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2007年08月09日(木曜日)付 東京新聞社説
南北首脳会談 非核化を進められるか
七年ぶりに南北朝鮮の首脳会談が開かれる。六カ国協議による北朝鮮の非核化はこれから困難な段階に入るところだ。盧武鉉大統領は、北朝鮮が核放棄を確実に実行するよう説得できるか。
南北首脳会談は、二十八日から三十日まで、盧大統領が平壌を訪問して、金正日総書記との間で行われる。二〇〇〇年六月に当時の金大中大統領が訪朝して、史上初めて首脳会談を行ってから七年ぶり、二回目となる。
今回の会談は「南北関係の拡大発展、朝鮮半島の平和と民族共同の繁栄、祖国統一」に向け、「新たな局面を開くうえで重大な意義を持つ」(南北合意書)と強調している。
当然、北朝鮮の核問題は主要議題になるはずだ。六カ国協議によって核施設の稼働停止が実施され、「次の段階」の措置であるすべての核計画の申告、既存の核施設の無能力化に向けて動き始めたばかりだ。
北朝鮮の核は、北東アジア地域の最大の不安定要因である。盧大統領は核問題の解決に弾みをつけるよう最大限の努力をしてほしい。
首脳会談は、盧大統領が就任時から呼びかけてきたものだ。第一回首脳会談では金総書記が早々に訪韓する約束だった。七年が経過したが、いまだに実現していない。
しかも、北朝鮮はその間も核・ミサイル開発を進め、昨年十月には核実験の実施を発表するなど、地域の緊張を高めている。
それでも、任期半年を残す盧大統領が訪朝するのは、対北融和策の有効性を強調し、成果を残すためだ。野党ハンナラ党が優勢な年末の大統領選で融和路線を継承する与党候補に肩入れする思惑もある。
この点は金総書記の利害とも一致する。食糧などの大型支援獲得に融和政策は欠かせないからだ。
金総書記はこの時期の首脳会談について「南北関係および周辺の情勢が好転した」と説明したという。とくに米朝関係が改善の兆しを見せる中、朝鮮戦争による休戦協定を平和協定に移行させる環境整備として南北関係改善は必要な材料だ。
また、拉致や核問題で強硬姿勢を続ける日本に対するけん制という狙いもあるのではないか。
しかし、北朝鮮の核問題は、六カ国協議の中で、確実な枠組みをつくりつつ進める以外に、核開発を断念させることは至難のことだ。
盧大統領は、周辺国の連携が必須条件であることを念頭に首脳会談に臨んでほしい。核放棄をあいまいにしたり、過剰に妥協すれば、北朝鮮の時間稼ぎに利用されるだけだ。









