敏腕Pの日々のつぶやき

テアトルシアター代表、と言ってもたった一人。敏腕演劇プロデューサー目指し、観劇評や日々の生活で気になったことを綴ります。

第七障害

2018年01月08日 | 鑑賞
芥川賞作家・絲山秋子の処女作
『イッツ・オンリー・トーク』を
標題作とする彼女の最初の文庫。
その『イッツ~』は残念ながら
途中で挫折してしまったが、
併録の『第七障害』は面白かった。

長く生きているから描かれた街は
何かしらの繋がりを感じるものだ。

例えば『イッツ~』は主人公が
蒲田に越すところから始まる。
日新火災の損保代理店時代、
所属の自由が丘支店が併合され、
城南支社として集約されたのが
蒲田・・・というような具合だ。

『第七~』はまず群馬が舞台だ。

昨十一月のピタパタの公演
『オトカ』は群馬の地方都市の話で、
作演出の地元もまさにそうだった。
劇中、上州弁も出てきたのだが、
小説にも当然あって懐かしかった。

主人公は「ある事故」を機に
東京へ移り住み友人と暮らす。
友人が住んでいたのが梶ケ谷。
僕の地元麻生区のお隣である。
川崎市宮前区にあり、市民には
操車場があることで知られる。

そこからルームシェアすべく
探した物件が世田谷区若林。
私の古巣・代田からめちゃ近い。

今や当たり前のネット放送局の
走りがあり(今もあるらしい)
もう二十年くらい前になるが、
芝居の宣伝のため役者を連れて
何度か訪れた場所だ。

二人の部屋の常連客として登場する
ケーキ職人の卵が住むのは代沢。
これまた劇団のあった代田の隣町。

そんなロケーションがなくても
沁みる佳作だったのだけれども、
つい書き始めたら勢いがついた。

調子よく飛越しているがゆえに
抑えが効かずに第七障害で落馬、
てな流れになってしまった。
と、これは乗馬に例えての話だが
『第七~』はまさにその競技が
作品の屋台骨を成している。

我々演劇界で伝説となっている
劇団第七病棟といえば石橋蓮司。
その「病棟」に所属していた
堂下勝気と初めてご一緒したのは
昨年のJ-Theater公演だった。

東京から三重に拠点を移した
鳴海康平主宰は第七劇場。

80年代を席巻したひとつ第三舞台。
率いたのは鴻上尚史。
かたや川村毅の第三エロチカ。
前者は早稲田、後者は明治の
大学演劇から出発したカンパニー。
ともに数々の名優奇優を輩出。
が今回は割愛させて頂きますm(_ _)m

一から十の中でも第三と第七を冠する
名称が多いのは何故だろう?
という違う話に流れそうで……。

絲山秋子が芥川賞を受賞したのは
2005年。四度目の候補で。
同年上期には直木賞候補にも。
ちなみに初めての直木賞候補が
『イッツ~』であった。
1966年生まれ。同い年である。

出身は群馬。
そして今日、高校サッカーの
頂点に立ったのは前橋育英。
同県代表は昨年の決勝での
大敗の悔しさを果たす、
悲願の初優勝であった。
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