たかはしけいのにっき

理系研究者の日記。

リアプノフ指数が正だからこそ

2010-05-21 04:14:32 | Weblog
 RNAワールド仮説は正しいのか。
 今日は、そんな論文のことを、ずっと考えていた一日でした。

 RNAワールド仮説とは、タンパク質やDNAじゃなくって、RNAだけの生物世界が存在したはずだ、っという仮説だ。RNAは沢山の機能があることが知られているし、実際に、リボザイムと呼ばれる、活性機能があるRNAだって発見されている。
 色々な問題点が残っているものの、これまでのお話を聞いたり読んだりした限りでは、正しそう、っと思っている。

 こういう話聞くと、よく思うんだけど、なんていうか、絶対に、RNAワールドから今の世界に来たのは、必然とか、因果関係がどうのこうのとか、っていうような次元を超えちゃっていると思う。因果関係を見出そうとした時点で、それはいくらなんでもテキトーすぎる見解な気がするんだよね。
 あくまで、こういう世界(ここではRNAワールド)があったら、上手く歴史の流れが説明できる、っというモデルに過ぎなくて、凄まじく正しい真実、っていうのとは、どこまでいっても違うと思う。そう言うためには、少なくとも、ドラえもんがいないと無理なんじゃないかな。

 どんな解析をしたところで、例えば、日常生活の中で、未来に起こる事実を予測したり、見えない空間を認知したりすることは、非常に難しい。たとえ、こんなにも、ひとりひとりが、解析力を高めるために頑張ってきた、チームで、ひとつの問題を扱うんだとしても。
 確実に、リアプノフ指数は正だと思うし、次元だって整数ですらないかも。周期的なことだったら解析可能なんじゃね?、って思うかもしれないけど、ほとんどの系で、フラクタル幾何図形でしょ。しかも何次元か、どんな空間かもよくわからない、解析不可能な系だと思う。

 だったら、やっぱり、「頭カラッポの方が夢詰め込める」?

 うーん、賢くなる分の大変な努力が無駄になるとは思えない。なんとなく。だから、やっぱり、夢とかロマンとか、持ち続けていくことが大事なんだと思うし、かといって、今、目の前にある、できることを、ちょっとでも良いからこなすことも、大事だと思う。1週間後を解析したところで、あてにならないかもしれないけど、1時間後を解析することは、さっきよか信憑性があるはずだから、目の前に降ってきたものは、一番確実なわけじゃん?!

 そして、心や意志や直観だけは、自然科学が解明できないポイントだと、どこかで思っていたい。それは、どこかに所属するという意味ではなく、もっともっと、夢見的な意味でね。

 賢くなろうとする行為が心依存なら、賢くなることは、ぜったいに、意味があるはずだって。
 だからこそ、リアプノフ指数が正の方がイイ。だからこそ、頑張ることに意味がある。

 っていうか、、自然科学の知識レベル的に、全記事中、最高難度の記事かな(笑)。
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