
こんにちは。
本当に東映らしさを感じる壮絶さでした〜
ラストの殺陣はハードで凄かったです。
豊川悦司さんと吉川晃司さんの鬼気迫る演技に圧倒されました☆
non_0101さん こんにちは♪ (ひきばっち)
2010-07-18 08:45:17
TB&コメント有難うございます(^^♪。
いや〜、ひきばっち的には「時代劇はかくありなん!」という位、満喫してしまいました!
時代劇に限らず、男が我慢して、我慢して、我慢して・・・最後に・・「死んでもらいます・・」
というのは今も昔も少年(壮年??)少女(?)の心の琴線に触れるのですね〜・・!

しかし「鳥刺し」はビックリして目が点になってしまひました(゜o゜)!!
終盤の盛り上がり (KGR)
2010-09-20 23:10:45
具体的には1対1と1対多の切り合いのシーンですが、あれはよかったです。
しかし、そこに行くまでが長すぎました。

もう少し端折ってもよかった気がします。

なお閉門蟄居は今では四字熟語として使われるようですが、厳密には閉門と蟄居は別の刑罰です。

それからこれも後付けで知ったのですが、あの時代に拍手の習慣はなかったそうです。
KGRさん こんにちは♪ (ひきばっち)
2011-02-24 09:37:38
確かに長かったですね。
私は中盤あたりからグイグイストーリーに引っ張られたので、それほど苦痛には感じませんでしたが、長かったです(^^♪。
吉川とトヨエツの一騎打ちからラストまでは、「時代劇って、すげぇ・・!」思いましたよ(゜o゜)
通りすがりですが・・・ (ひろかず)
2011-08-01 10:06:37
先日、DVDで見たのですが、とてもよかったです。
このシリーズは全部好きです。
ひろかずさん こんにちは♪ (ひきばっち)
2011-08-21 06:11:44
コメント有難うございます(^^♪。
このシリーズは私も全部好きですね〜♪
追い込まれた人間が見せる底力に鳥肌が立ちますな。今後ともよろしく〜^^。

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