敏腕Pの日々のつぶやき

テアトルシアター代表、と言ってもたった一人。敏腕演劇プロデューサー目指し、観劇評や日々の生活で気になったことを綴ります。

幻想と現実、そして太宰と津軽

2017年08月10日 | 制作公演関連
きのう予告(?)した通り、
太宰と津軽について書く。
と言っても、彼が金木町
(合併により現在は五所川原市)
の大地主の家に生まれたことは
多くが知るところだろう。

太宰の逝った二年後(1950年)、
津島家(太宰の本名は津島修治)は
一階11室278坪、二階8室116坪、
庭園等含む約680坪の大豪邸を手放す。
町の実業家が太宰の記念館を併設した
旅館に改修。「斜陽館」と命名。

国の重要文化財指定を受ける
和洋折衷・入母屋造りの建物は、
宿泊せずとも喫茶で過ごすこともでき、
多くのファンや観光客で賑わった。

とはいえ。
一民間企業が長期維持するのは困難。
96年、金木町(当時)の公営となり、
名称は《太宰治記念館 /斜陽館》に。
宿泊は出来なくなったものの、
津軽のランドマークのひとつとして
大きな存在感を示している。

そんな生家の他、津軽半島の最北端
青函トンネルの本州側拠点の竜飛、
小泊など津軽各地を訪ねる小説が、
紀行文のかたちをとった『津軽』。
発表されたのは、戦中の44年。



さて。
J-Theaterの『太宰治の世界』は、
太宰と編集者の屋台・・・
昨日も紹介した、行きつけの
「若松屋」をモデルにした・・・
での会話から、様々な太宰作品に
誘う構成をvol.1に続いて採用。
(構成・脚本/原きよ)

また前作では、幼い太宰の子守
タケを印象的に舞台に挿入したが、
9月のvol.2では、彼女との関係に
より照射を強めて届けます。

そして。
タケと再会する地こそが小泊。
津軽半島の小さな漁村。
こちらも05年、中里町と合併。
新しい町名は判りやすく中泊町。

個人的には、本稿に登場した
五所川原、金木、竜飛、小泊、
どこもかしこも一度は土を踏み、
景色を愛で、風を浴びた場所。

出演するわけではないけれど、
津軽の風景や、人の温かさが
舞台から伝われば幸いである。

9月4日(月)~6日(水)。
小劇場「楽園」(下北沢)
詳細は・・・
http://j-theter.jugem.jp/
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