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2017年6月の夜空

2017-05-25 16:00:45 | 天文・事象

2017年6月の夜空
  2017年  6月
  夜明けが段々早くなり、日暮れが遅くなって来ました。6月21日は夏至ですから、当面はこの様な日が続きます。しかしながら6月に這入れば梅雨が近づき、晴れ間の少ない夜空が続く事になります。暦の上では11日が入梅ですので、その前後には梅雨入りとなりましょう。となると雲の上での天文事象を語る事になりますが、少しの晴れ間を見付けて、夜空を眺めるのも、また一興と洒落込みましょうか。天頂には北斗七星の柄の部分からアルクトゥルス、そしてスピカに連なる春の大曲線も見えていますし、スピカの横のおとめ座には木星が輝いていて明かりを添えています。その木星の横をジョンソン彗星が通過しており、また、東の空からは注目の土星も昇って来ます。梅雨で空が見えないと言うのに、話題の多い6月です。
★ 3日、金星(-4.3等)が西方最大離角となります。夜明け前から東の空で一段と輝いているのが金星です。
★ 4日、夕方の南東の空で、おとめ座の木星(-2.2等)と月(月齢9.3)が接近します。近くにスピカ(1.0等)も輝いています。4日の月の出は14時17分ですからスピカが見える20時頃には南寄りの天頂に移動しており、夜半過ぎには西の空に沈みます。
★ 12日、ジョンソン彗星が近日点を通過。先月にも書きましたが、C/2015 V2 ジョンソン彗星がうしかい座を通過中で、おとめ座に向かっております。6月初めから近日点を通過する12日迄は5等星級(5.2等)の明るさで、双眼鏡が有れば見る事が出来、望遠カメラで捉える事が出来ましょう。7月にはおとめ座とてんびん座の間を通過して地球から離れて行きます。
★ 15日、土星(0.0等)が衝です。夜9時ごろ南東の空へびつかい座の側にいる土星ですが、これから10月に向けて土星の環が開く方向にあり、夏休みの天体観測には格好の観測課題でしょう。肉眼では無理ですが、天体望遠鏡をお持ちの方はお見逃し無く。
★ 21日の明け方、4時頃、東の空で月(月齢26.3)と金星(-4.2等)が接近します。金星と月は明るいので昼間の太陽の下でも見る事が出来ます。
★ 7月1日、夕方の南西の空で、木星(-2.1等)と月(月齢7.0)が接近します。月の出が12時9分ですから、日没には西の空です。
★ 国際宇宙ステーション (ISS)の日本実験棟きぼうの観測が出来ます。上空を通過する時は明るく輝くので流星を見るより確率が高く、ゆっくり見る事が出来ます。(ISS)「きぼう」は次のホームページに観測情報があります。
  ISS「きぼう」の目視予想情報
★ 6月の月、上弦の月は1日、満月○は9日、下弦の月は17日、新月●は24日です。大阪での満月の月の出は18時47分です。
★ 6月1日の大阪の日の出は4時46分、日の入りは19時6分です。
  (大阪での日の出、月の出は、生駒山、信貴山、葛城山など金剛連山があり、時間は少し遅くなります。日の入りは六甲山、摩耶山などがありますので、時間は少し早くなります。表示時間は地平線水平線を基準にしています。)  (2017/05/25)

  この天文<情報は2012年3月から掲載を始めたものです。ここでは天体望遠鏡などを使わず肉眼で見える天体ショーの情報をお知らせしています。都会の光で見えにくい時や少し暗い星を見る時は双眼鏡を用意されるとよいでしょう。この情報は、私のホームページと同時に掲載して居ります。



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