たかはしけいのにっき

ミネソタ大の博士研究員が書く日記です。

でもそれ以上に幸せをくれたこと

2017-07-14 01:26:34 | Weblog
 誰だって、他人が怖くて、自分がいまだに理解できていない領域や存在が怖くて仕方ない。
 だからこそ、すでに知ってるヤツらとつるんだり、何か1つのマニアになってみたり、時間をかけて考え方を共有する中で、安心感を得ていくのだ。

 しかし、他人が怖いからこそ組んでいる人間関係の崩壊は思いのほか早い。だから、そうじゃない何かを軸に、自分が付き合っていける人を捜していきたいと考え始める。
 利益を生みうる人間関係や、何かや誰かを否定するために集まった人間関係を除外していって、特に理由もなく自然に組み込まれた状態のときに、ホンモノを感じることが多い。期待していない分、息があっているこの関係性にお互いにびっくりしながら、ホンモノである気持ちが過去形にならないように、しっかりと味わう。お互いに注意深く抱きしめないと、きっとすぐに逃げていってしまうから。

 あの日、、本当の意味での舞台を去る前のその瞬間に、みんな直観していた。一緒にいる時間があまりにも長いと、思考回路だけでなく直観すらも共通になっていき、この瞬間こそが最後であると、誰もが直観する。だって、見せかけの舞台では、一緒にいられないもんね。
 一過性だからこそホンモノだったのだ、というような悲しい結論に、あの時はまだ辿り着いていない。単純に空間的に決別してしまうだけであると認識していたし、こんなにも何かの気持ちが離れ、その離れている気持ちに不満を言い合うような時間すら社会性に奪われてしまうとは思っていなかった。ケンカしたいのに、ケンカする時間も作ってくれないなら、決して戻らない懐かしさの中で「その程度だったのだ」と未来に目を向けるしかないだろう。
 傷つくのには慣れているし、それが多くのどうでもいい他人に理解不能であることにも慣れている。でも、あれだけの関係性を完全に失っているという現実を、いまだに身体が受け入れられていない。追いついてこないのだ。

 夢の中では、まだみんなといて、笑いながら、賢明にお互いに合わせながら、何かに立ち向かっている。でも、少しだけ若い自分たちに俺だけが気がついて、夢が現実ではないことを実感しながら、涙を流すことで目を醒ます。
 あの現実とあの理想を冷静に比べてみれば、今のほうがきっと楽しいはずなのに、、どうして、切り替えられないの?どうして、その小さなオリジナリティが強大になっていくの?

 平均的な描像に落ち込んでいくことに価値を感じないわけではない。それが見かけのものではなく、それぞれにとってのホンモノであれ、と心から願っていて、俺だけがその価値の軸でいうところの成果を得られていないだけなんだと、何度も何度も自分に言い聞かせて、納得させようとする。本当にそうなら、何も苦しくはないはずなのだから。でも、、苦しいってことは、、どうなんだろう?
 結局のところ、能力が高いと自負している人間は、いじられキャラになりきれない。いじらせキャラに合わせて、いじられキャラを演じるなら、どこかでそのしわ寄せがきてしまうのかもしれない。それが、10年以上経って、やってきているのかもしれない。

 『だいたい、なんでもかんでも、上手く行かないことを前提とした行動規範が、俺のそもそもの信念とは合わなかった』と、手っ取り早い大義名分をみつけながら、嘯いてゆく。

 そして、自分自身の感情を自分自身で考察することで、貴女ほどの状態だとどれほど苦しいのか?と想像して、また涙が溢れる。俺はまだ良い。その時々で、一過性の関係であっても、そうじゃない可能性を感じ取りながら、何かしらの暇つぶしができるから。
 誰だって、自分がいまだに理解できていない領域や存在が怖くて仕方ない。それは、俺も例外ではない。しかし本当に怖いのは、自分が把握していたと思っていたことが、まったくもって何も理解できていないことを認識した瞬間だ。

 矮小化されていくそれぞれの気持ちの中で、俺が理解できうる平均場のさらに先にいる貴女を、理解できている気になっていた自分自身を心から反省するために、一番大切だった関係性すら消し去った点で、根本的に彼らと同じ価値観を共有できていることに僅かな希望を感じることができて、「でもそれ以上に幸せをくれたのだ」と結論づけて、どうでもいいことに一生懸命取り組むことで、何かに近づけようとしている。
 そんな孤独は、案外、平和で楽しかったりして、それがフィードバックして悲しくなっていく。そう、だからこそ、もう決して彼らには振り向かずに、歩いていこうと心に決めている。

Ms.OOJA - 「30」 (主演:お好み9 / イサムちゃん)フルver.
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