タカハシの英語道場

様々な英語表現を楽しんで理解していきたいと思います。

塵も積もれば・・・

2011-03-30 13:14:51 | 雑記
人生、いきなり成功することなど、ほとんど見込めないものです。
一歩一歩進んでいくしかありません。

英語の学習も同じですね。
毎日毎日コツコツやらないと上達しません。

とはいえ、毎日こつこつやっても自分が進歩しているのか、なかなかわからないものです。自分を信じる力というものが必要になるのでしょうか。

日本語のことわざで、「ちりも積もれば山となる」という表現がありますが、これに対応した英語表現として
A penny saved is a penny earned.
があります。

あまりピンと来ないのではないでしょうか。「1ペニーを節約すれば、1ペニーを儲けたことになる」というのが直訳です。それが繰り返されれば、確かに相当の金額を残すことになるでしょうが、金銭的な意味合いがどうも気に入りません。

An inch an hour, a foot day.
という言い方もあります。

こちらの方が自分としてはしっくり来ます。
ただし、1時間1インチ進むとすれば、1フィート=12インチですから、1日で2フィート進むことになります。
計算が合いませんね。

a foot dayの「day」は「昼間」の意味で12時間ということなのでしょうか。
面白い表現です。

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Happy New Year!

2011-01-01 14:51:49 | 雑記
このブログも更新しなくなってしばらく経ちます。

更新することが義務のような感じになって嫌になっていたようです。

肩の力を抜いていきましょう。

I hope everything will turn for the better this year, if not the best!
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今日の英語−135

2009-06-14 17:38:23 | 今日の英語
越前敏弥の日本人なら必ず誤訳する英文」という本があります。「ダ・ヴィンチ・コード」の翻訳者として有名な越前さんが、英語学習者向けに書いた本です。
元予備校講師ならではの英文の集め方となっています。いわゆる盲点ばかりを集めたものとなっていますので、英語をそれなりに読めると自負している人がトライしてみると面白いものばかりです。

帯で紹介されている英文もうっかりすると間違えます。

I waited for fifteen minutes―they seemed as many hours to me.

間違えやすいポイントが2つあります。「they」をみると無意識のうちに「彼ら」と訳してしまうことと、もう1つは、「as」の役割を意識しないで訳してしまうことです。
この「as」は「入試英語」の世界では昔から予備校で教える講師が好んで取り上げているスタンダードナンバーといえます。語学春秋社のベストセラーとなった参考書「山口英文法講義の実況中継」などでも取り上げられています。

盲点となるポイントが満載されているので、とてもためになる本ですが、例文で一箇所、文法的にもう少し説明を加えてほしかった箇所がひとつありました。

My hat has been sat on.
ぼくの帽子の上にだれかがすわっている。


「能動態⇔受動態の基本に帰る」ように越前さんは指摘されています。
まさにその通りですね。

Someone has sat on my hat.

として、能動態での主述関係を捉えたうえで訳出に入るべきだと思います。

ただ、越前さんは「〜している」という日本語の訳し方は進行形と紛らわしいという点も本書で指摘されています。だとすると、上記の和訳「すわっている」ももうひと工夫されておくべきだったでしょう。Someone has sat on my hatという能動態で現在完了形を考えた場合は、これは「完了・結果」が意識されます。「だれかが私の帽子の上に座ってしまった(その結果、帽子がつぶれている)」という内容が浮かんでくると思います。能動態で主体⇔客体の関係をまず捉えた上で、日本語でも受動態で表現できる場合はなるべく原文の形に忠実に訳出すべきではないかと思います。この場合はまさしく発話者もしくは書き手は被害にあった感覚を持っているところですので、「私の帽子は誰かにすわられてしまった」あたりにしておく方がよかったかな、という気がしないでもありません。

本書に取り上げられた英文は短いものばかりですが、ひとつひとつがポイントが絞られています。よくこれだけ集められたものだと感心させられました。


それでは問題です。
問.「as」に注意して以下の英文を和訳してみてください。
He has more than 5,000 books. I wish I had as many.


(訳例は次回更新時にこのページにアップします。よかったら答えてみてください)


越前敏弥の日本人なら必ず誤訳する英文 (ディスカヴァー携書)
越前 敏弥
ディスカヴァー・トゥエンティワン

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今日の英語−134

2009-06-11 19:12:56 | 今日の英語
more than one という表現があります。

意味は「ひとつ(1人)以上の」となりますが、単数扱いとなるため、受験生を悩ませます。
More than one person is against the plan. 「この計画に反対しているのは1人ならずいる」

述語動詞の直前にone personと単数形の名詞があるため、その数に合せるのが自然なのでしょう。この場合の「more than」は副詞的に形容詞である「one」を修飾していると考えると、単数形の使い方もうなずけます。

次のようにmoreを使うと複数扱いになります。
More people than one are against the plan. 「この計画に反対しているのは1人ならずいる」

ここでは、「people」が主語になっていますので、当然ながら複数扱いです。「than one」はmanyの比較級「more」を修飾する副詞句となりますので、oneが動詞の直前にあっても主語となりません。

また、次のように表現した場合はどうでしょうか。
a. More than one of the people is against the plan.
b. More than one of the people are against the plan.
「その人々の中にこの計画に反対している人は1人ならずいる」

これも「more than one」の原則としてaの文例のように単数扱いとなる場合がほとんどですが、of以下の名詞が複数ですので、それに影響されてbのように複数扱いとしてしまう人もnativeの中にもいるようです。複数形にしてしまうと、入試英語では間違いとなるところです。単純に言ってしまえば、more thanを無視して考えるということになります。

ところが、「The American Heritage guide to contemporary usage and style」では、more than one ofの後に「of 複数名詞」が続く場合、動詞は複数扱いとなる、と出ています。
When more than one is followed by of and a plural noun, the verb is plural: More than one of the paintings were stolen.

こういう用法を使うのはアメリカ人だからねえ!と言ってしまうと、ちょっと怒られそうですが、実情から目をそむけるわけにも行かないところが辛いところです。主語・動詞の数の一致については「無法地帯」の様相を呈していると言ってもいいかもしれません。玉石混交のネットであれこれ英語を読むのもちょっと考え物かもしれないですね。(もっとも、Microsoft のWordでは上記の例文の「were」に緑の波線がかかります。)
さらに「The American Heritage guide to contemporary usage and style」では、次のような記述がつづきます。
When more than one stands alone, it usually takes a singular verb, but it may take a plural verb if the notion of multiplicity predominates: The operating rooms are all in good order. More than one is [or are] equipped with the latest imaging technology.

『more than oneを単独で使う場合、通常、動詞は単数形で受けるが、複数の感覚が強い場合は、動詞は複数形で受けることもある』とあります。例文は「手術室はどれをとっても整然とした状態になっており、最新の画像診断技術が装備されている部屋も複数ある」といった内容です。複数の手術室が前の英文で示されているため、それに数が影響されて動詞が複数となる場合もあるようです。

こういうところはnativeでないので、使い分けしづらいところですね。「more than one」に関してはやっぱり単数形が無難といったところでしょうか。

「正式な英語」とはどういうものか、何をもって「正式」と定義するか、なかなか難しいところです。書物になって名著と定着している英語が正式で、ネットの英語は正式なものではない、というDichotomy(二分法)に陥るのもまたどうかと思いますし、時代と共に言葉は変化していくとは言われますが、その変化をはたしてどれほど把握できるのかと言われれば、心もとないものもあります。

Googleなどのサーチエンジンの検索件数などを頼りにして、実際に使う場合は判断していかないといけないところなのでしょうが、その判断の前提、根拠にあるのは従来の英文法ということになります。

人生に向かう姿勢はAnything is possibleでいいでしょうが、言語の学習に関してはちょっといただけません。しっかり身につける必要があります。大学受験生から社会人まで役立つ文法書と言えば、旺文社の「ロイヤル英文法」がよくできています。文法書を読むとなるとちょっと気がひけるかもしれませんが、ある程度の量の英文を、文法事項を意識しながら読んでいくと、頭の中が整理され、量が質に転化していく感覚がもてます。知識のリンクが以前と比べると簡単にできるようになっいる自分に気づいて驚くことがあります。
暗い階段を上っていくと、踊り場があって光がさしてきて、ちょっと息をつける感じになります。もっとも語学の学習はそんなパターンの繰り返しです。喜びもつかの間、階段がまた暗くなります。それでも継続して上っていくと、また光がさしてくる、そういう繰り返しで、徐々に霧が晴れてくる感じがあります。継続は力なりですね。

ではまた。


前回の解答です。
(1) e : adviceは不可算名詞。someは可算・不可算両方に使えます。
(2) d : informationは不可算名詞。「詳細は・詳細に関しては」という表現は「for further information」のほかに「for more information」と言ったりもします。
(3) c : furnitureは集合名詞で不可算名詞。
(4) c : roomは不可算名詞の場合は「余地、スペース」の意味になります。このスペースを仕切ったものが「部屋」で、可算名詞となります。


The American Heritage Guide to Contemporary Usage And Style

Houghton Mifflin (T)

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今日の英語−133

2009-04-19 18:02:23 | 今日の英語
今日は名詞に関してちょっとお話したいと思います。

名詞は可算名詞不可算名詞と2つに大別できますが、どんなイメージがありでしょうか。
可算名詞について、私が基準にするポイントは次の2点です。
(1) 決まった形を持っている (ex. a book, a car etc)
(2) 区切りの概念がある   (ex. a room, a country etc)

(1)はいわゆる「モノ」として存在していますね。日常的に使うモノで、それ固有の形があるものはほとんど入ります。人や動物もこの範疇です。
(2)はいわゆる形が決まった「モノ」という感じでは捉えづらいものです。roomには不可算名詞として「空間、余地」という意味があります。この空間を区切ったものが可算名詞の「部屋」になります。countryもそうですね。「モノ」として存在しているとはいいづらいですね。概念的な存在と言えますが、これは国境で区切られています。抽象的な概念でも区切りの意識が働くと可算名詞になるという感じです。ただし、絶対的なものではありません。

一方、不可算名詞に関する基準は、ひとつにしています。
決まった形をもっていない (ex. water, furniture, advice, information etc)

この決まった形をもっていない名詞の中でwaterやmilkなどは「モノ」として存在しています。これらを物質名詞と呼んでいます。決まった形がないため、決まった形を持つもので数えていくことになります。a glass of water やa cup of milkなどよく使いますね。
furniture(家具)も「モノ」として存在していますが、「家具」そのものの形は「コレ!」と決まりません。
bed, bookcase, cabinet,carpet,chair,chest,chiffonier,clock,dryer,couch,cupboard, dishwasher,drapes,dresser,highboy,mirror,picture,press,refrigerator,sideboard,sofa,stove,table,tapestry,washing machine
など様々あります。
このようにばらばらの形を持ちながらも一つの概念で括られる名詞を集合名詞と呼んでいます。furnitureを数える場合は a piece of furniture, two pieces of furnitureなどpieceを使って数えていくことが多いですね。

advice やinformationは抽象名詞です。日本語の感覚でいうと区切れそうな気がしますが、私たちが実際に目にして使っている「部屋」や、地図上で国境線などが確認できる「国」などと違います。「助言」や「情報」の区切りは目では捉えづらいですね。こういうものを数えていく場合もpieceを使います。a piece of advice とかa piece of informationと言います。

それでは今日の問題です。

次の各問の空所に入れるのに最も適切なものを与えれた記号より1つずつ選んでください。
(1) It will be the first time I’ve ever visited New York in the winter. Could you give me (     ) about what I should pack?
 a. many advices    b. much advices    c. some advices
 d. many advice     e some advice

(2) Please contact the school office for (     ).
 a. another information   b more informations  c. far more informations   d. further information

(3) There (     ) so it will take a long time to move.
 a. is many furniture   b. are a lot of furnitures
 c. is a lot of furniture   d. are many furnitures

(4) I have (     ) for your children in my car, so I can take them to the station.
 a. rooms   b. a room   c. room   d. the room


次回アップ時に解答も示しますが、もしよかったら答えてみてください。


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今日の英語-132

2009-04-05 16:42:16 | 今日の英語
久しぶりのアップです。
新年度のテキスト準備等で結構忙しい毎日を過ごしています。

以前も書きましたが、辞書になじむことが大切ですが、辞書の定義をそのまま当てはめてもうまく訳せない表現もありますね。

applicationなどもその1つです。

今日はこのapplicationからの出題です。

問.次の英文を和訳してください。
(1) The rule has no application to such a case.

(2) This material is hardened upon an application of heat.


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オバマ就任演説−7

2009-03-17 20:06:51 | 大統領就任演説
第7回目のアップです。
まずは前回の問題の確認から。



問.下線部itと同じ働きをしているitを含む英文は次のa〜dのうちのどれか、指摘してください。
本文: It has been the risk-takers, the doers, the makers of things who have carried us up the long rugged path towards prosperity and freedom.

a. It is a pity that he can’t come to the party.
b. It is a well known fact that the Japanese are diligent.
c. It is because of the economic downward that people don’t buy much.
d. It is necessary that he should study two foreign languages.

本文のItは承前語句ではないようです。Itは単数形ですが、has beenの後には複数形の名詞が3つ続いています。SVCの構文はS=Cとなりますが、このイコール関係は不自然です。
前回の説明にもありますが、
the risk-takers, the doers, the makers of thingsはその前文の3つの名詞に対して対比的に使われています。
the faint-hearted ⇔ the risk-takers
those that prefer leisure over work ⇔ the doers
those that seek only the pleasures of riches and fame ⇔ the makers of things
否定⇔肯定の形になっています。ということで、何か見えてきたでしょうか。
強調語句として、3つの名詞がIt has beenの後に与えられていますね。
正解は強調構文となるcです。
強調構文は強調したい要素(名詞or副詞)をIt is と thatで挟み込んで浮き立たせます。ということで、it is とthatを消しても前後がつながります。
It is because of the economic downward that people don’t buy much.
「人々があまりモノを購入しないのは景気が停滞しているためだ」
他の選択肢はすべて仮(形式)主語のitとなり、真主語となるthat節を指しています。



For us, they packed up their few worldly possessions and traveled across oceans in search of a new life. For us, they toiled in sweatshops, and settled the West, endured the lash of the whip, and plowed the hard earth. For us, they fought and died in places like Concord and Gettysburg, Normandy and Khe Sahn.

私たちのために、彼らは新しい生活を求めて、わずかばかりの身の回りの品をまとめ、海を渡ってきたのです。私たちのために、劣悪な状態で働き、西部に移り住みました。鞭で打たれることにも耐え、固い地面を耕したのです。私たちのために、彼らは、コンコード、ゲティズバーグ、ケサンなどの場所で戦い命を落としてきたのです。



For us, / they packed up their few worldly possessions {and} traveled / across oceans / in search of a new life.

they はthe risk-takers, the doers, the makers of things who have carried us up the long rugged path towards prosperity and freedomを指しています。 動詞はandでpacked up とtraveledが並列関係で一連の動作を述べています。
worldlyは形容詞で「現世の、世間の、世俗的な」の意味です。possessionsには「s」がついていますので、具体的に様々な所有物を意識していることになります。「世俗的な所有物」とは「身の回りにある持ち物」のことを言っているのでしょう。
in search of a new life 「新たな生活を求めて」は副詞句ですね。packed ・・ and traveledの両方にかかるものと思いますが、traveledだけにかけて訳してもおかしくないですね。

For us, / they toiled in sweatshops, {and} settled the West, / endured the lash of the whip, {and} plowed the hard earth.
toil は「精を出して働く、あくせくと働く」、sweatshopは「低賃金などの悪条件で労働者が働く場所」を言いますね。sweatは汗ですね。shopは元は「小屋」の意味があったようです。toil in sweatshopsは「汗水たらして苦労して働いたこと」を言っているようです。当然ながら新大陸は彼らを優しく歓迎してくれたわけではありませんでした。sweatshopsの「s」は複数形ですのでいろいろなところで働いた感じがしますね。場所から場所へと転々として、the Westへと移り住んだ西部開拓の歴史が目に浮かぶようです。
endure the lash of the whip:直訳は「鞭の打撃に耐える」となります。売買されていた黒人奴隷の姿がここでは浮かびます。

For us, / they fought and died / in places ( like Concord and Gettysburg, Normandy and Khe Sahn ).
fought and diedに副詞句「in places like 〜(〜のような場所で)」がかかっています。
Concord は独立戦争、Gettysburgは南北戦争でどちらもアメリカ国内です。Normandyは第2次大戦での激闘があった場所。Khe Sahnはベトナム戦争。
アメリカの国民が自由と平等のために戦ってきたことを確認しています。
公的資金を投入されているAIGの経営陣が莫大なボーナスをもらうのは、いかがなものでしょうか。Outrageousだとオバマ政権の高官が怒っていました。



Time and again these men and women struggled and sacrificed and worked till their hands were raw so that we might live a better life. They saw America as bigger than the sum of our individual ambitions, greater than all the differences of birth or wealth or faction.
私たちがよりよい生活が送れるように、何度となく、彼らは戦い、身を犠牲にし、手が傷だらけになるまで働いたのです。彼らは、アメリカを個々の人間の望みを合せてもあまりあるものであり、出自、富、党派などあらゆる違いを超えた偉大なものと見なしたのです。



Time and again / these men and women / struggled and sacrificed and worked /<till their hands were raw> / <so that we might live a better life>.
time and againは「何度も、絶え間なく」
these men and womenを受ける動詞は3つあります。struggled and sacrificed and worked と「A and B and C」という並列関係になっています。こういう形でandを使う場合はひとつひとつの要素を強調したいという感じがあるようです。普通、3つの要素を並列する場合は「A, B, and C」という形になりますね。このandは「とどめのand」などと言ったりします。文体をシャープにしたいという意識が働いた場合は「A, B, C」とコンマのみで並列関係を作る感じです。ここはあくまでも感じですが。
<till their hands were raw>は副詞節ですが、ここはworkedのみにかかると考える方が自然でしょう。
<so that we might live a better life>も副詞節です。so that S’ will / can / may 〜の形で目的を示します。

They saw America / as bigger ( than the sum of our individual ambitions ), / greater ( than all the differences of birth or wealth or faction ).
see A as Bで「AをBと見なす」。asは前置詞で「=(イコール)関係」を示します。
America = bigger than the sum of our individual ambitions (私たちの個々の望みの合計よりも大きい)
America = greater than all the differences of birth or wealth or faction(出自、富、党派のすべての違いよりも大きい)
理念としてのアメリカのすばらしさを述べています。

では今日はこの辺で。



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オバマ就任演説−6

2009-03-07 16:08:48 | 大統領就任演説
それでは6回目のアップです。


まずは前回の問題の解答から。

日本文と同じ意味になるように下の[    ]内の語句を並べ替えて空所に入れてください。
「これは僕にはかなり量が多すぎる。」
  This is (    ) (    ) (    ) (    ) (    ) (    ) me.
   [ a / for / large / too / quantity / much ]

解答はThis is ( much ) ( too ) ( large ) ( a ) ( quantity ) ( for ) me.
quantityは数量を示す場合は可算名詞扱いです。「a large quantity of 〜」で「非常に多くの〜」となります。
ここでの形容詞largeを修飾する副詞はtoo、muchのどちらでしょうか。muchでlargeの修飾はちょっと無理なようですね。muchが形容詞を修飾する場合は、修飾される形容詞は
(1)比較の観念を含むsuperior,preferable,differentなど
(2)a-で始まるafraid,alike,ashamed,alertなど. この場合は通例very muchで》
の二通りと考えておくといいでしょう。
では、tooですが、これが形容詞を修飾する場合はちょっと注意が必要です。
元の表現が「a+形容詞+名詞」の場合は、副詞tooに引きづられて形容詞が前に出てきます。
「too + 形容詞 + a + 名詞」となります。
この副詞tooは「基準である程度を超えて」という比較の概念を持っている語ですので、muchで修飾することになります。




In reaffirming the greatness of our nation we understand that greatness is never a given. It must be earned. Our journey has never been one of short-cuts or settling for less. It has not been the path for the faint-hearted, for those that prefer leisure over work, or seek only the pleasures of riches and fame. Rather, it has been the risk-takers, the doers, the makers of things -- some celebrated, but more often men and women obscure in their labor -- who have carried us up the long rugged path towards prosperity and freedom.

アメリカの偉大さを再確認する際に、偉大さは決して与えられるものではないということがわかります。偉大さは獲得しなければいけません。私たちの旅は近道をしたり、安きに流れたりするものでは決してありませんでした。臆病な人間や、働くことよりも休むことを好む人間、富や名声という喜びのみ求めている人間のためにある道のりではありません。長く険しい道を繁栄と自由へと向かって私たちを導いてきたのは、危険にあえて飛び込む人であり、積極的に行動する人であり、ものづくりに勤しむ人であったのです。名声を博した人も中にはいますが、ほとんどは、労苦にあった名もなき人たちなのです。


<In reaffirming the greatness of our nation> we understand [ that greatness is never a given ].
文頭は副詞句です。in doing〜は「〜する際に、〜することにおいて」などの意味があります。主節の骨組みはweが主語(S)、understandが述語動詞(V)、that・・・以下が目的語(O)となります。
givenの前にaがついていますので、givenは名詞として使われています。「a given (thing)」とthingが省略されていると考えるといいかもしれません。

It / must be earned.
Itは前文that節中の主語「greatness」を指します。動詞earnの意味上の主語をweだけに限定したくなかったのでしょうか。受動態の表現にしています。earn greatness→greatness be earned 「偉大さを獲得する→偉大さが獲得される」
受動態は訳しづらい場合は能動に直して訳すようにしたいところです。

Our journey / has never been / one of short-cuts { or } settling for less.
oneは「ひとつ」という意味で取らないほうがいいでしょう。Our journeyがS、has never beenがV、oneがCとなっています。この文型はS=Cの関係が成立します。one=a journeyと意味を取ります。どのような「旅」であったのか、説明する表現がorで並列関係にあると考えるといいですね。「近道の旅でもないし、より少ないもので満足してしまう旅でもない」となります。settlingは動名詞になります。

It / has not been / the path / { for the faint-hearted }, { for those ( that prefer leisure over work, { or } seek only the pleasures of riches and fame )}.
Itはour journeyのことですね。the pathはjourneyの言い換えととってもいいでしょう。
the faint-heartedは「the+形容詞」の表現で「〜な人々」の意味となります。the richとすれば、「お金のある人々」です。ここでは「臆病な人間」とか「小心者」などの意味になります。
for those that 〜のthoseは「人々」の意味になります。
prefer A to B 「BよりAを好む」
or の並列は直後に一般動詞seekがありますので、prefer〜とseek・・・が並列関係となります。「〜の方を好んだりする人、あるいは・・・を求める人」となります。

Rather, / it / has been / the risk-takers, the doers, the makers of things <-- some celebrated, but more often men and women obscure in their labor –- > who have carried us / up the long rugged path / towards prosperity and freedom.
Ratherは逆接的に使うことがあります。「というよりはむしろ」という感じですが、訳出しづらい場合もあります。
構文的にはitがS、has beenがV、the risk-takers, the doers, the makers of thingsがCになります。
「--」はハイフンを2度連続して、ダッシュであることを示しています。ダッシュはハイフンよりちょっと長い横棒です。ハイフンは結合語を作ります。a rice-producing country(「米を生産する国」)などよく見るところだと思います。一方、ダッシュは「--」と示したり、「―」などと示したりします。コンマやコロンと似た働きがあります。通常、ダッシュとダッシュではさまれた表現は挿入句となりますので、その前後が本来のつながりとなります。
関係代名詞whoの先行詞はthe risk-takers, the doers, the makers of thingsとなります。
ちなみに、前文の表現とこの先行詞がそれぞれ対比関係にあるのは見えたでしょうか。

the faint-hearted ⇔ the risk-takers
those that prefer leisure over work ⇔ the doers
those that seek only the pleasures of riches and fame ⇔ the makers of things

upは前置詞です。have carriedという現在完了形が使われていますね。現在を中心に捉えていてupを使っている感じです。副詞句でhave carriedにかかります。
ruggedは「岩だらけの、ごつごつした、けわしい」の意味。簡単にアメリカという国が作られたのではないと言っています。
toward prosperity and freedomは現在に焦点が当たっているわけですね。今生きている私たちは「繁栄と自由」を享受しています。これもcarriedにかけて訳すといいでしょう。the long rugged pathの限定句としてtoward以下が続いていると考えることもできますね。the long rugged path toward prosperity and freedom は前文のour journeyを具体的に言い換えたものとなっています。
挿入句の部分ですが、ここは省略を補うといいでしょうか。
some celebratedはsome who were celebratedのことになります。men and women obscure in their laborはmen and women who were obscure in their laborと考えるといいと思います。obscureはこの場合は「世に知られていない」という意味で形容詞です。直前に「celebrated(有名な)」があることからわかります。



さて、ここで問題です。

問.下線部itと同じ働きをしているitを含む英文は次のa〜dのうちのどれか、指摘してください。
本文: It has been the risk-takers, the doers, the makers of things who have carried us up the long rugged path towards prosperity and freedom.

a. It is a pity that he can’t come to the party.
b. It is a well known fact that the Japanese are diligent.
c. It is because of the economic downward that people don’t buy much.
d. It is necessary that he should study two foreign languages.


次回アップ時に解答を示しますが、よかったら答えてみてください。



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オバマ就任演説−5

2009-02-20 17:37:56 | 大統領就任演説
では5回目のアップです。
On this day, we gather because we have chosen hope over fear, unity of purpose over conflict and discord. On this day, we come to proclaim an end to the petty grievances and false promises, the recriminations and worn-out dogmas that for far too long have strangled our politics. We remain a young nation. But in the words of Scripture, the time has come to set aside childish things. The time has come to reaffirm our enduring spirit; to choose our better history; to carry forward that precious gift, that noble idea passed on from generation to generation: the God-given promise that all are equal, all are free, and all deserve a chance to pursue their full measure of happiness. (Applause.)

今日、ここに集まっているのは、恐怖より希望を、対立や争いよりも目的を共にすることを選んだからです。今日、ここに来たのは、米国の政治をあまりにも長きにわたって苦しめてきた些細な不満や偽りの約束、非難の応酬や古い考え方等の終わりを宣言するためなのです。アメリカは若い国です。しかし、聖書の一節にあるように、もはや子供じみた行為など捨て去らねばなりません。我慢強い私たちの変わることのない精神を再確認し、よりよい歴史を選択し、あの大切な恩恵を、世代から世代へと受け継がれたあの高貴な考えを、言うなれば、すべての人間は平等であり、自由であり、全員が自らの幸福を最大限追い求めるチャンスを有しているという神の与えた約束を次の世代へと伝えいく時が今なのです。

On this day, / we gather /<because we have chosen / hope ( over fear ), / unity of purpose ( over conflict and discord)>.
文頭のOn this dayはTodayの意味ですが、就任式を迎えて新しい時代の幕開けを意識してthisという指示語を使っているようです。we gatherが中心の主語・動詞。それに理由を示すbecause以下が副詞節として続いています。副詞節中の主語はwe、have chosenが動詞です。現在完了形を使って現在にいたるまでの時間の幅を示しています。have chosenの目的語はhopeとunity of purposeです。それぞれにover〜の前置詞句が形容詞句としてかかっています。このoverは「〜の上に、〜以上」というところから「〜よりも」という優越の意味を示しています。choose A over B「BよりもAを選択する」となります。「恐怖より希望を、対立や争いよりも目的の統一を選択する」

On this day, / we come / to proclaim an end to { the petty grievances and false promises }, { the recriminations and worn-out dogmas } ( that <for far too long> have strangled our politics ).
ここのOn this dayから始めています。アメリカ国民に今日からすべてが変わるのだと意識づけようという感じなのでしょうか。come to do〜「〜するためにやって来る」という意味と「〜するようになる」と2通りの意味があります。ここでは前者ですね。ちなみに、後者の場合は不定詞に状態を示す動詞が来るのが一般的です。
He came to know her. 彼は彼女を知るようになった
They came to love each other. 彼らはお互いを愛するようになった。
becomeと紛らわしいので注意しておきましょう。「become + 名詞or形容詞」で「〜になる」となります。
proclaim an end to 〜は「〜に終わりを宣言する」という意味になります。前置詞toの後には{ }でくくりましたが、2つの名詞句がコンマで並列されて置かれています。ここではtheに注目してください。「the petty grievances and false promises」、「the recriminations and worn-out dogmas」は「the A and B」の形になっています。このtheは後ろから限定されることを合図しているものと考えることになります。つまり、「that for far too long have strangled our politics」はthe recriminations and worn-out dogmasだけではなく、the petty grievances and false promisesも修飾しているということです。「些細な不満や米国の政治をあまりにも長きにわたって苦しめてきた偽りの約束、非難の応酬や古い考え方」と訳した場合は誤訳となります。
thatはもちろん関係代名詞で主格です。副詞句for long「長い間」のlongに修飾語句がついています。tooを修飾する場合はveryを使いません。muchやfarなどを使います。これはtooのもっている概念「度が過ぎて」から来ています。一定の基準と比べるとそれを上回っている意味合いを示しているため、比較の概念が働いています。昔、小森のオバチャマ(知っている人は少ないかもしれませんが)が「来週はmore betterよ」という表現を使っていましたが、これは文法上正確ではありませんでした。much betterが正しい表現です。比較級を修飾する副詞は比較差を示すため、かなり比較差がある場合は、差が「たくさんある」という意味でmuchや、「遠く離れている」という意味でfarを使います。これとtooも同じように考えることになります。
それではここで問題です。

[問] 日本文と同じ意味になるように下の[ ]内の語句を並べ替えて空所に入れてください。
「これは僕にはかなり量が多すぎる。」 
  This is (    ) (    ) (    ) (    ) (    ) (    ) me.
     [ a / for / large / too / quantity / much ]

We remain a young nation.
remainは第2文型(SVC)になっています。S=Cとなるのが原則でした。主語のWeはアメリカ国民を指しますが、アメリカという国に置き換えてもいいかもしれません。nationは「国家」のほかに「国民」の意味もあります。「私たちは若い国民だ」が直訳です。アメリカはヨーロッパ圏だけでなく、イスラム圏や東洋諸国から比べれば、歴史の浅い若い国ですね。「アメリカは国家としては若い」と言っています。
ちなみに、「国」を示す英単語の区別ですが、一応次のように考えておくといいでしょう。

countryは地理的な国土としての国
nationは歴史的共同体としての国民からなる国
stateは法律的・政治的な概念としての国家をさす
(geniusより)

But / in the words of Scripture, / the time has come / ( to set aside childish things ).
前文に対して逆接のButです。young、つまり「若気の至り」で何をしでかしても許されるのか言えば、そんなことは当然ありません。in the words of Scriptureと「聖書の言葉で言えば」と続けています。ここで聖書が出てきたのは何故なのでしょうか。ブッシュ前大統領はキリスト教右派を強力な支持母体としていました。ブッシュ時代にやったことはchildishだったと皮肉っていると受け取れます。聖書に書いてあるのに、読んでなかったの?とブッシュ前政権を揶揄しているとしたらちょっと考えすぎでしょうか。
to set aside childish thingsは形容詞用法の不定詞でthe timeを修飾します。
英語は左から右へ向かって読むものになりますね。the time has come(その時がやってきた)、「その時」ってどんな時?と頭の中で次の展開を意識するといいですね。

The time has come / to reaffirm our enduring spirit; / to choose our better history; / to carry forward that precious gift, that noble idea ( passed on from generation to generation ): the God-given promise [ that all are equal, all are free, and all deserve a chance ( to pursue their full measure of happiness ) ]
ここもThe time has comeと続けてリズムを出しています。不定詞が3つ続いていますが、それも形容詞用法の不定詞でThe timeを修飾しています。
reaffirmは「再び断言する」ですが、「our enduring spirit(私たちの忍耐強い変わることのない精神)を再び断言する」とは不自然ですね。アメリカ国民の精神はちょっとやそっとでは壊れないくらい強いものなのだと歴史を振り返って確認しようと言っているのではないでしょうか。(追記:enduringに対する捉え方が今ひとつでした。ここは自動詞「持ちこたえる」から派生した形容詞ととるべきでした。形容詞のenduringは「永続的な、不朽の」などの意味があります。こちらのほうが自然ですよね。ある方からご指摘を賜りました。この場を借りて感謝します)
our better societyのbetterはgoodの比較級ですね。「よりよい歴史を選択する」となります。ここも前政権が取った政策が誤った方向へ向かっていたことを批判していると考えられます。後世の歴史家でなくともブッシュ時代に対する評価はすでに下すことができるところでしょう。
carry forwardは「前方へと運んでいく」が直訳です。forwardとは未来を指しているわけですね。that precious gift(あの貴重な贈り物)のthatは指示語ですね。「あの」とは何のでしょうか。that noble idea(あの高貴な考え)もthatがあります。この指示語は前というよりは後ろを指すものと捉えるといいでしょう。限定表現が後ろに続くことを合図するtheと同じ働きをする場合があります。pass onは「伝える」という意味ですが、ここは過去分詞ですね。後ろから前のideaを修飾しています。この段階でgiftも修飾しているな、と感じとれるといいですね。
コロンは言い換えとしてよく使いますが、ここもその働きのようです。that noble ideaといいましたが、世代から世代へと伝えられるideaもしくはgiftとは具体的にはどのようなものでしょうか。それがthe God-given promise(神により与えられた約束→神の与えた約束)ということですね。promiseの後のthatは完全文が続いていますので同格接続詞となります。
that以下は3つの文が並列関係です。allは「すべての人間」のことを言っています。
deserveは「〜に値する」
chance to do・・・「・・・する機会」
full measure は「正しい分量;目一杯;十分」などの意味があります。
pursue full measure of happinessは「幸福を十分追い求める」とfull measureは数量表現の一種となるため、副詞的に訳出するほうがいいでしょう。


では今日はこの辺で。
問は次回アップ時に解答しますが、よろしかったら答えてみてください。


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オバマ就任演説−4

2009-02-16 15:23:20 | 大統領就任演説
それでは4回目のアップです。

まずは前回の問題から。
Our health care / is too costly, / our schools fail too many / -- { and } / each day / brings further evidence / [ that the ways ( we use energy ) strengthen our adversaries { and } threaten our planet ].
下線部のthatと同じ働きをしている英文は下の(a)〜(c)のうちいくつあるでしょうか。答えてください。
(a) The news that he killed her is a great shock to us.
(b) The news that he brought herus is a great shock to us.
(c) It is a well known fact that Japanese people are deligent.


選択肢の英文は以下となります。
(a)は同格thatです。the news = he killed herとなります。同格接続詞のthatは完全な文を従えて前にある名詞の内容説明となります。「彼が彼女を殺したというニュースは私たちには大きなショックだ」
(b)は関係代名詞ですね。the newsという名詞をthat以下の文に代入できます。the news → he brought her the newsとなりますので、関係代名詞の目的格のthatです。whichにも置き換えられます。「彼が彼女にもたらしたニュースは私たちには大きなショックだ」(ちょっと英文が変でしたね。The news that he brought us is a great shock to usでないと不自然ですね。失礼しました...)
(c)は確かにthat以下は完全な文になって前にfactという名詞があり、要件を満たしているようですが、同格接続詞でありません。Itの働きをここで考える必要があります。It = that Japanese people are diligentとなります。「日本人が勤勉であることはよく知られた事実だ」という意味でこれは形式(仮)主語「It」の指示内容として名詞節を導く接続詞thatとなります。
よって、解答は(a)のみでした。



These are the indicators of crisis, subject to data and statistics. Less measurable, but no less profound, is a sapping of confidence across our land; a nagging fear that America's decline is inevitable, that the next generation must lower its sights.
 これらは危機を示すものですが、データや統計を前提としています。これほどはっきりと測れるものではありませんが、同様に重大なものとして挙げられるのが、この国全体に及んでいる自信の喪失なのです。アメリカの衰退は避けられないものではないか、そして、次の世代は下を向いて生きていかなければならないのではないかという不安にかられています。


These are the indicators of crisis, / subject to data and statistics.
Theseは前文に書いてある事柄を指します。当然複数の内容です。医療や教育制度、エネルギー消費の仕方が問題点として指摘されていました。indicators of crisisは直訳すると「危機の指標」と「危機の尺度」などとなりそうですが、名詞構文になっています。動詞的に読み解く方が自然に思われます。These are the indicators of crisis→These indicate crisis.として、「これらは危機を示しています」としてもいいでしょうし、indicatorを「危機を示すもの」という意味に捉えてもいいでしょう。He is a lover of Mozart.を「彼はモーツアルトの愛人だ」と訳しては元も子もないのと同じですね。
subject to以下は形容詞句としても副詞句としてもいいと思います。「suject to〜」は「〜を前提として、〜を条件として」の意味や「〜に従属して、〜に左右されて」などいろいろ意味があります。
「コンマ」を接続詞のように捉えて、These are the indicators of crisis and subejct to data and statistics.のようにしてもいいでしょうし、These are the indicators of crisis, (being) subject to data and statistics と分詞構文として解釈してもいいでしょう。
いずれにしても「subject以下」は情報としては劣位になり、コンマで直前の表現との結び付きが切られていますので、副詞的に捉えるのが順当なところだとは思います。「これらは、データや統計を前提に、危機を示すものだ」→「これらはデータや統計に基づいて危機を示している」

Less measurable, but no less profound ( than these ), / is /a sapping of confidence across our land; /a nagging fear [ that America's decline is inevitable ], [ that the next generation must lower its sights ].

ここは倒置文です。普通の語順であれば、a sapping of confidence (across our land)(S) is(V) less measurable, but no less profound(C)となりますが、主語が長くなったためと、比較対象として前文のtheseがあるため、何と何を比較しているかより分かりやすくするために、倒置されたものと思われます。

less measurableは劣等比較で「(これらほどは)測れない」という意味になっているでしょう。measurableという形容詞が使われたのはdata やstatisticsに基づいているという表現が前文にあるためですね。

no less profoundはちょっと注意が必要です。比較級の前にあるnoは二つの働きをします。比較差が「ゼロ」であることを示すのと、否定(−)の意味を持ちます。noのマイナスとless(より少ない)のマイナスが「−×−」となってプラスの意味になります。「no less profound than these」は「as profound as these」と同じ内容です。「これらと同様に重要な」となります。

a sapping of confidenceはsap(V) confidence(O)(「自信をなくさせる」)を動名詞化すると「sapping confidence across our land」となりますが、その動名詞をさらに名詞に近い捉え方をするとこの演説のような表現になります。our landの直訳は「私たちの土地」ですが、ここは「アメリカ」のことを言っています。「私たちの国(土)」sapは「徐々に弱くする」、across〜「〜を横切って、〜の至るところに」という意味があります。「アメリカの至るところで自信が弱められていること」が主語の直訳です。「自信の喪失がアメリカ全体に蔓延していること」などと意訳できそうです。

セミコロンの後は「a nagging fear that〜, that ・・・」という形になっています。

;(セミコロン)を見たら、まずは接続詞的な働きだろうと考えるといいと思いますが、その前後の文脈を捉えて意味を取る必要はあります。コロンやセミコロンを見たら「すなわち」「つまり」と考えよ!などと言う人もいますが、ちょっと乱暴です。

a nagging fear thatのthatは同格接続詞です。naggingは形容詞で「しつこい、つきまとう」の意味ですね。「〜というしつこい恐れ」となりますが、このfearを2つのthatで説明しています。「アメリカの衰退は避けられないという恐れ」「次の世代は視線をさげなければならないという恐れ」がnaggingだと言っています。

ここは「a sapping of confidence」と形の点、意味の点でも対等に並んでいると考えるといいでしょうか。具体的に言い換えてある感じですね。

また、naggingはfearを修飾していますが、a nagging fearにも隠れた主述の関係があります。fear is naggingという形に読み解いてもいいでしょう。「〜という恐れが蔓延していること」と意訳できそうです。


Today I say to you that the challenges we face are real. They are serious and they are many. They will not be met easily or in a short span of time. But know this America: They will be met. (Applause.)

  今日、私が国民の皆さんに伝えたいのは、私たちが直面しているさまざまな課題は本当のものであるということなのです。その課題は深刻であり、沢山存在しています。短期間で簡単に解決されるものではありません。しかし、ここはアメリカであることを認識してください。そうした課題は解決されることになるのです。


Today / I say / to you / [ that the challenges ( we face ) are real ].

sayという動詞は人の目的語は取りません。目的語になるのは伝えたい中身です。一方、tellは人の目的語を取りますね。He told her that he loved her. (彼は彼女に愛しているよと言った)などの形になります。

that節中は主語がthe challengesで we faceが後置修飾となっています。「私たちが直面する課題」

challengeも「挑戦、難問、(やりがいのある)課題」などいくつか意味があって、文脈に合わせないといけませんね。ここは「課題」くらいが適切ではないでしょうか。

They are serious { and } they are many.

andの並列構文。theyは複数名詞を指します。当然、the challengesのことですね。 seriousは「真面目な」という意味がありますが、ここは事柄を指していますので、「深刻な」という意味合いになります。manyは名詞の前に置く限定用法がおなじみですが、このように補語になる(名詞の前に置かない用法。叙述用法といいます)こともあります。

They will not be met / easily / { or } / in a short span of time/

orの並列構文。ここはeasilyという副詞とin a short span of timeという副詞句を並列しています。どちらも動詞will not be metにかかります。Theyはもちろん「the challenges」。meet(V) them(O)→they be metの受動態です。このmeetは「会う」という意味ではありませんね。「〈要求・期待など〉を満たす,かなえる,…に応ずる」の意味があります。「課題に応ずる」という意味に取ればいいでしょう。「難問・課題に対応する」ことになるわけですが、この対応は当然きちんと答えを出すことになりますね。「解決する」などと意訳してもいいでしょう。

spanは元は親指と小指をピンと広げた長さのことを言いました。そこから時間の長さを指して「期間・範囲」の意味が出てきたようです。

経済・政治・社会などさまざま分野に難題山積です。簡単には処理できるもので、短期間で処理できるものでもありません。アメリカ国民に「ちょっと長い目で見てね」と一応釘をさしています。


But know this America: / They will be met. (Applause.)

逆接の接続詞Butです。主張したい内容を示します。ここでは時間がかかるけれど、「大丈夫!」と言っているわけですね。
構文的には「know this America」とまず主語がありません。命令文と取ります。コロンの後で、大文字になっていますが、They will be metと続いています。これはどこかで見たような形ではないでしょうか。

「命令文, and S V …(「〜しなさい、そうすれば・・・」)の変形パターンと考えればいいでしょう。

Hurry up, and you will be in time for the train. 「急ぎなさい、そうすれば、電車には間に合うよ」

ではknow this Americaの部分です。

ブッシュ政権のお土産?としてアメリカ国内の経済は低迷状態です。今回の金融危機はアメリカに端を発しています。先行き真っ暗なアメリカ国民、自国に対する自信も揺らぎ始めているアメリカ国民に語りかけています。「このアメリカを知っていてください」が直訳。「このアメリカ」とは景気低迷の真っ只中にあるアメリカではありません。建国以来、自由・平等の理念で「アメリカ」という国を建国し、その理念によって世界中から多くの人が惹きつけられ、「アメリカ」という国が形成されてきました。その光の部分に焦点を当てています。「アメリカ」は移民の国家です。であるからこそ、アメリカは「アメリカ」というイデオロギーを必要としました。そのイデオロギーこそがアメリカそのものの強さだったとも言えます。自信を失いかけている国民に誇りを思い出せといっているのだと思います。



ちなみにVoice of America(http://www.voanews.com/english/2009-01-20-voa26.cfm)でオバマ大統領の音声ファイル(mp3)を聞いたりダウンロードできます(当然無料です)。


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