五行目の先に

日々の生活の余白に書きとめておきたいこと。

10月20日(土)雨:2本の映画とキムチ鍋

2007-10-21 02:19:39 | Weblog
 寝る前から覚悟していたが、途中何度も目が覚める。ようやく落ち着いたと思ったら、今度は外でドリルの音がうるさい。どうやらベランダの改修工事が本格的に始まったらしい。施工業者さんには何の落ち度もないのだが、どうにもかなわない。

 お昼少し前に大学へ行く。いくつかメールの返事を書いて、昼食に出る。その前に隊長の研究室に寄って、調査関係の用事をいくつか話す。当初は学外に食べに出ようと思ったが、ちょっと億劫になった。学食のトレイを手に取ってみたものの、どうも魅力あるメニューに乏しい。結局、生協のコンビニでおにぎりを2つとサラダを買って、研究室で食べる。研究室は底冷えがして、今日は足温器を使い始めた。

 午後はだらだらと仕事をする。集中力がないから、時間の割に大した量をこなせない。今日中に完成させるはずの講義ノートも、半分もできあがらなかった。ちょっと投げやりな気持ちで、雨が降る外を恨めしく眺める。

 夜8時少し前になって、人文学部の社会学のH先生、Y先生、音楽科のI先生を順に拾ってH先生のお宅にお邪魔する。今晩は鍋を食べよう、ということになっている。早くも鍋の季節なのである。H先生のところに伺った際には、映画のDVDを流しながらというのが定番である。今回は僕がイチオシの「RENT」を持参した。

 以前別の知り合いに観てもらったときには、あまり反応がなかった作品なのだが、僕がこれまで観た映画の中では、最も好きな作品である。さすがに音楽家、2人の社会学者、小学校の先生(H先生の妹さん)が揃うと、そのよさを余すところなく感じ取ってくださる。ドラッグ、エイズ、同性愛、貧困といった、1980年代末のニューヨークのマイノリティの世界を理解するには、それなりの感性が必要である。かなり高く評価してもらえたのが、自称レントヘッズの僕としてはとてもうれしかった。最後まで通しで観て、それからもう一度オープニングの「Seasons of Love」から「Rent」までを観、さらに特典ディスクの未公開シーンと「Alternate Ending」までしっかり観ていただいた。

 「Seasons of Love」はもとより、僕はラストで使われる「Finale B」が好きで、東京での最後の授業の締めくくりにも流したくらいなのだが、映画で用いられたエンディングの他に、「Alternate Ending」がある。どちらが好みかについては、映画版のほうがやはりいい、というのが皆さんの一致した意見だった。僕自身もそうで、エンジェルの微笑で終わる形のほうがいい。ああ、このメンバーで観られて本当によかったなあ。

 それからもう1本、I先生がお気に入りの「ハチミツとクローバー」を観る。こちらは「RENT」と同じく芸術の世界を生きる若者の物語ではあっても、その中心にあるのは恋である。しかも、そのほとんどが片思いという形で展開する。成就する恋もあれば、そうではないものもあるのだが、切なさと青臭さの絶妙のバランスがある。いや、この2つの要素のどちらに惹かれるかは、個々人のとらえ方に依存するのかもしれない。僕には後者のほうが少し強めに感じられたのだが、それはトシがトシだからだろうか。僕自身の中にも、切ない思いがあるはずなのだが、今ひとつ映画の中の切なさとはシンクロしなかったように思う。

 出演者の中では、やはり西田尚美がよかったなあ。抑えた声で話す感じがたまらなく好きだ。そういえば、関めぐみとは「八月のクリスマス」に一緒に出ていたのだったなあ。

 家のテレビで映画を楽しむ際には、こうやって何人かとおしゃべりするのがいい。迫力を楽しむなら映画館に行けばいい。今回の「RENT」の好評に味を占めて、次回は「プロデューサーズ」あたりを持っていこうと思っている。
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