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原発事故の危機は永続する。

2016-12-31 21:22:26 | 環境
死の同心円―長崎被爆医師の記録 (長崎文献社名著復刻シリーズ 2)
長崎文献社


 一般的には核兵器の方が原発よりも恐れられているが、一度原発サイトが過酷事故連鎖状態となり、全く管理出来ない局面となれば、人類どころか有機生命体すべてに影響を及ぼしかねない事態となる。全面熱核戦争の発生確率よりも、原発事故発生の確率の方が高い。核戦争は皮肉にも相互確証破壊により発生が抑止されるが、原発事故は天災の規模によっては不可避となる。
 燃料棒は使用前は1mSvであるが、臨界後の燃料棒はなんと、10万Svとなる。つまり1億倍の線量となる。制御棒挿入直後に燃料棒が空中に露出すれば、10万Svの線量が撒き散らされ、まさに付近の生物は即死する。東京電力記者会見では1000Svと述べていたが、それは制御棒挿入後1年後の線量である。それでも、高線量で有ることに違いはない。数百種類の核分裂物質が生成され、燃料棒に蓄積される。単に高線量なだけでなく、超短期核分裂物質などにより対人毒性も幾何級数的に跳ね上がっている。文字通りの「死の灰」である。
 福島第一原発事故では「フクシマフィフティ」などと、残留した50人を称える評論が海外で出ていたが、一説には1号機爆発、3号機爆発と度々作業員避難が発生し「フクシマフィフティ」状態が繰り返されたのではないかとも言われている。2011年3月15日早朝6時に2号機・4号機で爆発が発生し、ここでも作業員が福島第二原発へ退避している。その1時間前のは東京電力清水社長が官邸に対し、福島第一原発からの撤退を打診している。清水社長の言う撤退とは「フクシマフィフティ」どころか、重要免震棟に居残る数人、つまり「フクシマファイブ」という状態ではなかったのかと推測される。そうなれば、もはや手のうちようもない。沈む戦艦ならぬ、放射能を永遠に撒き散らす設備を漫然と見守り、現地から通信だけを行う、これ以上にない悲惨な状態となる。
 ここで、米軍が介入した。朝日新聞も読売新聞も第一報で報道している。以後、米軍介入は無かったことになっているが、どの部隊がどのような消火活動を行ったのか分からないが、米軍が介入したことだけは間違いない。16日も危機的状況は続くが、原発サイトが自体が放置される状況は脱した。
 ある意味、我々は「拾った命」で生きながらえている。本当なら福島原発連鎖崩壊で死んでいてもおかしくなかったのである。もしくはシリア難民のように流浪の民になっていたかもしれない。膨大な人員の犠牲を払い、それを回避できた。

 まさに一刻一秒を争う事態は過ぎたのだが、【食べて応援】【瓦礫を燃やして応援】などの被曝推進政策により、疾病や死者が多発している。救急車の出動回数は激増し、路上でサイレンを聞かない日はない。急病人による鉄道の遅延も慢性化しており、産業破綻が近づいている事が感じ取れる。
 良い年をお迎え下さい、と儀礼的に人々は言うが、残念ながら年を追うごとに、惨憺たる状態になって行くことは確実である。

 現代医療が被曝に対して効果がないのは、普通の人は理解しがたいと思うのだが、731部隊やABCCや放影研の流れを見れば得心が行く。結局、自分の身は自分で護るしかない。自分で情報を統合し、自分で決断を下し生きていくしかない。
 
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