Greatest Days Just Rock’n’roll

Welcome to my Greatest Days

Yudai

2007-07-29 | Best Friends
雄大

会社の同期

東京工業大学院卒業しており

年齢は俺の二つ上になる


俺がこのblogに紹介している”Best Friends”

ここに登場しているのは

弟の央を除けば

全員が大学時代に出逢った最高にカッコ良い存在たち

その中に

前々から新しく加わることが決定していた人物こそが

会社の同期である親友

雄大である


彼との出逢いはまるで運命の悪戯

ちょうど一年前くらいに秋葉原で開催された会社の健康診断での一場面

数名の同期が同じ時間内に健康診断を行うその場所で

俺と雄大は出逢った

賢以外は誰も知らない同期memberの中

俺は何食わぬpaceで各診断を済ませていた

そんな中

血液検査を病院側のmissで二回もやる羽目になったしまった俺の順番がgroupの一番、最後となったことは必然だった

全ての診断を終えて

loker roomに着替えに行こうとすると

同期のみんなが俺を待っていてくれた

そして

その中に一際、目立つ奴がいた

”何じゃ、あのギャル男は”

これこそが

俺がその男に対して抱いた第一印象である

着替えを済ませ

待ってくれていた男達に

”待たせてごめんな”と言った瞬間

その男が一枚の紙切れを持って俺に迫ってきた

そう

それは秋葉原では名物と化したmaid喫茶のチラシ

彼はそれを俺に見せながら

”ここに行ってみないか?面白そうじゃない?”

俺はその時

ちょうど彼に握手を求めようと手を差し出した時だった

”熱いな。”

俺は一言だけ彼に告げた

この瞬間こそが

後に数多くの伝説をこの世に残す

貴夫と雄大の出逢い


今、振り返ってみると

雄大のことはずっと前から紹介しようと決めていた

だから

この文章も

雄大の写真も早い段階から準備していた

だけど

いくら親友だと言っても

ある瞬間が俺の心に入り込んで初めて

俺はこのblogに紹介していることにしている

だから

このblogに紹介している”Best Friends”は

ただ数多くいる仲の良い友達を適当に紹介しているのではなく

俺の人生にとって

そして

俺自身にとって

少なくとも俺以上に意味のある存在であった瞬間が一度はある

そんな存在たちなのである


雄大とは会社の同期だとはいっても

この一年間で実はそれほど会ったことはない

出逢いから入社式以前のことを考えると

会った回数はたったの5,6回くらいだ

だけど

健康診断を終えて

"またな"と手を振った時には既に不思議と

”雄大と出逢えて本当に良かった”と

心からそう思えた

あの時に抱いた衝撃は忘れられない

雄大も

俺に対して同じように感じてくれたんじゃないかな


雄大の何がそこまで俺の心を掴んで離さないのか

それは

2年間、俺よりも人生経験を積んでいるとか

外見が良いとか優しいとかそういったことじゃない

”雄大は、この俺が22年間の中で出逢った男の中で1番、カッコ良いから”

これが最大の理由であり答えである


はっきり言って

俺と雄大のこの関係は理解不能だと思う

だが

俺達が二人でいるのを見るだけで

”こいつらスゲーな”と

周りを圧倒させるだけの自信は計り知れないほどある

以下に

俺と雄大のepisodeを少しだけ紹介する

理解の域を超えているかもしれないけれど

雰囲気だけでも感じ取ってくれればいいかな

それだけで彼のカッコ良さ

そして

俺とのchemistryの良さの断片を理解できるから


1. ある飲み会でのこと

”雄大、今日、着てる服、カッコ良いじゃねーかよ。”

”ああ、ありがとう。実は今日の服は貴夫に合わせたんだよね。”


2. 夜の新宿で

”俺、mixiの紹介文で相手との関係を何かの関係に例えてるんだけど、貴夫と俺はどういう関係だろうね?”

”ベテルギウスとリゲルかな。わえがベテルギウスで雄大がリゲルじゃね。”


3. 修論の手伝いを早稲田大学で引き受けることになった時

”はい、これあげるよ。”

”これ、何?”

”手伝ってくれるから、presentだよ。”


4. 2月5日 浜松・名古屋旅行の計画を立てるために新宿に集まった時

”はい、貴夫、これpresent。”

”えっ!?”

”貴夫、明日、誕生日でしょ?”


これだけじゃない


早稲田祭liveを観に来てくれたのも雄大

俺が修論発表を観に行ったのも雄大


雄大に対する感動は出会う度に次々に加速していく

明晰な頭脳の持ち主である雄大は

常に周りの状況を把握して、感謝して

何に対しても思いやりの気持ちを抱いて笑顔で接する

会う度に

”本当、カッコ良いよな”って

俺をいつも感動させてくれる


俺が1番、自然体でいることが出来て

それを全部、受け入れて

雄大はさらに俺を俺らしくしてくれる

こんな奴がこの世にいるんだなと思った

運命以外の何ものでもないよね

女だったら

確実にその場で押し倒してる


3月に二人きりで浜松と名古屋に旅行に行ったんだけど

それがとにかく最高だった

その時に

彼とたくさんの言葉を交わした

そんな中

雄大が言っていた台詞で俺の心の芯に入り込んできたものがある

”人生は楽しむためのもの”

”好きなモノがそのヒトを表す”


雄大と俺は同一人物であるかのように思えて

実は決して交わらないベテルギウスとリゲル


俺は赤と黒で誰よりも熱く

雄大は青と白で誰よりも冷静

最高の相性

そこら辺で手を繋いで歩いているcoupleよりも

もっと深く愛し合っているだろう

まるで

彼は俺の生まれ変わりなんじゃないかと思う程

小学生の頃から知り合いであれば

絶対にbandを組んで俺達の生き様を全世界に証明している


”出逢うのがもっと早ければ、俺達はもっと凄いことになっていたよな”

旅行を通じて

お互いがなおさら強くそう感じた時があったのかもしれない

だけど

今ではそんなことは全く思わないな

何故なら

俺達は人生という旅路の中で奇跡的にも出逢えたのだから


雄大と出逢って1年

俺には言葉では紹介しきれないと思ったこともあったが

二人の輝きを祝して

今こそ俺は雄大のことをここに紹介したい


俺は

雄大と出逢えたことだけでも

この会社に入社して良かった

もう何も怖くない

心からそう思える


会社だけじゃない

世界を変えるのは俺達だよな?


こんなことは絶対にないけれど

お互いがお互いを殺し合いたくなるくらい

もっとお互いのことを深く理解して尊敬し合って

もっともっと最高のpartner同士になろうぜ


雄大

俺はお前と出逢った時から今までずっと

そしてこれからも永遠に

”best friend”だと誇りに思ってる


愛してるぜ

My revolution

2007-07-27 | Myself
久しぶり


ちょうど二週間前の金曜日の夜

急に食中毒にかかったんだよ


新しい環境に適応できなかったことなんて一切、ないんだけど

連日連夜、前任者の送別会やらなんやらで

新入社員として会計をしたり

カラオケで盛り上げたりしてて

そんな状況下で

何もかもが始めての仕事をこなしていったりしてたから

体が少し弱ってたのかもな

今、思えば

”無理もねーか”って感じがする


熱は39℃出て頭はガンガンするし

胃も腸も全く機能してなくて

食事はおろか水分すら摂取できないし状態

医者が真剣な顔つきで俺に忠告してくれた

普通の人なら入院していると


体調を崩すなんて

2月にノロウィルスに感染した時以来なんだけど

何かあんまり大したことないんだよね

もちろん

体調的には最悪で

歩いている時

果たして自分は真っ直ぐ歩いているのかどうかさえ分からない感じだったんだけどさ

だけど

何て言うのかな

心とか

気持ちとか

熱意という観点から言えば

熱があるとか

頭が痛いとか

食事を摂れないとかの問題は

全然、大したことじゃないっていうこと


39℃あった時でさえ

bedの上にぶっ倒れながらも

電話しながら笑っていたからね


この会社に入って

初めて一人立ちした16日から

仕事が始まった

車を運転し

お得意先と商談をする等して

学ぶべきことの多い日々を過ごしてたんだ

ただ

夜は会社の前からtaxiに乗って病院に行き

時間外受付から入って点滴を受けていたことがいつもと違うこと


こういう時はいつもこう思うんだ

遡ればきりがないし

俺よりも辛い思いを抱いている人や

俺よりも悲しい経験をしている人も

もしかしたら

たくさんいるのかもしれない

俺自身に関して

大きなことをいえば

大学三年の時の肺の手術

小さなことをいえば

今の食中毒

こういうことってさ

人生において経験したくはないことばかりだろ?

だけど

そういう最悪なものこそ

いつも俺の前に立ちはだかって来るんだよ

どれほど俺のことが好きなんだろうね

だけど

そいつらの愛を受け入れる暇もなく

いつもいつも俺はいとも簡単にそいつらを越えちまうんだよな


最悪な物事こそが俺の魅力に嫉妬してかかってくるのは

そいつらが

ただ世の中で俺にしか乗り越えられないものだからだろ


ようやくこうして

今ではblogを書くくらいまで回復したぜ

山崎さんや翔さんには突然

迷惑をかけちまったし

もっと迷惑をかけてしまったやつもいる

仕事も正直

全然、手につかなかったし

本当

最低限の人生を最大限の熱意で凌いできた


だけど

ようやく邪魔者たちが俺の目の前から姿を消した

俺に勝てない奴はさっさと消えろ

それだけは感じてほしい


じゃあ

再びoverdriveにギアチェンジをして

暗闇の中でも走り出そうか


何が起ころうとも

少なくとも生きている間は永遠に続く

終わらねーし

止まんねー


それが俺の革命

seventh heaven

2007-07-08 | Lyric
Heaven, you're heaven
Heaven, my seventh heaven

Never had you told me lies
Ever with such blurry eyes

Crucify your past that all reminds me
Satisfy me fast with all rewinds
Am I your heaven?

Heaven, you're heaven
Heaven, my starry heaven
Heaven, my heaven
Heaven, my seventh heaven

Feeling the sun is all belong to me
Healing the scar that's all given to me

Behind the skin is all I want to be
Beside my sound is all you need to be
Am I your heaven?

Heaven, you're heaven
Heaven, you're brightest heaven
Heaven, my heaven
Heaven, you're darkest heaven

Heaven, you're heaven
Heaven, you're my starry heaven
Heaven, my heaven
Heaven, you're my seventh heaven

Heaven, my heaven
Heaven, you're my seventh heaven



This lyrics is written by takao
All rights reserved

Can you listen to the Real World?

2007-07-07 | Live
KAT-TUN

TOUR 2007
cartoon KAT-TUN II You
TOKYO DOME
OPEN 16:00 START 18:00
ticket 6,000


6月は出張続きで

さらに週末には広島にも帰ったりしていたから

夜にゆっくり寝られる時間っていうのはあまりなかった

あるとしたなら

広島に帰った時くらいだった

だけど

そんな過密shceduleの中でも上手く生きていけるのは

毎日が楽しいからに他ならない


6月16日

朝早く起きて久しぶりに東京に戻った

名古屋駅で新幹線に乗り込むと

東京に着くまでに止まる駅は新横浜と品川くらい

名古屋を出ると

1時間45分後にはもう東京駅に着いている

名古屋から広島へ帰ることを考えれば

東京から名古屋までに近さを感じる


東京に着くと

まずは予約していたhotelへと向かう

今回、俺が宿泊するのは

Hotel Metropolitan Marunouchi

2007年5月24日にgrand openしたばかりの新しいhotelで

東京駅に直結しており

35階建ての超高層building「Sapia Tower」内にある

Sapaia Towerは4~6階がconference zone

7~26階がoffice zone

27~34階がhotel zoneとなっており

3つの施設から構成されている建物である


check-inを済ませて部屋に入り

荷物を置いて少しbedに横になってから

電車で水道橋へと向かった


辿り着いたその場所は多くの女性で大混雑していた

少女もいれば、制服に身を包んだ学生もおり

30代、40代の方もいれば

母さんくらいの人も多くいた

ただ

そこに男は一人としていなかった


TOKYO DOMEに行くのは2回目で

最初は優と一緒にL'Arcのliveを観に行った時だった


TOKYO DOMEを実際に目にした時

ワクワクしたよね

KAT-TUNのconcertを観に行くことができるから

あれはもう去年の肌寒い時

表参道を歩いていると

不意に音楽が流れ始めた

その曲がdebutする直前だったKAT-TUNの「Real Face」だった

何かカッコ良いな

そう思った時から一年以上が経過した

今はこうして一枚に20万円位のpremiunがつくKAT-TUNのConcert ticketを手にしてTOKYO DOMEにいる


goodsを適当に見て回って会場内の席へと辿り着く

会場内はもちろん超満員だが

不思議とlive特有のあの熱気は感じなかった

定刻通りに客電が落ちて

いよいよKAT-TUNのconcertが始まる


set list

01. SHE SAID...
02. WILDS OF MY HEART
03. Real Face
04. 僕らの街で
05. jumpin' up
06. Peaceful days
07. someday for somebody (亀梨和也 solo)
08. Movin' on
09. Make U Wet (田中聖 solo)
10. Peak
11. フリーズ
12. GOLD
13. ONE ON ONE
14. Special Happiness
15. Butterfly
16. Messenger

-jr.corner-
新曲メドレー by Hey!Say!7
Star Seeker by A.B.C
Precious Memory by Quesion?

17. SIGNAL
18. You
19. サムライ☆ラブ☆アタック (田口淳之介 solo)
20. オリジナルブルー
21. ピカピカⅡ
22. Key of life (中丸雄一 solo)
23. LOST (上田竜也 solo)
24. ハルカナ約束
25. le ciel
26. ど~にかなるさ
27. うたいつづけるとき

encore Ⅰ
28. 喜びの歌
29. ノーマターマター
30. Will Be All Right

encore Ⅱ
31. Real Face


danceに関してはよく分からないけれど

音響や照明や特殊効果などは

bandのliveとさほど変わらない

むしろ

それよりもlevelの高いものまであった

選曲や全体構成を通じたfan serviceの徹底はもちろんのこと

曲を通じて俺達に感動を与えるstageであったことは

あの時

あの場所にいた誰もが感じたことだろう

詳細を書けば切りがないが

今回のKAT-TUNのconcertは想像以上で

大満足することが出来るものだった


そんな今回のconcertで

俺の心に1番、印象に残ったことは

TOKYO DOME中に共鳴する”女性の歓声”

あれ程の耳を劈くような黄色い甲高い歓声を

俺自身に対しても経験したことないし

例えば

清春やL'Arc~en~CielやJanne Da Arcに対してでも

海外のartistに対してでも聞いたことがなかった

一つ一つの動作や言葉に反応する女性達を見て

KAT-TUNの尋常ではない人気ぶりをこの体で直に感じ取れた

だけど

memberの中でも今日のTOKYO DOME公演で完全復活した赤西仁に対する歓声は

TOKYO DOMEが唸りをあげるほど途轍もなく大きかった

外見や内面は直接的には関係ないけれど

女性達の歓声を耳にしただけで

それ程までにTOKYO DOMEの心を掴んでいた彼に対して

俺は単純に

”あいつ、カッコいいな”って

同じ男として思ったんだよね


女にキャーキャー言われないと


男として生まれた意味なんて無いよね

The stardust to the winds

2007-07-05 | Myself
名古屋officeへ向かう朝


毎日毎日

朝はやってくるけれど

こんなにrealな朝は生涯を通じて

めったに体験できるものじゃない

期待と不安と緊張と灼熱のように燃え上がる思いが

周りの見慣れない世界をさらに複雑に変える


外を歩いていると

昨日までの自分ではないことに薄っすらと気付くと共に

名古屋officeという新世界の壮大さに心が大きく瞳を開く


全体朝礼の時に名前を呼ばれた

名古屋officeの皆さんに対して

ご挨拶をさせて頂くことが事前に決まっていた


これまで

2, 3千人の前で話をしたり

海外の学会で発表をしたりと

大舞台を何度か経験しているためか

俺は人並みに緊張するようなことはないのであるが

この時はいつもと何かが少し違う感じがしたのを覚えている


簡単に自己紹介を済ませた後

俺は名古屋officeにこう約束した


”これからは、自らの言動の一つ一つに責任を持ち、想いを込めて営業活動をさせて頂きます。”


有り得ない事だと思うんだよね

まだまだヤンチャなガキが一丁前にこのようなことを高らかに宣言すること自体が

だけど

社会人として生きる以上

もちろん

プロとして仕事しながら最高の人生を生きる

そうでなければ

そこに意味はない


live houseは日本一、大きい

音響や照明については最先端のものが設置されている

これまで出演してきたartistは超一流に決まってるし

そんな場所にliveを観に足を運ぶaudienceのみんなは

とても大きな期待を抱き

音楽に対するlevelが高い


最高のstageを目にすることが出来ただけでもとても幸せなことだが

俺はその場でperformanceすることを許されたrock star

俺にとって

clubでも会社でも1年上の先輩にあたる山崎さんは鹿児島officeにいる

大親友である雄大は大阪officeにいる

彼等は彼等なりの方法で会社に貢献していることは間違いない

だから

俺も俺らしく名古屋officeで熱い想いを込める


こういう生き方を選択した俺は

正しいのか間違っているのか分からない

この事実は仕事をしてみても分からないし

辞めても分からない

だから

今の自分をとことん信じてやるんだ


俺の言動の一つ一つが

名古屋officeを幸せにして

会社を幸せにしてくれれば

それが俺にとっての幸せの一つ


そして

最終的にはこんな俺でありたい


俺がこの世に生まれたから

俺がこの世に生きているから

世界がより幸せになると


俺が死ぬまでに

世界が昨日よりも今よりも

幸せになってほしい


俺にとって仕事をするということは

何も大袈裟な事じゃない

風に乗って舞う星屑のように


俺の存在だけで世界を幸せにすることさ

The greatest hope springs eternal in Nagoya

2007-07-02 | Myself
名古屋支店


孤高の心境地

6月12日 火曜日 9:00 a.m.

中部支社配属となった6名の同期は

一人ずつ名前を呼ばれ

緊張した面持ちで控え室を出て

支社長室へといつもの歩調で向かい

そして、ゆっくりと入室する

理由はただ一つ

配属先の内示を受けるために


中部支社に限らず

同期のみんなは誰もが気にしているであろう勤務地が

その日、その時に決まるのである


中部支社は

中部地域の属する8県を10支店・5 officeを管轄している

各支店・officeはそれぞれ以下の通りだ


長野支店

松本支店

飯田office

富山支店

石川支店

七尾office

福井支店

静岡支店

静岡東office

浜松office

岐阜支店

豊橋支店

名古屋支店

三重支店

尾鷲office


俺が配属になる可能性があるのは

上記の15ヶ所のいずれか1つ


これは各支店を研修で回ってみて

より強く実感したことであるが

正直なところ

俺は自らの配属先について

ずっと何処でも良いと思っていた

各支店の先輩方は素敵な人たちばかりで

各お店や美容部員の方々も素敵な人達ばかりだったから

これこそがいつもの俺らしいけど

何処でも生きていける自信が

俺には確かにあったんだよね


今回の中部支社主催で行われた研修中

同行させて頂いた先輩方に

新入社員の配属先に関して話を伺うと

2通りしか答えが出てこなかった

2~3人は名古屋支店だと思う

名古屋支店には1人も配属されないと思う


名古屋支店には所謂

出来る人間しか存在しない

仕事が出来て

なおかつ人間味に溢れる人達の熱くも冷たい思いが

丘の上を擽る春風のように颯爽と流れている

そんな印象を名古屋支店は俺に与えてくれた


部屋に入ると

支社長が座っている

黒色の細身のsuitsに身を包み

白いshirtに赤いtieを巻きつけた男は

まるで彼が言うことを知っているように

ゆっくりとッ静かに椅子に腰を下ろした

彼が男に一言だけ告げる

”松島は”

その後、誰もが信じられない真実と直面する

”名古屋支店に配属だ”


日本全国に数多く存在する会社の各支店とoffice

それらの中で

名古屋支店は日本国内における最大規模の支店である

中部支社の中心である名古屋支店は

大きく分けて4つの大型専門店を担当している

売り上げの高さにに関しては言うまでも無く

社員数も他店と比較して圧倒的に多ければ

支店のあるbuildingは10階建てである


そのような場所に

129名の新入社員のうち

俺だけが配属されたのである


今、ここに

俺は名古屋支店配属だよ

そう普通に書いたんだけど

とにかく

この事実は途轍もなく凄いことなんだよ


内示を受けた時から

自分の中にある社会人としての自覚に変化が訪れた

いつもと同じであるが

とても大きな期待を感じる

だが

この日を境に

並々ならぬ期待と同時に

並々ならぬ嫉妬を感じ続けたことも確かなこと

だけど

俺はそういう嫉妬なんて

もう死ぬほど慣れてるし

そんな感情は物心ついたとっくの昔に乗り越えていたからさ


六月末

いよいよ研修を終えた新入社員が中部支社を巣立とうとする頃

中部支社の先輩方が新入社員壮行会を開催してくれた

その席で

俺たち新入社員は支社長に

”何故、自分がこの支店に配属となったのか”

その理由を一人ずつ聞いていた


専門店を担当することと中部地方に配属になるというこの2つの条件は

人事部が決定する

しかしながら

それから先の問題である

中部支社内のどの場所に配属となるかについては

各支社管轄で決断を下すのである

周りの同期は

生まれや地域性

同行中の上司のお話やその支店に適当かなどを考慮されていた

もちろん

俺の場合もそうに違いない

しかし

俺の番になった時

支社長はこう告げたのだった

「何で僕が名古屋支店なんですか?」

「松島はどこでも出来るから、名古屋支店でぐちゃぐちゃになってこい」


この言葉に

俺は燃える様な瞳で

「はい」と答えた


配属先について連絡すると

周りの人々はみんな

自分の事のように喜んでくれた

広島へも東京へも新幹線で行くことが出来る

日本が誇る三大都市の1つ名古屋

これからも愛を育み続けることで

広島、東京に次ぐ

俺にとっての良きpartner

第3の故郷となることは間違いない


まだ先は暗闇で何も見えないけれど

これまで生きてきた自分だけを

夜景がぼんやりと映し出している


東京で青春時代を駆け抜けた少年は

rock starになることを決意した

そして

彼のsolo debut liveが先月中旬に決定した

debut liveが開催されるのは

日本で最も大きいlive house

名古屋支店

さあ

rock starとしての第一歩を踏み出そうか


明日から俺は

新たな物語を綴り始める

この心で


待たせて悪かったな、名古屋

お前を愛してもいいかい?

俺を愛してくれよ


俺はお前を愛してやるから