敏腕Pの日々のつぶやき

テアトルシアター代表。担当舞台作品について他、演劇やスポーツ等々の雑感を気の向くままに。

総仕上げ~櫻の再園4

2018年02月20日 | 制作公演関連
昨日から本多スタジオにて、
総仕上げに入ったJ-Theater
〈世界名作劇場シリーズ〉
『櫻の園 Japan Mix』



なんと本番の劇場より広い。
贅沢~

大袈裟に例えさせてもらえば、
小学校の校庭で行う運動会の
リハーサルを国立競技場でやる
・・・みたいなものだ。

実際は、それほどの差はないが
ほんとにそーなら、そりゃもぉ
「ナンセンス」になっちまう。

さて。
チェーホフの『桜の園』は喜劇だと、
書いた本人が言い、研究者や評論家も
そうだそうだと尻馬に乗る。

なのだが、日本では悲劇として、
しかも仰々しい演出で長らく続いた。
近年、喜劇に仕立てる方向に
舵を切ってはみたものの、
やっぱり喜劇になりきらず、
どうやらロシア人のいう「喜劇」と
日本人の連想する「それ」に
大きな隔たりがあるらしいと
気付いたり気づかなかったり……。


とすれば、日本の情緒に合った、
たっぷりな「メロ」にしちゃったが
よっぽどましだ、べらんめぇ!
なんて言い出す輩もなくはない。

ちょいと脇道に入るけれど……
今や歴史的な流れに培われた
「可愛い」を超越しちゃった、
なんでもかんでも「カワイイ」時代。
なんなら可愛くないものすらも
「カワイイ」わけだから、
街道に戻りゃ、仰々しい悲劇は
間違いなく「喜劇」として受容される
・・・可能性は十二分にある。

ありゃりゃ。
一般論が思いのほか長くなった。
以上、あくまで『桜の園』のこと。

で、『櫻の園 Japan Mix』。
これは、かなりナンセンス。
そういう演出になっております。

無論、良い意味でげす、旦那。

さ、いよいよ明日から。
シモキタの南っ口からツーッと
ものの五分もしない小屋。
しかも「楽園」てぇ洒落た名だ。
水木金土と四日間。にちよーは
やらねぇから気をつけておくんな、
こんちきしょう。

コメント
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