敏腕Pの日々のつぶやき

テアトルシアター代表、と言ってもたった一人。敏腕演劇プロデューサー目指し、観劇評や日々の生活で気になったことを綴ります。

距離と風景/櫂人vol.3の弐

2017年05月20日 | 制作公演関連
空からコーラの瓶が降ってきて、
それを拾ったアフリカの部族の男を
主人公とした1981年公開の映画
『ブッシュマン』(のち改題)。
彼は、めっちゃ視力が良かった。

きっとニカウさん(上記の主人公)と
僕とでは見えている世界が随分違う。



函館の夜景が素晴らしいのはX型の、
あるいはくびれた腰のように
見える陸地の形の魅力とともに、
距離感もあると、僕は思う。

長崎の稲佐山からのそれも
本当に素晴らしいのだけれど、
街までがほんの少し近すぎる。



前回のブログで取り上げた舞台
『梅子とよっちゃん』は、
築地小劇場が生まれる大正前半から
第二次大戦後までを描いていた。

昨日観たのは川崎郷土・市民劇第6弾
『南武線誕生物語~夢みる男たち』
(作/小川信夫、演出/板倉哲)

大正3年の多摩川氾濫を機に
村会議員・秋元喜四郎が川崎を貫く
鉄道敷設の実現に向け奮闘する。
プロローグとエピローグは昭和だが、
舞台本編はすべて大正期。



つまり。
ちょんまげの江戸時代にピリオドを打ち、
足早な近代化をひとまず終えた明治を経、
日本が更なるステップアップする時期。
けれども実際は短い、およそ15年の大正。

その、とてもエネルギッシュだった時が
今の我々から見える風景として
距離的に良いのかもしれない。

それは美しいとかいう意味ではない。
近すぎず遠すぎず、学ぶ点も
反省する点もひっくるめて、
塩梅の良い距離ではないかと。



『ブルーストッキングの女たち』
この作品もまさに大正のドラマだ。

大正デモクラシー、大正モダン。
第一次大戦、関東大震災。
カチューシャの唄、コロッケの唄。
・・・本当に濃い時代。




読み下すと「大いに亨りて以て正しきは天の道なり)から。「大正」は過去に4回候補に上がったが、5回目で採用された。

なお大正天皇実録によれば元号案として「大正」「天興」「興化」「永安」「乾徳」「昭徳」の案があったが、最終案で「大正」「天興」「興化」に絞られ、枢密顧問の審議により「大正」に決定した。
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