敏腕Pの日々のつぶやき

テアトルシアター代表。担当舞台作品について他、演劇やスポーツ等々の雑感を気の向くままに。

緑の海賊~鸚鵡日記5

2017年03月01日 | 制作公演関連
2月27、28の両日、仕込みから場当たり、
そしてゲネ……と本番に向けて
雷ストレンジャーズ『緑のオウム亭』は
着々と仕上がっていってます。
\(^-^)/
今夜の幕開きは満員御礼m(__)m

というか、明日も千秋楽も完売し、
金、土の昼も残席は僅か……
辛うじて4日の夜に少しだけ余裕が(^^;



そんな『緑のオウム亭』は
〈フランス革命前夜〉という
巨きな歴史的な「時」を背景に、
地下の酒場という狭い「場」のみで
謳い上げるのが魅力のひとつ。

場所といえば。
会場となる小劇場B1の入る建物は
改装工事真っ最中。
地下のトイレも工事中で使用不可。
二階の北沢タウンホールも閉館中。





そうそう。
パリの元劇団座長か営む酒場
という舞台美術を見事に立体化した
大島広子と、初めて仕事をしたのも
ここだったな~(^_^;
何年前、いや十年以上経つのか……。

リフォームで閉まっていると記した
北沢タウンホールにて、
下北沢演劇祭参加の『夢の海賊』。
世田谷区民から公募で選ばれた
「区民上演グループA」の舞台。

地元シモキタを拠点とする
劇団東演が、演技指導に始まり、
道具や衣裳等のモノ作りも含んだ
総合的演劇体験を供していた。

当時、東演制作部の末席にあり、
劇団では先輩制作のサポートが多かった
僕が「区民A」で自らの研鑽を積みつつ、
来る劇団公演のメイン制作に備えて、
若手スタッフの発掘の場としても
活用させていただいてた。

今をときめく演出家や衣裳プランナー等、
それぞれが若くもがいていた面々と
芝居をこさえて・・・そんな中の一人に
大島嬢も居たのだ。

細かい事情は忘れたけれど、
大手演劇製作会社のスタッフだった
彼女と出会い「本当は舞台美術がしたい。
ただどこでどうしたらいいのか判らず、
とりあえず演劇に携わる仕事に就いた」
と、確かそんなことを大島は言った。
ので。
即、お誘い申し上げたのが『夢の海賊』。

その後、彼女は国家派遣で海外研修。
帰国後には日本の舞台美術の最高峰
「伊藤喜朔賞」の奨励賞を受賞するなど
大きな飛躍を遂げている・・・。

北沢タウンホール。
その真下の劇場。
作品は『緑のオウム亭』。
日本での上演は約半世紀ぶり二度目。
そして最初に上演したのが東演。

「緑」によく似た文字「縁」。
本当に「えにし」とは不思議なものだ。
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