ケリー・クラークソンの新譜、皆さん聴かれましたか?
どんな感想を持ったでしょうか?
私は一聴して、期待と違っていたので、ちょっとガッカリしてしまいました。ケリーと言えば、そのパワフルな歌唱力で、カッコ良いロックを聴かせてくれるものだと思い込んでしまっていたのですが、今作はちょっと趣きが違います。
リーダートラックである「Mr. Know It All」、聴いてみてください。
●Mr. Know It All / Kelly Clarkson
パワフルではあるのですが、前作(⇒4thアルバムのレビューはコチラ)のイケイケ感とは全然違う、少しスルメ的な感じがしました。ロックっぽさは薄まったものの、力強さの中に、何か優雅さを少し漂わせる余裕感が感じられます。
アレンジに、エレクトロ感を感じるこんな曲もありました。
●What Doesn't Kill You (Stronger) / Kelly Clarkson
ついに、ケリーもエレクトロに移行しちゃうのか?と思ってしましたが、それは杞憂でした。ただ、今までの路線とどうしても比較してしまいますね。
これまで、2nd『Breakaway』(⇒2ndアルバムのレビューはコチラ)では、1stでのバラード路線から、ロックな作風にシフトし、「Since U Been Gone」という名曲を生み出し大きく飛躍しました。
●Since U Been Gone / Kelly Clarkson
その後、3rdアルバム『My December』(⇒3rdアルバムのレビューはコチラ)ではロック路線を押し進め、ハードでダークな作風となりました。
●Never Again / Kelly Clarkson
そして、そこから3rdの作風を頭からひっくり返したような、快活で外に向かって発散するエネルギーが心地良い傑作4th『All I Ever Wanted』では、またも名曲「My Life Would Suck Without You」を生み出し、すっかりガールズロックヴォーカルの女王の座を揺るがないものにした印象がありました。
●My Life Would Suck Without You / Kelly Clarkson
そして、今作。前作とのギャップが大きいので、ついて行けなかった方もいるかもしれませんが、彼女のパワフルなヴォーカルと表現力は健在で、聴けば聴くほど良さが出てきます。
ただ、曲順でちょっと損してるかもなーとも思いました。私なら、前作でケリーを好きになった人にも、受け入れてもらいやすいように、最も4thの作風に近い「I Forgive You」を3曲目に配置しますね。
●I Forgive You / Kelly Clarkson
と長々と書いてきましたが、本作では、これまでの彼女が開けてきた引き出しが開かれているのと、さらに新しい引き出しが開けられた意欲作になっていると思います。ぜひ、何度も聴いて、ケリーのシンガーとしての素晴らしさを堪能してもらいたいと思います。
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どんな感想を持ったでしょうか?
Stronger | |
クリエーター情報なし | |
RCA |
私は一聴して、期待と違っていたので、ちょっとガッカリしてしまいました。ケリーと言えば、そのパワフルな歌唱力で、カッコ良いロックを聴かせてくれるものだと思い込んでしまっていたのですが、今作はちょっと趣きが違います。
リーダートラックである「Mr. Know It All」、聴いてみてください。
●Mr. Know It All / Kelly Clarkson
パワフルではあるのですが、前作(⇒4thアルバムのレビューはコチラ)のイケイケ感とは全然違う、少しスルメ的な感じがしました。ロックっぽさは薄まったものの、力強さの中に、何か優雅さを少し漂わせる余裕感が感じられます。
アレンジに、エレクトロ感を感じるこんな曲もありました。
●What Doesn't Kill You (Stronger) / Kelly Clarkson
ついに、ケリーもエレクトロに移行しちゃうのか?と思ってしましたが、それは杞憂でした。ただ、今までの路線とどうしても比較してしまいますね。
これまで、2nd『Breakaway』(⇒2ndアルバムのレビューはコチラ)では、1stでのバラード路線から、ロックな作風にシフトし、「Since U Been Gone」という名曲を生み出し大きく飛躍しました。
●Since U Been Gone / Kelly Clarkson
その後、3rdアルバム『My December』(⇒3rdアルバムのレビューはコチラ)ではロック路線を押し進め、ハードでダークな作風となりました。
●Never Again / Kelly Clarkson
そして、そこから3rdの作風を頭からひっくり返したような、快活で外に向かって発散するエネルギーが心地良い傑作4th『All I Ever Wanted』では、またも名曲「My Life Would Suck Without You」を生み出し、すっかりガールズロックヴォーカルの女王の座を揺るがないものにした印象がありました。
●My Life Would Suck Without You / Kelly Clarkson
そして、今作。前作とのギャップが大きいので、ついて行けなかった方もいるかもしれませんが、彼女のパワフルなヴォーカルと表現力は健在で、聴けば聴くほど良さが出てきます。
ただ、曲順でちょっと損してるかもなーとも思いました。私なら、前作でケリーを好きになった人にも、受け入れてもらいやすいように、最も4thの作風に近い「I Forgive You」を3曲目に配置しますね。
●I Forgive You / Kelly Clarkson
と長々と書いてきましたが、本作では、これまでの彼女が開けてきた引き出しが開かれているのと、さらに新しい引き出しが開けられた意欲作になっていると思います。ぜひ、何度も聴いて、ケリーのシンガーとしての素晴らしさを堪能してもらいたいと思います。
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