Chimney角屋のClimbing log

基本的にはクライミングの日記ですが、ハイキング、マウンテンバイク、スキー、スノーボードなども登場するかも・・・。

NPで初登したルートに自らボルトを打つジレンマ

2016-10-24 23:07:21 | フリークライミング

先日SLCDのみで初登したフェースルートにボルトを打った。

「海賊の娘」5.10cだ。カサメリ沢モツランドの「ジャガバター」の左。このようにほかの人が開拓したエリアにルートを拓くのはやったことがない。すでに拓かれたルートとルートの間に新たなルートを拓くと、既存のルートの独立性を損なってしまう可能性があるからだ。しかしなぜここにルートを作ったのか。それは見た目で明らかにホールドがつながっている自然なラインだと感じたから。しかも隣のルートとホールドが重なっていない。もしかしたらNPで登れるかもしれない。そういう理由だった。掃除してTRで登ってみると思った通りだ。そしてSLDCでリードしてみた。しかし出だしの2本はよく決まったものの、上に行くにしたがってカムの効きが悪くなり、始終使うホールドにカムを決めなければならないため、絶対に落ちられない。上部で落ちたら致命傷。何とか落ちずに登れたからよかったけれども、上部で落ちたらグランドフォールの可能性もある。

NPでリードしたのだからNPのルートとするべきなのだが・・・。

それからしばらく悩んだ。瑞牆の森の管理人と話す機会が多いが、事故の話を聞く機会が多い。瑞牆を訪れるクライマーの質も変化してきた。15年ほど前は公園もなくて、訪れるクライマーも少なく冒険的なクライマーがほとんどだった。だから小さな事故ならば、起こっても自己解決していたのかもしれない。私もソロで事故を起こしてしまったことがあったが、幸い命にはかかわらない事故だったので一人で解決できた。しかし今の状況は違う。いろいろなクライマーが集まるエリアになってきている。

今の瑞牆でNPのままの5.10cのルートに取りついて、行き詰った時にどのクライマーも安全に対処できるだろうか。それを考えると、このルートを封印すべきかとも思った。しかし(自画自賛になってしまうが)登って楽しいルートなので、できればたくさんの人に登ってほしい。だけども事故は起こしてほしくない。「絶対安全」はないけれど、命を落とすような事故はできるだけ避けたい。

いろいろ考えたがボルトを打つことにした。NPで初登されたルートにボルトを打つなんて前代未聞ですが、打ちました。

 

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