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2007年08月09日(木曜日)付 産経新聞主張
南北首脳会談 対北説得に期待をしよう
韓国の盧武鉉大統領と北朝鮮の金正日総書記との南北首脳会談が28〜30日、平壌で行われることになった。金大中大統領時代の2000年6月、初めて実現して以来、2度目である。あらためて確認すれば、この間、あれだけ南北和解や交流・協力が言われ、あれだけ韓国からモノ、カネの支援が行われながら、首脳同士の接触は7年間、1回もなかったということだ。
この事実は、韓国が自画自賛してきたような南北和解は、実際は必ずしも進んでいなかったことを意味する。新たな首脳会談を機に南北首脳の接触が増え、その結果、北朝鮮の金正日体制の透明性が高まり、南北が予測可能な関係になることを期待したい。
韓国では以前から南北首脳会談推進説が流れていた。盧武鉉大統領はそれほど金正日総書記との首脳会談を希望していたというわけだ。韓国の歴代大統領には“首脳会談病”のようなものがある。北朝鮮首脳との会談を政権の業績として歴史に残したいからだ。そのため、たとえば前回の金大中大統領は首脳会談開催の“代価”として、4億5000万ドルもの外貨を北朝鮮にひそかに提供している。
今回の“代価”は明らかでないが、自主外交が看板の盧武鉉大統領としては、合意文書にあるように「わが民族だけで」問題の解決を目指したいとの意欲があるようだ。ぜひそう願いたいものだ。
その際、忘れてならないことは、2000年の南北首脳会談の後、国際社会にもたらされたものが北朝鮮の核兵器開発や弾道ミサイル発射だったという事実だ。軍事優先を国是にしている「先軍政治」の金正日総書記は、韓国からの経済支援を受けながら公然と軍備強化に励んできた。
盧武鉉大統領は南北首脳会談では金正日総書記を説得してほしい。核兵器の放棄や軍事優先政策の手直し、民生優先経済への転換、開放・改革政策の選択、同じ民族として同胞の自由や権利の拡大、そして外国人拉致など過去の対外的不祥事に対する誠意ある対応など、問題は十分すぎるほどある。
討論が大好きで民主化闘士だった盧武鉉大統領にとっては絶好の機会である。国際世論の期待を担って、ぜひ金正日総書記を動かしてほしい。
(2007/08/09 05:40)









